今日の風はすごかったね~
外に干した洗濯ものが次々飛ばされてしまって参った。
まさに春の嵐。
とは関係ないんだけど、
ちょっと前やってたのでついつい見てしまった、
ヴィスコンティの『夏の嵐』。
ヴィスコンティ初のテクニカラー作品として名高い。
実はこの作品、学生時代、どっかの名画座でやってた
「ヴィスコンティフェスティバル」かなんかで見たことがあったんだけど、
どのシーンにも、どのセリフにも全く共感も感動もできず、
悪い後味ばっかりが記憶に残ってる映画。
時代は伊墺戦争、
物語はヴェネツィアの公爵夫人とオーストリア軍の将校との
破滅的な恋をオペラ的に描いた歴史大作。
共感できるわけないか(笑)。
でもね、前見たときなんとも思わなかったのに
今回見てみて感動せずにはいられなかったシーンが1つ。
冒頭の、オペラ観劇シーン。
観劇会場は、憧れの、ヴェネツィア・フェニーツェ歌劇場。
演目は、ヴェルディの歌劇『イル・トロヴァトーレ』。
劇中歌われてるのは、テノールの名曲であり難曲、
「見よ、恐ろしい炎を」。
誰が歌っているのかは知りませんが、
ホントにすばらしい心に響くアリアでした。
神にも届くような、晴れやかで透明な声。
あんな声で歌われたら、テノールもいいかも
なんて思いました。
イタリア映画で見る、イタリアオペラの真髄。
さて、この映画、
いつかまた見たいって思うとき来るかな。
ヴェルディ:
歌劇≪イル・トロヴァトーレ≫全曲
(初回生産限定)