ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングやメールカウンセリングなどをやっています

パパがお泊りでも、大切なお仕事だから、けっしてさみしくはないリカちゃんファミリー-遊ぶことのちから

2024年11月26日 | 遊ぶことのちからを考える

 2015年、上の孫娘が4歳、下の孫娘が1歳の時のブログです

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 上の孫娘が誕生日のプレゼントにリカちゃん人形をいただいて、先日、我が家にも持ってきてくれて、じーじにも見せてくれました(下の孫娘はお昼寝中)。

 見せてくれたのは、リカちゃんとリカちゃんの妹とリカちゃんのママの3人。

 リカちゃんのパパは、孫娘たちの住む町のおもちゃ屋さんにはなかったようで、まだいません。

 上の孫娘は少しだけさみしそうに、「リカちゃんのパパはまだいないの」といいます。

 じーじが「リカちゃんのパパはお仕事でお泊りかな?」と話すと、上の孫娘はぱっと笑顔になって「そうか、お泊りだね」と明るい顔でいいます(じつは、孫娘たちのお父さんは、月に1回、宿直勤務があって、お泊りのお仕事をしています)。

 このように、子どもと遊ぶ時に、即興性と遊び心はとても大切だと思います。

 子どもが安心できるような物語をいかに提示できるかが子育てでは重要になりますし、同じことは遊戯療法や家族療法でも大切になります。

 ウィニコットさんのいう遊びと創造性の世界です。

 そういえば、最近のテレビコマーシャルで、子どもがいたずらをした時に、お母さんがそれをさらに大きな遊びに変えるというすてきなコマーシャルがあります。

 お母さんのゆとりと遊び心がうまく現わされていて、とってもいいコマーシャルだと思います。

 孫娘たちはシルバニアファミリーやリカちゃん人形で楽しく、自由に、存分に遊ぶことで、着実に成長しているようです。

 しかもそのスピードは驚異的です。

 じーじも置いていかれないように毎日が勉強です。       (2015 記)

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 2024年11月の追記です

 この時、父親の不在=お泊りの仕事、と結びついたのは、じーじも裁判所で月に1~2回の宿直勤務があって、子どもたちが小さい頃、晩ご飯を一緒に食べれなかったり、朝、保育園に送っていけなかったりした経験があったからだと、今では思います。

 じーじが思うほど、子どもたちは寂しがっていなかったようですが(?)、じーじには少し辛い日々でした。

 裁判所では、警察からの逮捕状の請求に備えて宿直勤務がありますが、小さい子どもたちにその仕事の内容を説明するのはなかなか難しいことです。

 しかし、人権を守るための大切なお仕事なので、今でも裁判所ではリカちゃんのパパたちが(?)、宿直勤務に頑張っています。

 ちなみに、孫娘たちのパパは病院勤務で、今でも、毎月、宿直勤務があるようです。        (2024.11 記)

 

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藤山直樹ほか監修『事例で学ぶアセスメントとマネジメント-こころを考える臨床実践』2014・岩崎学術出版社

2024年11月26日 | 藤山直樹さんを読む

 2015年のブログです

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 精神分析家の藤山直樹さんらが監修をされた『事例で学ぶアセスメントとマネジメント-こころを考える臨床実践』(2014・岩崎学術出版社)を再読しました。

 やはり勉強になる本です。 

 精神分析的心理療法の初学者がベテラン2名にスーパーヴィジョンを受ける形式ですが,分析的な理解がとてもわかりやすく書かれています。

 同じ現象をベテランはこんなに深く広く捉えられるんだと感動さえさせられます。

 毎年参加させてもらっている精神分析学会で,同じ資料から先生がたは本当に多様で幅広く,そして深い理解を示されて唖然とすることが多いのですが,その一端がこの本でも体験できると思います。

 もっともっと勉強をして,患者さんに役立つ理解を適切な形でうまく伝えられるようになりたいなと思いました。       (2015.5 記)

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 2020年3月の追記です

 久しぶりに読み返しました。やはり勉強になるいい本です。今回、印象に残ったことを一つ、二つ。

 一つめは、カウンセリングをしましょう、という時の、カウンセリング、という言葉の意味が、カウンセラーとクライエントさんの間で違っている場合があるので要注意ということ。

 これは、カウンセリングという言葉だけでなく、他の言葉、例えば、幸せ、とか、口うるさい、とか、厳しい、とかいった場合でも同様で、具体的に、細やかに、クライエントさんに話してもらい、理解をしていく必要があります。

 二つめは、困っている相談主体をはっきりさせること。 

 困っている人と問題行動を起こしている人が違っている場合がありますので、大切な点です。

 三つめは、クライエントさんを頑張りさせすぎないこと。

 無理は続きませんし、かえってクライエントさんを傷つける場合があります。

 背伸びをしたり、カウンセラーに気に入られようとして無理をしているような時には、クライエントさんの気持ちは尊重しつつ、無理をしようとしているクライエントさんの心理も検討をして、現実吟味をしっかりとしていくことが大切になるようです。

 まだまだ勉強しなければならないことがたくさんあって、さらに読みを深めていきたいと思いました。        (2020.3 記)

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 2023年秋の追記です

 同じ言葉でも、人によって意味するところが違うということは、家庭裁判所の仕事でもずいぶん経験しました。

 妻のいう「暴力」と夫のいう「暴力」、子どものいう「自由」と親のいう「自由」の違い。

 聴いてみると、中身がずいぶん違ったりします。

 それですれ違いになっている例が多くありました。

 このすれ違いを理解する方法を下坂幸三さんがわかりやすく教えてくださっています。

「なぞる」という方法で、各人の言葉に込められた細かいニュアンスを拾っていきます。

 ていないな臨床家は、おそらく、みなさん、同じような作業をされているのでしょう。

 もっともっと学んでいこうと思います。        (2023.9 記)

 

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