Leonora Spangenberger (11) plays Fuge BWV 998 by J. S. Bach on a 2004 Curt Claus Voigt
バッハの一番の魅力って何ですか?と聞かれたら僕は黙ってこの演奏を聴いてくださいと答えるだろう。
BWV998…荘厳、荘重、悲哀、構造的、幾何学的な美しさ、それらとのコンビネーションから生み出されるパッション……バッハの魅力は語り尽くせない。
でも、あえてひとつだけ教えてください、といわれれば僕は黙ってこの演奏を聴いてくださいと答える。
この音から生み出されるその『世界、最上級の絹のような肌ざわり、平易な言葉でいえば愛、どこまで続いていくのかとさえ思わせる奥行き、それが示唆する❪永遠性❫』その全てがこの演奏に集約されている。そして彼女のこの曲を扱うその扱い方…それを見てほしい。
曲の全体的な構成、構造も大事だけど、バッハの一番大切なエッセンスは『たったひとつの音、一音、One noteに込められている』と僕はあえていう、それがいかんなくこの演奏からは聴き取れる。
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