市街地からふらふら歩いたので、迷いまくりました。
あきらめてもう帰ろう、と思った途端現れた、
開高健記念館。
開高健さんは、
晩年この地(茅ヶ崎東海岸)に移り住み活動され、
その邸宅、週末に限り一般公開されています。
開高先生がが名付けたという、
「哲学者の小径」。
お庭のあちらこちらに、
先生直筆の碑が置かれています。
まさに、
哲学者の小径だ。
書斎&直筆の原稿。
お酒がお好きだったこと、
釣りやシガーがお好きだったこと、
その私物の豊富さから容易に想像できますね。
インタビューで、
「常にいろいろんな考えが頭を占領してはいるが、
釣りをしていて魚を釣りあげる瞬間だけは雑念が消える」
とおっしゃっておられましたが、
もしかすると、そこが釣りがお好きだったな理由なのでしょうか。。。
元リビングだったと思われるお部屋で、
NHK「あの人に会いたい」で
先生がご出演された録画を見せていただけます。
ベトナム戦争の経験。
ホテルに戻って力の限りベットを叩くとき感じた「生の充実感」。
ただ、少しうたた寝をした後にはその感動も薄れ忘れる。
「今日の自分は、明日の自分ではない。
人間とは傲慢な生物で、永遠に満足することがない。」
うーん。
考えさせられるなぁ。
先生の作品と人となりを、
茅ヶ崎の空気感とご自宅の雰囲気から
実感できます。
行ってよかった。
開高健記念館
神奈川県茅ケ崎市東海岸南6-6-64
Tel: (0467) 87-0567
開館日: 毎週、金・土・日曜日の3日間と祝祭日。
年末年始(12月29日~1月3日)は休館