名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

田村君のお兄ちゃんの『ホームレス大学生』。

2008年11月21日 19時08分28秒 | 読む

二番煎じ、弟の七光り?


この前、麒麟の田村君が出てる新喜劇で、

田村君のお兄さんが本の宣伝のために舞台に現われたとき、

よしもとの芸人さん達に突っ込まれてたけど、

でもまぁ、いいんじゃないかな

と思いました。


だって、ほんとのことなんだもん。

ほんとに、こんな家族もあるんだねぇ。


ホームレス大学生
田村 研一
ワニブックス
このアイテムの詳細を見る



何やってても

生きていけるもんだよね~



今日の1曲: チキンライス /浜ちゃん&マッキー

チキンライス
浜田雅功と槇原敬之
R and C Ltd.
このアイテムの詳細を見る


<コミック>のだめカンタービレ

2008年09月16日 23時35分35秒 | 読む

姪に貸してたのだめが返って来たので、この3連休で読み始める。

ドラマを既に見ているので余裕を持って読む。

音大学園青春モノ。

と、一言では片付けられない、

クラシック音楽のすばらしさを紐解く入門書とも言えるコミック。

音や楽曲、各楽器や奏者のことよくリサーチされてます。

イチイチ泣けてしまうのが、

演奏を通じて、奏者の心が通い合い、

あるゾーンに到達した瞬間の音と感覚の描写。

いいんだな~

この二ノ宮知子さんという作者、音大出身でもなく、

楽器も初心者らしいけど、音楽が本当に好き!

って感じがよく表れてます。


奏でる旋律が魂で調和し、聴衆の心に響く

あー、7番聞きたくなってた


ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番
カラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック
このアイテムの詳細を見る


<本>山川出版の『愛知県の歴史散歩』 

2008年07月22日 00時05分00秒 | 読む

先日出かけた鹿児島への旅でとても参考になった本。

「鹿児島県の歴史散歩」。

鹿児島県の歴史散歩 (歴史散歩 (46))
鹿児島県高等学校歴史部会
山川出版社
このアイテムの詳細を見る


愛知県版を手に入れました。

戦国武将流行りだというし、たまたまこの愛知県に生まれ、今も住んでいるし、

私の住むこの付近は、家康の母 於大の方の誕生の地でもあるし、

地元を少し知っておくのもいいかなって思って。


少し知識を入れてから見ると、普段見過ごしていた

土地や建造物が、いきなり光を放ち始めます。

何せ山川出版だから、歴史記述は細かく正確。

たまには、この本片手にこの辺を歩いてみることにしよう。


愛知県の歴史散歩〈上〉尾張
山川出版社
このアイテムの詳細を見る


愛知県の歴史散歩〈下〉三河
山川出版社
このアイテムの詳細を見る


ミシェランガイド東京 2008

2008年02月07日 23時25分00秒 | 読む

ガイドブックで紹介されているレストラン、

どこにも行ったことありませんでした。

紹介されているロブション



名古屋店

同じく、ひらまつ

の1ブランチL’AUBERGE DE L’ILL NAGOYA

同じく、扇

からのれん分けした山梨のお蕎麦屋さん

には行ったことがありましたけどね。

MICHELIN GUIDE東京 2008
日本ミシュランタイヤ
このアイテムの詳細を見る
 
それにしても、

かなり売れたらしいですね、このガイドブック。

結局一番おいしかったのは、ミシェランだったってことで。




今日の1曲: チキンライス /浜ちゃん&マッキー

チキンライス
浜田雅功と槇原敬之
R and C Ltd.
このアイテムの詳細を見る


シェル・シルヴァスタイン著『The Meeting Piece Meets the Big O』

2008年01月20日 22時05分25秒 | 読む

年末の大掃除でたまたま見つけ読み直してみたくなった。

『The Meeting Piece Meets the Big O』


シルヴァスタイン著『The Missing Piece(ぼくを探しに)』の第2弾。

『ぼくを探しに』

”何かが足りない。足りないかけらを転がりながら探しに行く。。。
生きている限り自分の足りないところを探し続けるのが人生だ。”
と示唆してるのか、してないのか。


ぼくを探しに
シェル・シルヴァスタイン
講談社
このアイテムの詳細を見る




この本と出会ったのは、10年以上前。

紹介してくれたのは、ハワイ大学でESLか広告の研究してた女性。

場所はホノルルダウンタウンの、回りに水が流れ、
鳩が近くを歩き回ってるようなオフィスビルの谷間にあるカフェ。


余程私の眼差しに迷いが見え隠れしてたのか、
「前がハッキリと見えず悩んでいる時なんかには、何かのきっかけになりますよ。
きっと何か感じるものがあるはず」と、別れ際に紹介してくれたのがこの本。



