KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

母の愛

2008-04-04 | 相方さん(米澤観児氏について)
俳優・カルチャースクール代表・劇場支配人(笑)
がっこの先生、こんなことをやっているといろーんな人に出会います。
けれど不思議なことに私は本当に「人に恵まれて」居るのです。
これこそ、神様からもらった才能かも!と言うくらいに。
出会いも本当にすばらしいものばかりです。

そして今日も出会いました。
今日であった素敵な人は「あさこさん」
エンジェルシューレを見学に来てくださった、
ちいさなお子様(たいようくん・1歳8ヶ月)が居るかわいらしいママです。
ぴょこんとドアから顔を出した様子は子供のように愛らしく
一瞬で仲良くなれるなあと思いました。

「HPを見て、惹かれるように導かれてきてしまいました。
私の求めていたものが全部ここにあるんです。
他のところはどこも偏りすぎていて怖い感じがしたけれど
ここのように、どんなものもOK、あるものにはみーんな理由がある、
押し付けられることもなく子どもと気楽に来れるところが欲しかったんです」

と感動してうるうるした瞳、ピンクのほっぺで
そうおっしゃって下さる姿にこちらがとても嬉しく感動でした。
ああ、ここを作って良かった!と心底思いました。

さて、彼女にも問い合わせのお電話でお断り申し上げましたが
こんな仕事をしていると、

「あんじゅさんって、きっとものすごくナチュラルで
食事なんかもマクロビでシュタイナー教育もしている
やさしげなロハスな生活してる方なんだわ~」

と思われがちです。
で、毎回それを見事に裏切ります(^。^;)

私はもともと「アンチシュタイナー系」でして今も変わりません。
でも~シュタイナーや教育が嫌いなんじゃなくて~
それに固執だけして真ん中を捉えず周りが見えない人が苦手なだけです。
さらにベジタリアンでもないし、ジャンクも食べるフツーの人です。
期待していた人ごめんなさい、です(^^;)

でも、そんな私がなぜこんなことをしてるのかって言うと
「いいものはいい」と自分がそう感じて、
そこで関わる人たちが幸せになれる場所がほしかったからです。
そしてもっと気軽でシンプルな愛にあふれることがしたかった。

たとえば本来シュタイナー教育は子どもの為に行われるもの。
見学も出来ないし、大人は授業を受けられません。
けれど、私は現場に行って大人にこそ必要と思いました。
子どものときに欲しかった満たされないものが
そこに在るなら今経験すればいいじゃない、って。
また使ってるお道具の値段も高いし、なかなか庶民には手が届きません。
でも、気がつくと私の子ども時代、経験したことはまさにシュタイナーでした。
貧しかったけど関係なかった。
それの元になっているのは「愛」です。
だからもっとシンプルにそういうものを感じられる場所を作りたかったのです。
お道具だって、なんだって買えない人には私が買って
それで自由に使わせてあげたらいいじゃん!って思いました。
だからこそそこにあるものは安いものでなく本物にしよう、
そう思ってこの場所を作りました。
それだからこそのセルフビルド、手作りの空間なんです。

そんな話を取りとめもなくした2時間。
あさこさんはたいようくんを授かってからというもの、
その不思議、その奇跡の経験から、ずっとこのような場所を求めていたそうです。

「母の愛なんだなあ、子どもを本当に愛してるんだなあ」

ここまできてくださったパワーに美しい母性を感じました。

ここのスクールの母体会社は「夢の街株式会社」といいます。
友人の「寺田高征くん」が子どもたちや多くの方の喜びの為に力になりたいと
私財を投資してくれてこのスクールは成り立っています。
スクールを経営するって事は、多くの人とかかわり、
特に講師の先生方などのお名前をお出しして経営する以上は
そのかたがたに傷をつけないような細やかな配慮と努力、
そして万一のときはその責任を負う覚悟がないと出来ません。
人の信頼を傷つけて「ごめんなさい」では決してすまないからです。

けれど彼は私に賛同し、その大きな事業という海に乗り出してくれました。
そこにやっぱり在ったのは、奥様に対する美しい愛と
そして一人息子さんに対する親としての深い愛情であることを私は知っています。
そしてやはりご家族でここに集ってくださいます。

こういったご家族にいっぱい来てほしい。そう思いました。
そしてここで自由に遊んでいっぱい喜びを感じてほしいのです。
そして「愛」いっぱい育てて行くお手伝いが少しでも出来たらと願っています。

「エンジェルシューレ夢の街」は来週より開講中、開講時間外の空き時間、
プレイスペースを常に皆様に向けて開放します。
どうぞちいさな場所ですが皆様自由においでください。
子どもさんだけの訪問も嬉しく思います。
大きな方の訪問も嬉しく思います。
スクールや公演などの一切の勧誘はいたしておりません。
中の遊び道具の使用や本は閲覧自由です。
児童館のように、図書館のように愛してくださったら嬉しいです。

今日の写真は母のクラフト作品です。
歌劇の女優だった母は私が本番に立つとき、
身代わりのマスコットをいつも作ってくれました。
これはいつも私を守ってくれる女の子「かずちゃん」です。
袋は100年以上も昔々の端切れをつくろって繋いで作ってあります。

これも母の愛です。

愛とは本当に美しい真実。