名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

ヴィスコンティの「夏の嵐(1954)」

2009年04月26日 23時59分39秒 | 観る(映画・TV)

今日の風はすごかったね~

外に干した洗濯ものが次々飛ばされてしまって参った。

まさに春の嵐。

とは関係ないんだけど、

ちょっと前やってたのでついつい見てしまった、

ヴィスコンティの『夏の嵐』。

ヴィスコンティ初のテクニカラー作品として名高い。

実はこの作品、学生時代、どっかの名画座でやってた

「ヴィスコンティフェスティバル」かなんかで見たことがあったんだけど、

どのシーンにも、どのセリフにも全く共感も感動もできず、

悪い後味ばっかりが記憶に残ってる映画。

時代は伊墺戦争、

物語はヴェネツィアの公爵夫人とオーストリア軍の将校との

破滅的な恋をオペラ的に描いた歴史大作。

共感できるわけないか(笑)。

でもね、前見たときなんとも思わなかったのに

今回見てみて感動せずにはいられなかったシーンが1つ。

冒頭の、オペラ観劇シーン。

観劇会場は、憧れの、ヴェネツィア・フェニーツェ歌劇場。

演目は、ヴェルディの歌劇『イル・トロヴァトーレ』。

劇中歌われてるのは、テノールの名曲であり難曲、

「見よ、恐ろしい炎を」。

誰が歌っているのかは知りませんが、

ホントにすばらしい心に響くアリアでした。

神にも届くような、晴れやかで透明な声。

あんな声で歌われたら、テノールもいいかも

なんて思いました。

イタリア映画で見る、イタリアオペラの真髄。

さて、この映画、

いつかまた見たいって思うとき来るかな。




ヴェルディ:
歌劇≪イル・トロヴァトーレ≫全曲
(初回生産限定)