Missing Piece Meets the Big O
Harpercollins
このアイテムの詳細を見る



早速帰り足、Bordersに寄り買い求め、コンドに戻り10分で読み終えた。

感想は、、、Umm。

10年後読み直した感想も、、、

???

今も昔も、抽象的ファンタジーを理解する感受性に乏しい私。

私は何かを探しているのかな?

何かを求めているのかな?

それすらわかんないんだから。



今日の1曲: Pride (In the Name of Love) / HAPA

Collection
HAPA
Mountain Apple
このアイテムの詳細を見る


華流来る!?

2008年01月15日 00時06分56秒 | 読む

ぴあ 2008年1月17日号。

巻頭カラー特集13ページ。

『アジアの両雄 ジェイ・チョウ&ワン・リーホンの世界』。

『ミュージシャンとして、俳優として、類稀なるセンスと、
実力でもってアジア全域を席巻し続ける、
台湾が生んだスター、ジェイ・チョウとワン・リーホン』



ぴあ、お正月号。

こんな特集が組まれるとは。

やっぱり、次は華流の風が吹くのかしら。


あー、思い出すなー

台北リージェントホテルでのリーホン君との運命的な出会い




Heroes Of Earth
ワン・リーホン、ゴスペラーズ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
このアイテムの詳細を見る



僕はとっても忙しい
ジェイ・チョウ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
このアイテムの詳細を見る




華流:含まれるのは、台湾、香港、中国、更にシンガポールやマレーシアなども含んだアジアの中国語文化圏全体。文化コンテンツを基幹産業として育成しようという国策に基づき、韓国政府の後押しの下に推進された側面を持つ韓流とは異なり、華流はそれぞれの特定の政府の後押しを受けてはおらず、各種メディアで取り上げられる度合いも今のところ小さなものに留まっている。(ウィキペディアより)


神のお告げの種明かし。

2007年07月15日 00時19分19秒 | 読む

浅田次郎著 「蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)」。

極貧の少年、春児(チュンル)は、村の占い師『白太太』から、
「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう
おまえには天下の富が集まる昴の星が見える」と予言される。

そんなこと言われたら、誰でもその気になっちゃうよね?


同じく、「おまえは皇帝を助ける存在となる!」と予言された
豪族の次男坊梁文秀は春児の兄の幼なじみで、過酷な
試験の最中に幻を見ながらも科挙の試験に合格する。


それぞれの志を胸に、それぞれの道を歩み始めた
2人を待ち受ける試練はいかに。。。


この主人公の2人に決定的な啓示を告げた「白太太」という占い師、

小説の中で、絶対的存在感を持って登場するんですが、

著者が言わんとするのは、決して

「人の運命は生まれる前に定められている」

ってことではなくて、

「人に天命だの宿命だのなんてものはなく、

自分の人生は自分で切り開くものなんだよ」


ってことなんですよね。

 

蒼穹の昴〈上〉
講談社
このアイテムの詳細を見る
蒼穹の昴〈下〉
講談社
このアイテムの詳細を見る


あの日聞こえた啓示的メッセージ

ちょうどその朝、「白太太」のエピソードを読んでたところでして。。。

つまり、あの天の声は、この小説の影響だったってこと。

トホホ。

影響受けやすいな、まったく。



「なんちゃって天の声」。


お騒がせしました。

今日の1曲: When will I see you again? BY The Three Degrees

The Best of the Three Degrees
The Three Degrees
Sony
このアイテムの詳細を見る


鄭 銀淑著 『韓国の美味しい町』

2007年07月09日 23時29分29秒 | 読む

ビビンバも冷麺も1種類だと思っていませんか?

