今月も残すところあと少しですがなんだかとても忙しい月でした。
家の中ではクラフトや色々な家内作業に追われております。
今月中に仕上げてしまわないといけないものが多数あるのに
風邪気味で体調崩したりしてまして…
ヨワヨワ~~~~~って感じです(^^;)
忙しい毎日ではありますが、その反面、今月は芸術の秋!
ってこともありまして各種「芸術」をば満喫中~~~~~~。
そして、秋、冬と言うのは季節と同じく、心が静かになり
自分の内側を向く時なんだそうですが、学び多き月を過ごしてます。
まずはコトコトバでは写真のように、羊毛を使い、
羊毛から毛糸のつくりを学び、布を織り上げるまでを
自分の手を使って創ることで学んでおります。
写真は生徒さんの裕君がスタッフKちゃんの力を借りて
羊毛を糸にするために少しずつ伸ばしているところ。
これは集中してやら無いとすぐに切れてしまいます。
ゆたかくん、一生懸命がんばっておりました(^^)
ダウンの子どもたちは個人差がありますが、
基本的に集中力が弱い傾向にあるかもしれません。
その集中の時間を長くしていくためには、
繰り返してチャレンジすることが大事。
人は誰も好きなことはがんばれます。
それはダウンちゃんも同じなんですが、
好きでないことになると頑張りが普通よりもききません。
けれど、それでは、将来困ってしまいます。
彼らだって、周りのサポートはあれども
自分の力を使って生きていくのですから。
大人になった時、一つの事を好き嫌いからするのではなく
その必要性から納得してきちんとこなすことが出来るように、
そんな思いも込めて、レッスンをしています。
そして、色々な世界の始まりやつながりを少しでも感じてもらえるように。
ちょっとずつ、ちよっとずつだけどみんなは前に進むのです。
こういうことをやってますと、共に学ばせていただくことばかりですが、
TAP DO!さんでの一件もそうですが、今回は観劇の場で学び多しです。
先日、スタッフのKちゃんからのご招待を受けまして
ミュージカル「レ・ミゼラブル」を拝見してまいりました。
以前、天国に帰ったソウルメイトならびにやってた事務所の
大事なメンバーたち次々とがお世話になりまして、
上演してる側の関係者の一人として過ごさせていただきました。
そして今も、その当時から、またそれ以前からお付き合いのある
尊敬する先輩方もメインキャストとして輝かしいステージを創っておられます。
始まりは2008年の夏からですから、この作品とはかれこれ10年のお付き合いになりますね。
その長くて短い10年の間にいろんなことが起こりました。
まずソウルメイトの帰天、これは仲間内でも決して忘れることのない日でした。
その時、レ・ミゼラブルのメンバーの皆様が彼を見送ってくれました。
メインキャストの方からアンサンブルの方まで、
皆様がピープルソングを歌って彼を見送ったあの日が昨日のようです。
レミゼのキャストの皆さんは一人一人が彼にとっても
私にとってもどの方も特別で大切な存在です。
そんなすばらしい方々の中でその時、
彼のために自らが和紙に専用の印刷をし、
お忙しい身の中、ご自分の手で墨をすり、
写経をして来てくださった先輩が居ます。
当時はマリウス役、現在はジャベール役を演じておられるI・Zさん。
Zさんと彼のサポートをしておられるAさんとは
当時より公私共に親しくさせていただいておりました。
どの方もそれぞれに私にとっては特別な意味ある仲間ですが、
お二人はなんと言うか、魂の家族的な存在です。
個人的にも俳優として、またサポーターとしてのあり方に
無くなったG君ともども、深く共感を持ち、
また心から尊敬すべき方々でもあります。
実はこのソウルメイトが舞台の上でなくなってから
私は劇場のドアを一人で開けられなくなりました。
仲間たちの支えもあり、仕事にも復帰して、
何かと元気になっては来ましたが、それは今も変わらずに居ます。
そんな私は彼の思い出深い東京に居ることが出来なくなり
しばらく北は北海道の地で過ごしていました。
そこで出会ったのがシュタイナー学校の生徒たち。
そして彼らと共に、当時は2度とやれないだろうな。。。
と考えていた演劇を一緒にやる事になりました。
そして「レ・ミゼラブル」を基にしたミュージカルを上演したのです。
音楽も全部生演奏で、舞台装置も衣装も手作りの舞台でした。
けれど、演劇大好きの生徒たちはがんばりぬき、
それはそれは素敵な舞台を作り上げました。
そのときの生徒の一人が妹分のスタッフKちゃんなのです。
その時彼女は14歳の女の子でした。
その彼女の夢は「本物のレミ」を観ること!
彼女は昨年上京してきて、今年、その長年の夢が叶うことになりました。
そして、ぜひ一緒にと私をご招待してくれたのです(^^)
今年のレミも素敵なキャストの方ばかりで、
どの方の出演日に伺うか決めることになった時
彼女が見たことの無いキャストさんでぜひ見てほしい!
と思ったのがZさんのジャベールでした。
そして親しくしていただいているS・Kさんのアンジョルラス。
今回はこのビッグ2のお二人の姿から学んでもらいたいものがたくさんありました。
私の周りにおられる俳優の方々は本当に仕事にストイックであると思います。
決して、仕事に甘んじて死んでいる俳優さんはおられません。
多分、お客様の見えないところでの努力は並みならぬものと思います。
そんな方の舞台を生で見る。まさに生き様を観る、ということです。
当日は偶然にもたくさんの懐かしい方にお会いすることが出来まして、
お声をかけて頂き、心に残る観劇となりました。
そして、上演わずか数分前にZさんがKちゃんと私のために面会してくださいました。
その日はZさんの千秋楽であられて、ご自身も舞台を務める前の
特別な思いであられたろうに、お心使いに感謝しました。
ZさんがKちゃんに話してくださった言葉の数々は
きっと彼女の胸に大きな灯りをともしたでしょう。
そして、その演技は同じように彼女に大きな力を与えてくれたと思います。
またS・Kさんのすばらしい演技も同じように彼女の光となったと思います。
S・Kさんはお疲れのところご面会くださり、Kちゃんにとっては一生の思い出になった舞台かと思います。
この日を一緒に過ごせたことを心からKちゃんに感謝します。
この日千秋楽だったZさんがご挨拶でこう言っておられました。
「毎日、ちょっとずつ、ちょっとずつ。
だけどその積み重ねが大切だと思ってがんばっております」
本当だなあ、と感慨深く、その言葉を聴きました。
ちょっとずつの歩みでも、それがより良い明日を作る。
大事にしなくては。。。
そして、レミといえばジャンバルジャンの最後の歌の歌詞。
「誰かを愛することは神様のおそばに居ることだ」
私はいまもレミを観るたびに、この歌詞を聞きに行くのだと思っています。
そして、これは神様が書かせた名台詞であると思っています。
写真は私の中の「真実のレミ」
いずみの学校の生徒たちの公演からです。
ちょうどこの歌詞を歌っているシーンです。
そして後列、右のエポニーヌ役がKちゃんです。
そしてすべてのキャストたち。
この公演は永遠です!