2019年の日記です
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田中千穂子さんのプレイセラピー(遊戯療法)の本を読んでいると、母子同席セラピー(別に父子同席でもいいんだけれど)のお話がよく出てくる。
子どもさんを遊ばせながら、お母さんの悩みごとの相談をされている田中さんは、とてもていねいでこまやかな面接をされていて、感心させられる。
そんな時に、不思議と子どもがいろいろな出来事をしでかしてくれて、お母さんはふと子どものお母さんに戻って、安心させられる場面が出てくる。
母子同席のいいところだと思う。
これが逆に、子どもがギャンギャン泣いているのに、ほったらかしで、自分の悩みに没入しているような時は、ちょっと心配。
治療者が子どもに声掛けをしたりして、お母さんの現実感覚を少し揺さぶったりするだろう。
親子同席面接の醍醐味はここにある。
じーじのカウンセリングで、親子一緒を拒否しないのも同じ理由だ。
親ごさんがどんなに悩んでいても、子どもと一緒の時は親ごさんになる。そのことはとても大切だろうと思う。
悩みながらも親ごさんらしく、そんな親ごさんと一緒に問題を考えていきたいと思う。 (2019.12 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通う。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事する。
1995年頃、調査官でも落ちこぼれ、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com