ビビンバ。

ご先祖へのお供え物を一族が食べて福を呼ぶ、という風習から、祭祀の
供え物をかき混ぜて一族で分け合って食べたことから生まれた食べもの。




具の種類(多いものは30種類にも及ぶ)、具の味付けに使う調味料、
ご飯自体の味付け(肉汁で炊く、白いご飯をスープに通す、もしくは炒める
ものもあり)、盛り付け(後から混ぜるもの、最初からかき混ぜてある
ものもあり)や食器もさまざま。

知ってた?



冷麺。

冷麺と一言で言っても、じゃがいも、サツマイモ、
蕎麦粉、麺の材料の種類とその配分と味はいろいろ。

スープの種類も、鳥、豚、牛、海産物、もしくはスープなし、

と味付けもさまざま。

地方地方で、その土地に合った味が存在します。


著者は、韓国各地、美味しいものを捜し歩き回ります。


とある食堂でトッカルビ(細かく刻んだ牛肉を固めて焼いた
ハンバーグのようなもの)を作り続ける女性のことば。



「食べ物の味は、ソンマッ(手の味)が大切なの。
多くの経験から出る「手の味」の感覚は計量スプーン
よりずっといい味を出すのよ。手から出るエネルギーを
受けた味、それが人の体と心に良く効くの。」



今日の1曲: 君の涙さえも BY Shinhwa

Winter Story 2004-05
Shinhwa
EMI Music Korea Ltd
このアイテムの詳細を見る


浅田次郎著 「王妃の館」

2007年06月05日 00時33分30秒 | 読む

小説はあまり読みません。

理由は自分でもはっきりわかりませんが、映画も、
「ファンタジーもの」は苦手ということと何か関係があるのかもしれません。

面白いから読んでみたら?と貸して頂いたので読んでみました。

浅田次郎著 「王妃の館」。



王妃の館〈上〉
集英社
このアイテムの詳細を見る

王妃の館〈下〉
集英社
このアイテムの詳細を見る


初浅田作品でした。

ストーリーは、フランスの高級ホテルを使用時間を分けて
それぞれ2組のツアー客に提供するというドタバタ劇。

物語の終盤。

元定時制高校教師が事業の失敗を苦に自殺を企んでいた老夫婦に、
終戦直前、自己の意思に反し国のために命を落とした
海軍飛行予科練習生の戦友を思いながらこう語りかける。

「人の命はおもちゃじゃない。
だからどんな事情があっても自分の命をおもちゃにするな。
もっとジタバタしろ。迷惑をかけろ。
卑怯者でいいじゃないか。腰抜けでもいいじゃないか。
人間は木石ではない。生き物だ。
だから呼吸をしてこそ値打ちがある。
死んだ英雄よりも生きている乞食の方がましだよ。
私たちは人間という生き物なんだからね。
生きようとしなければいけないんだ。」

ともすると陳腐になりがちなこんなセリフも、浅田マジックにかかると、
涙なしで読むことのできない感動の一言として渋く輝きます。

これが噂の、『晩成苦労人・人情作家』浅田次郎の醍醐味か。

笑い、泣きました。

 

今日の1曲: Everyday I Write the Book BY Elvis Costello

Punch the Clock
Elvis Costello & the Attractions
Rykodisc
このアイテムの詳細を見る


司馬遼太郎著 「街道を行く ~韓(から)のくに紀行~」

2007年05月17日 23時01分50秒 | 読む

「現在のこの国をゆくことは、はげしく怒号する韓国紳士のごとき人がそうであるばかりでなく、眼にふれるさまざまな風物が、かつての日本の侵略を思わすと共に、今の厳しい関係を考えさせる、苦しく、せつない旅である。」

先生が韓国を訪れたのは、1971年。「租をたずねゆく旅」。まだまだ日本に対し、「無限の不快さと怨恨」があふれる時代。

旅中盤で立ち寄った慶州・仏国寺近く、掛陵(けりょう)という古墳を訪れた際、たまたま『野遊び』に来ていた「白い韓服を着た7人の老農夫」に出会う。老農達は、韓酒を囲み輪になって座り、1人ずつ立ち上がっては、体で拍子をとりつつ即興の詩を歌う。日本の万葉人がそうであったように、口をついた詩を詠い、それを受け他の者が詩を詠いつないでいく。

息をのむ程美しい掛陵の前で太古そのままの風貌を持った老農が詩を歌う姿に、「上代にまぎれこんだ」ような錯覚を覚えた一同に、最長老の翁が、口ひげの間から絶え間なくきれいな笑い声を上げ、唯一彼の知る日本語で話しかけた。

「イルボン(日本)、ウレシイ。」

その瞬間、司馬先生は「危うく涙がこぼれそうに」なる。

33年後の2004年1月、ようやく韓国で日本文化(映画・CD)が全面開放される。それに伴いゴスペラーズも、「音楽を通じ日韓の文化交流促進に一翼を担う」べく訪韓、プロモーションを行う。

全イベント終了後、号泣したリーダーの村上君。

果たして涙の意味は何だったのか?

