テレビ番組から時代劇がすっかり消えてしまい、時代劇ファンの私としては
悲しい限り。そんな中昨夜フジテレビでやってました。それも池波正太郎の
「鬼平犯科帳」スペシャル、新作の2時間ものです。中村吉右衛門の鬼平
はたまらないな。昨夜のは初めて見る「一寸の虫」という話しでしたが、池波
正太郎の「鬼平犯科帳」という時代劇、何度見ても飽きがきません。
金は盗むが家人には危害を加えない盗人の親分と、その親分を心から慕
う義理堅い子分と、掟を破って親分にこっぴどい罰を受け、この親分を憎む
子分、それからもう一人ろうがいの妻を持ち、高価な薬を買って懸命に看病
する火盗の同心。彼らの信念、義理人情、怨み、葛藤などを幾重にも織り
成す人間ドラマ。これが池波正太郎作品の大きな魅力。
盗人の親分「舟影の忠平衛」を演じた三国連太郎、御年88才
映像も「鬼平犯科帳」の魅力の一つです。画面構成、照明とカメラワーク、
顔の表情など。そして充分に時代考証された小道具と江戸の町並み。
テレビとは言え、丹精に仕上げられた素晴しい時代劇です。
「日本時代劇専門チャンネル」を契約すれば
毎日時代劇見られるのだが。