台風被害で停電が長く続いたことで生活が困窮した地域のニュースで、如何に電気が重要な生活インフラであるかが良く分かったと思います。そんななか隣りのおじさんが古いエンジン発電機をくれたのだ。かなりに古いし雨ざらしだったので使えるかは非常に疑問。
外観はアルミ、亜鉛合金パーツは白い腐食生成物で覆われ鉄部分は赤さびがかなり出ている状態、動けば有り難いですがダメなら処分に困るのでダメなら返すことで預った代物。

これは現物ではありません全景写真を撮らなかったので同じ機種の画像をネット上から拝借したものです悪しからず。

先ずはガソリンタンクを開けてガソリン残量とタンク内の錆などを確認、僅かながらガソリンあり、錆は出ていない。
スイッチをONにしてスターターロープを引っ張るもうんともすんとも・・・
プラグを外してスパークしているか否かを確認(火は飛んでいる)。
エアクリーナを分解しエレメントを確認、ウレタンスポンジは劣化で触ると粉のように崩れるが他は異常なし。
キャブレターのインテーク側は白い粉が盛り上がっている、チョークバルブも錆びているが何とか動く。
キャブレターをシリンダブロックから外すとスロットルバルブは固着、キャブ内も腐食生成物で白い盛り上り。
吸気ポートを覗くとやはり白い錆そして液状の赤錆が見える。
エアクリーナから雨水がキャブレターへ入り込み燃焼室まで達していたようだ、これでは始動は厳しい。

こりやダメだと思いながらもキャブレターの分解を始めたが、いやいやこれは凄すぎ!! フロート室はスラッジでいっぱい。燃料を吸い上げる円筒状の穴もスラッジが詰まっているこれではエンジンが掛かるはずない。この円筒状の穴の中にメインジットがあるはずで当然スラッジで詰まっているが、スラッジを除去し⊖ドライバーでメインジェットを外そうと試みるが回らない、そのうちドライバーを滑らせて溝がつぶれ取外し困難となる。ノズルクリーナーや細い針金では細い穴の奥にあるメインジェットの極小孔の掃除は出来ない。

クリーニングして組み直したもののメインジットが詰まったままではどうにもならない。その後は隣のおじさんとエンジンや発電機などを細かく分解して土曜日のごみ収集車が回収してくれるサイズにまで分解してお遊びは終了。