リーダーの涙と、司馬先生の涙。

「せつない旅」の後の「熱い」涙?

「中世以来国家というこの対外的拒絶反応のみが強い存在が人間を支配するようになってから、人間どもの世界意識がゆがみ、特に東アジアにあっては、朝鮮と日本が妙なものになったが、『国家』という面倒なものがないに等しかった古代を、われわれはこの洋上の街道(博多湾~釜山)をゆくとき懐かしまざるを得ない。」

街道をゆく (2)
朝日新聞社
このアイテムの詳細を見る


PS.博多から釜山までカーフェリーで行って、持ってった日本車でそのまま韓国を旅できるらしいけど、ほんと?誰か、一緒に試してみない(笑)?


宮本輝著 「異国の窓から」

2007年04月15日 23時01分31秒 | 読む

ずっとチェコの中世の世界に憧れてて、たまたま今
従妹がポーランドに留学中ってこともあって、今年の
ゴールデンウィークは中欧へ行こうと計画。
 
中欧への旅の前には、この本を読んでおくといいと、
Wさんに薦められて読んだのがこれ、宮本輝著「異国の旅から」。

宮本輝が小説『ドナウの旅人』を書く前、
構想を練るために出かけた旅の紀行集。


道中知り合った、解放前の東ヨーロッパの
人々の暮しと風景が垣間見れる紀行文集。


西ドイツ紀行文中の一節。

『ロシアの文学をすべて読破したとしても、
私達はロシアの星の色を、人々の匂いを、空気の肌ざわりを、
理解することなど断じて出来はしないのだ。
ある概念として、2、3歩、そこに近づけるだけである。

だが、私たちの知らない場所の、よるべない1点に立ちつくして、
何を考えるでもなく、ぼんやりとあたりを見渡しているうちに、
個々の心の領域に応じて、それまで見えなかったものが、
言葉にならないにせよ、確かに見えてくることは事実なのだ。』

これが、彼の感じる旅の意味なんだろうな。

別編「イタリー」紀行中、老夫婦と出会った一節。

『心というものがいかに大切であるか。
ひとつの心が、いかに周囲の汚れを洗い流していくか。
それを、人は異国の孤独の中で考えるといいだろう。
群集は、私をミケランジェロの壁画の一部でさえ、ゆっくりと
見させてはくれなかった。しかし、群集はその老夫婦との一日を与えてくれた』

そんな思いがけない出会いと、脈絡のない物思い。

そんなのも旅の醍醐味ですよね。

どっか遠く行きたいな。


申し込んでたツアー、「チェコ・ポーランド13日間の旅」
人数不足のため催行しないことが決定。

あ~ぁ。

え~っと、つまりね、何が言いたいかって言うとね、
GW空いちゃったから遊んでくださいってことなんです。
ね~、お花見パーティやろうよ! 


異国の窓から

文藝春秋
このアイテムの詳細を見る

ドナウの旅人〈下〉

新潮社
このアイテムの詳細を見る


野口嘉則 著 「鏡の法則」

2007年01月03日 23時43分23秒 | 読む

いつもお世話になってる美容師の彼から絶対泣ける!って紹介されたので、泣きたかったわけじゃないけどとにかく読んでみることに。

「自分の心の波長にピッタリな出来事が起きる」

なるほど、そうかもしれませんね。

泣けたかって? ぐっと来るところはありました、確かに。




鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

総合法令出版

このアイテムの詳細を見る

のだめカンタービレ

2007年01月02日 23時09分13秒 | 読む

「のだめカンタービレ」

2006年春、ぶらっと立ち寄ったヤマハのショップに

山積みされているのを見て、思わず大人買い。

まだ1巻も読んでいません。

この休みに一気に読もうと思っていましたが、小学2年の

姪に貸してしまったので、またしばらくお預けになりました。

ドラマもおもしろかったようですね。

漫画を読み終わってからDVD借りよっと!


