シェーンブルン宮殿は、
ウィーンの森に接しています。
宮殿の裏に回ると、バラの回廊。
バラが咲く頃はきれいんだんだろうなぁ。
バラといえば、ブルボン王朝、
ブルボン王朝といえばマリーアントワネット、
マリーアントワネットといえばシェーンブルン宮殿。
つながった。
この森、
丸一日かけて散歩できたら、
ステキだろうなぁ。
整然とととのえられた庭。
人工的自然もここまで計算されていると芸術だ。
宮殿から、
深い森へと道が続きます。
完璧な構図だ。
いいシーンが撮れそう。
ストーリー、全く思い浮かばないけど。
近世、現代。
行ったりきたり。
朝8時半。
霧のシェーンブルン宮殿(Schloss Schonbrunn)。
歴代ハプスブルク皇帝の栄華を今に伝えるバロック様式の宮殿。
17世紀後半に建てられた宮殿は、激動のヨーロッパ史を見つめ続けてきた。
「会議は踊る」のウィーン会議も、ここで開催された。
ただ今、外観も内装も、
大掛かりなお色直し中。
偉大な遺産はできる限り原形のまま後世に伝えていかないとね。
ハプスブルク王朝の歴代君主の離宮。
圧倒的貫禄。
全1,441室あるらしい。
端から端までは約180m。
年間入場数150万人。
公園や動物園での集客数を年合計670万人の人がここを訪れている。
すごいねぇ。
桁違いだ。
宮殿の外壁の色は、テレジア・イエローと呼ばれている黄色で、
そもそも金に塗るはずだったものを財政事情により黄色にした、
という、なんとなく聞き慣れた感じのありがちな逸話。
ハプスブルク家唯一の女帝、マリア・テレジア。
1740年に23歳の若さで即位した。
見事な政治手腕でもって、帝国に繁栄と安定をもたらし、
夏の離宮だった宮殿を大改築、
ロココ風、中国風、インド風、さまざまな様式の部屋と庭園を作ったのもテレジアさん。
16人の子を生み、そのうちの1人がフランスに嫁いだマリーアントワネット。
最愛の夫が亡くなった後は、
残りの人生の多くを、この宮殿で喪服のまま過ごしたといわれている。
宮殿正面に飾られたクリスマスツリーと、
クリスマスマーケット用のブース。
人民の血税と長い時間を費やして、なんで無駄に大きな建物を建てないといけないんだろう、
なんてなんとなく思ってたけど、
世紀単位で物事を考え、
実際に自分の目で見て、そこの空気を吸ってみると、
必然みたいなものに気づかされるものですね。
繰り返すけど、
Seeing is believing.
百聞は一見にしかず。
ウィーンには2泊しましたのですが、
このホテル、コンヴェンションセンター
とうたわれているだけあって、まさに寮のようなホテルでした。
部屋も寒々しかったし、ベットもマットのばねが弱くなってたし。。。
ヨーロッパのホテルって、部屋は広いけど、
値段が高くて、古いホテルが多いけど、
値段の割りに満足度が?のような気がします。
あくまでも私見ですが。
朝食も、残念ながら食べられるものがあまりなくて、
2日間、朝はこんな感じでした。
ハイジがドイツ語話してました。
でもいいのです。
格安ツアーだし、寝るだけなんだから。
(と納得させて)
クリスマスイブイブのディナーはウィーンで。
サラダとポテト、ビーフのグリル、バジルソース。
なんとなく寂しいけど、
ほとんど食欲もなかった自分にとってはなんでも一緒か。
今回初めて、
ウィーン名物といわれる、パラチンケン(クレープ)を食べた。
しっとりした普通のクレープだった。
食べ物というものは、自分自身が、
食べたい!
とか、
おいしそう!
とか思わないと、
おいしく写らないことを改めて実感。
明日はクリスマスイブ。
*パラチンケン:ウィーン風クレープのこと。ウィーン会議(会議は踊るで有名な)でも、出席者に振舞われたデザートらしい。
チェスキー・クルムロフはボヘミアの深い森に守られて、中世から姿を変えることなくいまに至る。
その街並は色の宝庫。
モルダウ川はキラキラと星のように輝き、
オレンジ色の屋根、
白、ピンク、黄、青色の壁が、
街に完璧に溶け込み、
融合した個性として静かに主張する。
これがまさに、
世界で最も美しい古都といわれる、
世界遺産「チェスキー・クルムロフ歴史地区」。
はぁ~
っと思わず感嘆。
なんという。
中世か。
どんな世界だったのかな。
モルダウ川の川の流れや、
人の悦びや営みは、
いつの時代も変わらないものだとは思うけれど。
800年前に思いを馳せる。
あ、この橋は、
さっき渡ってきた橋だ。
夢からウツツに戻る橋。
クルムロフ城。
代表的な見物スポット、このフラデークの塔。
他のヨーロッパnお城と比べて、
色合いが独特よねぇ。
少なくとも、王の権威を示す感は全く感じない。
お城にもカラフルなだまし絵が。
このお城の中には、1766年にできた、機械仕掛けの舞台装置のついた、
バロック様式の劇場が保存されているらしい。
当時は、ろうそくの光だけでオペラが上映されてたらしい。
見たい。
城と庭園をつなぐプラスティー橋。
さて、丘の上に上がって、
中世の街を見下ろしてみようか。
ホホ~
プラハにもあったけど、
チェコの建造物には、ちょくちょく「だまし絵」テクが使われています。
この家。
ブロック作りかと思いきや、全てペインティング。
ステキです。
ホント、ステキです。
壁にだまし絵、門の奥にツリー。
頭上には家紋。
この家紋、なんか意味があったはずなんだけど、
なんだっけかな、忘れちゃいました。
城下に
瀟洒でオシャレなお店が並ぶ。
ありきたりな表現になってしまうけど、
おとぎの国に紛れ込んだ錯覚。
いろんな色が使われている割に
この落ち着いた感じ。
不思議。
チェコの人は、色使いの天才かも。
夏の強い日差しの下見たら、
また違った印象なんだろうな。
チェスキークルムロフ、
街の憩いの広場、スヴォルノステイ広場。
何十年か前までは、
廃墟となっていたとは想像できないほどの甦り。
市博物館。
チェコの聖者像は、
頭上の星が特徴ですね。
赤いろうそくが定型なのかな。