エンジンオイル交換後の燃費
◆オイル(20W50)交換後のツーリングで燃費がよくなかった。
◆オイル添加剤注入後のツーリングで燃費がよくなかった。
これについて色々考え、そして調べてみました。
特に燃費にこだわったいるって訳では
ありませんが、昨年のようなガソリンの
高騰が続いていれば別です。経済的
理由よりもエンジンの状態を常に
チェックしておこうと思っているからです。
エンジンだけではなく駆動系の異常なども
燃費に表れますからね。そういう事で燃費
のチェックは大事だと思っています。
左の伝票は昨年の最高値@200 です。
BMW白馬ミーティング 2008
往路で給油した時のものです。
図1はエスティマハイブリッドに乗っている方が約10ヶ月間の
気温と燃費を記録したデータをグラフ化したものです。毎日の通勤時に
測定したもので、ほぼ一定走行条件と見ることができます。これによると
燃費は、気温にリンクしてることがよくわかります。
勿論バイクとは違いますしハイブリッド車なのですが、充分参考になるデータだと思います。
実は私が乗っているクルマもハイブリッドのプリウスなのですが、燃費データを記録
したことはありませんが、感覚的にはこのグラフが表す通りだと思っています。
下の図2はエンジンオイルの粘度とエンジン内部の摩擦損失の関係を
グラフにしたものです。このテストに使用したオイルはSAE規格に
適合しないのですが、私たちがイメージし易いSAEで粘度を(ムリヤリ)
表現するとこんな感じだそうです。
A 0W-10
B 0W-20
C 0W-20
D 0W-30
やはりオイルの粘度が高くなればエンジンの摩擦損失も増大する、
従って当然燃費が悪くなる事になります。このグラフでは
3000~4000rpmの回転領域では約10%のひらきがあります。
◎もうひとつはエンジンのエネルギー効率(熱勘定)です。つまり内燃機関は
ガソリンを燃やして動力に換えるわけですが、この変換効率のことで、寒くな
ると低下する 気温が下がるとエンジンの熱が奪われて熱効率が
悪くなるって事です。しかしこれについてはもうひとつの考え方があって、
温度の低い空気は密度が高いのでシリンダに吸込まれた空気量(標準状態)
は多くなり(充填効率が上がる)、エネルギー効率は上がるというものです。
内燃機関といってもピンらキリまであり、用途によってその特性は大きく異な
ります。バイクの場合どうかと言うことですが、結局よくわかりません。しかし
外気温の影響を受けやすい空冷のボクサーエンジンは、夏はオーバーヒート気味
冬は冷え過ぎになっていますので、冬はエンジンが冷え過ぎて熱効率が低下し
燃費にも影響が出ることは否定できません。
◎気温が下がって走行中のエンジン温度も下がり、オイルの粘度が高くなり
その結果燃費が悪くなる。これが支配的な要因だと考えています。
さらに付け加えますと、エンジンだけではなく駆動系においてもオイルの
粘度が上がって摩擦抵抗が増大します。これの影響も大きいと思います。
◎エンジンオイル交換後のツーリングで燃費がよくないと思ったのは、
比較データとしては昨年の6月~10月頃の比較的よかった頃の記憶です。
と言うことで現時点では気温の影響だったと納得しております。