      



今日の1曲: チャイコフスキー 交響曲第7番

ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ
R☆Sオーケストラ 
キングレコード
このアイテムの詳細を見る

ひらめき脳 BY 茂木健一郎

2006年12月09日 12時11分07秒 | 読む
茂木先生は言います。

「ひらめきは人生を豊かにする」。「大脳皮質の高度な発達した理性に対して、複雑で豊かな感情がなければ成立しない」。

脳の体操と同じように、情緒を養うことって、大切なことなんですよね。




それとは直接関係ないんですが、今日、午後からひどい頭痛に悩まされ会社の送別会も失礼させてもらいました。早足で滑り込むように電車に乗り込み、素早く席に腰かけ、MP3プレーヤーをおもむろに取り出し、ちょっと疲れたときに聞く曲目リストを聞き始めました。

MP3のメニューは日々変えているのですが、疲れたときに聞くリストは、ほとんど変わりません。

アヴェ・ヴェルム・コルプス
クラリネット協奏曲
フィガロの結婚3幕 手紙の二重唱「そよ風に寄せて」

(いずれも、なぜかモーツァルト)は、少しパワーダウンしたときに聞く最近のレギュラーメニューです。 

疲れだけじゃなく、軽い頭痛くらいなら、クラリネットの高い音、ソプラノのアリアをしばらく聞いていれば、痛みは静かに消えていきます。

この日の頑固な頭痛も例外ではなくて、さっきまでズキズキ痛んでた頭も、家に着く頃にはほとんど治っていました。

ほんとに不思議なんですけど、いくら好きな音楽でもだめなんです。ソプラノ限定のアリアか、クラリネットの4分音符以上に伸びる音じゃないと。

どうやら私の頭痛は、『クラリネットの音』や『ソプラノ(メゾソプラノじゃだめ)の声』と共鳴することによって解消されるようです。

茂木先生!この「頭痛解消の原理」説明してください!



今日の1曲:歌劇《フィガロの結婚》より。第3幕 手紙の二重唱「そよ風に寄せて」

歌劇「フィガロの結婚」全曲

ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る

「音楽」 BY 武満徹&小澤征爾

2006年11月04日 23時04分09秒 | 読む
先月オーストラリアに行った時、現地スタッフの人がディナーを企画してくれました。そこには日本人以外に、オーストラリア人・アメリカ人・アイルランド人が来てくれてたんですが、アクセントの違いはあるものの似通った顔で同じ言語を話すその3人を見比べながら、果たして、この3人はどんな風にアイデンティティを感じるのか、それはどんな感じのものなのかなんて、タイ料理食べながらふと思いました。



たとえば、私達日本人なら、顔では見分けがつかなくても、中国語やハングルを聞けば、「あ、外国人か」「自分と違うのか」って自分の日本人としてのアイデンティティ意識しますよね?そんな感じの感覚、この3人も感じることあるんでしょうか?



「音楽」。

武満徹と小澤征爾 の対談本です。

その中の一説「みそ汁とパスポート」で、望めばどこの国籍も得ることができる小澤が「日本人」であり続ける理由を語っている。

自分にとって一番大事なのは何かと考えてみるんだ。日本国と書いてあるパスポートじゃないし、国籍でもない。俺が「日本」と言って愛してるものは一体何か?とね。そうするとね、それはね、結局、「帰巣本能」みたいなもの。それはたぶん、僕が子供の頃からなじんできた、食習慣であったり、文化的伝統であったり、感受性であったり、友人達であったりするものの総体だと思うんだよ。僕の日本に対する愛は、みそ汁に対する愛国心みたいなものだよ。


なるほどね~

みそ汁ですか~

シンプルだけど、「言語」の違いより遥かに「大局的」な考え方ですね。あの3人にもきっとある「愛国心」の基本は、もしかしたら自国で食べるお母さんのスープの味なんかなのかもしれません。そんなもんですよね。国籍のアイデンティティなんて。

性格を異にする二人の高名な音楽家が音楽を核にして瑞々しい感性をぶつけ合わせる対談本。あとがきは細野晴臣氏。

今年は武満徹没後10年ということで、各所で様々なイベントが企画されているようです。

『音楽』
新潮文庫
小澤 征爾, 武満 徹


このアイテムの詳細を見る