KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

薔薇の思い出

2010-04-19 | KOFUKU日記
ただいま、洗足は春真っ盛り。
お家の敷地でもこぶしがきれいに咲いてます。

もうすぐ五月、薔薇の季節ですね。
周りでも薔薇のつぼみが開き始めました。

 

薔薇と言えば、懐かしい思い出があります。
それはもう7年前になりますが、ソウルメイトの帰天後、
実家で夏を過ごした私は、9月の訪れと共に北海道に渡りました。
ふるさと鹿児島では、超夏日の37度!
そして到着した千歳空港は17度!
すでに秋が来てました。

そこであるシュタイナーの学校に籍を置くことになった私でしたが
三日間で学校で学ぶことはないなあ~、と言うより~、
偉そうですが、そこの主催者に物を教わるのはやめとこう、
と真剣に思いまして(^^;)毎日、寮からみんなを送り出すか、
学校に行っても授業にはでずにぴーちゃんと近隣の野山を駆け巡る毎日でした(笑)
お金は取られちゃいましたが、今でもああしてよかったわぁ~、
間違っちゃ居なかった!と自分の判断に自信を思っています(笑)

でもまあ、そこの学生の一人ですから、そこのイベントとか出たり
お手伝いとかは結構頻繁にしていました。

で、そこで薔薇が登場。

えー、そこの主催者の方が薔薇がお好きだったようで、
ガッコの周囲に薔薇の垣根を作ろうとしておられました。
あ、もちろん、作りたいから、作ってね~って言うだけで
作業しておられたのは全然別の方です(笑)
で、ある日、薔薇の手入れをするから手伝えと指令が出ました。

その年の寮生はかなり秀逸な人々が集まっていたようで
なんというか、寮もほんわかとあたたかなムードが漂っていました。
多分、そこに入学してくる方が求めていたものが
学校にはなかったけど寮にはあった気がします。
なんというか、少し文化の香りを取り入れた若きアーミッシュの様な
なんというか、本当の意味で慈愛にあふれた集まりでした。
食事の前は手をつなぎ、大地の惠に祈り、歌いました。

いい仲間でした。
その中の殆どの方とは今も、心を許し、友として親しくしています。

さて、その心優しき仲間たちは、どの人々よりも
率先して人の手伝いなどしていました。
で、その薔薇の手入れにも全員が結集。
となると私も行かねばなるまい…。

で、行きました。

指令は


「毛虫取り」


………


で、ここでね、多分皆さんは「割り箸」登場!とか考えるでしょ?

違います。

そのときのアイテムは


「ハサミ」


………


ハイ、勘のいい人、そこのあなた、正解!

そう、このアイテムで生きてる毛虫を真っ二つに切断するのでした!


「誰か、ナウシカを呼んでくれ」


そう思ったのは私だけではあるまい(笑)
アタシに虫笛があったなら、言いますね。

「森にお帰り~」

でも、毛虫さんたちは薔薇がお好きと来たもんだ。
ココで生きていくためには彼らと戦わねばなるまい。

しかも!しかもですよ!
この方たち、逆上して反撃にでますの

ハサミをそーっと近づけて、切る直前に気づかれようものなら
オームよろしく、ぶはああああああ~~っっと毒の息を吐くのよ~~~。
その毒の息がかかるともれなくかぶれるのよ~~~~。
こわいいいいいいぃぃぃぃ

ですからぁ、狙いを定めたら、ズバッと一刀両断しなくてはなりませんのです。


ここが修道院なら、こんな非道は許されぬであろう。
ここが寺なら、こんな殺生ありえまい。


思いは巡りましたが、やらねばならぬ…。

せめてもの慰めに
「♪ちゃらららららぁ~、ちゃらららららぁ~らぁ~♪」
と、マジシャンのテーマなど歌ってみるアタシ。



結果は…


薬局に薬を買いに行きましたとさ(撃沈)


それ以来、私の中で薔薇と毛虫はセットです(笑)


その時、笑顔で「こうやるんだよ」と毛虫をぶった切って見せてくれたKさん。
今は北海道の北のほうで、カンナちゃんのママMちゃんや
ステップファーザーのTさんと、それからBさんと言う素敵なだんなさんと
皆でとっても素敵なバイオダイナミックファームをやってます。

「生活学校BD(バイオダイナミック)ファーム」

シュタイナーの人智学に基づいて、宇宙の星の動きに合わせた農業をしています。
オーガニックの美味しいお野菜の全国配送などもあるそうです。
カンナちゃんのママのMちゃんは美味しいパン焼いてます。
ご興味のある方、ぜひぜひブックマークのリンクからサイトに行ってみてくださいね!


と、言うことで、あの薔薇の毛虫退治は
宇宙の動きに沿っていたのか、聞いてみたいこの頃です。