2014年のブログです
*
河合隼雄さんの最新刊『私が語り伝えたかったこと』(2014・河出書房新社)を読みました。
河合さんの晩年のインタビューや講演,論文などを集めた一冊です。
一言で感想を述べると,「熱い」です。
静かに,穏やかに,また,いつものようにユーモラスに語っていらっしゃいますが,中身はとても「熱い」です。
その「熱さ」は熱いことで有名な山中康裕さんよりも「熱い」かもしれません(山中さん,すみません)。
もっとも,河合さんは若い時から熱かったと思います。
それでないとあんなに臨床心理学に命を懸けられないと思います。
河合さんはそれで命を縮められたような気もしています。
しかし,男の生き方としては最高なのかもかもしれないとも思います(勝手なことを言って,河合さん,すみません)。
河合さんの渾身の語りを受けて,じーじも力不足な一年寄りながら,心して生きていきたいなと改めて思いました。 (2014.4 記)
*
2024年11月の追記です
日本の臨床心理士の制度は河合さん抜きには語れないでしょう。
スクールカウンセラーの制度もそうですね。
その後、公認心理師の制度も政府主導で発足しましたが、独立性と質の高さの担保という観点からみると、臨床心理士にはかなわないでしょう。
河合さんの貢献にはすごいものがあると思います。 (2024.11 記)
*
ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通う。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事する。
1995年頃、調査官でも落ちこぼれ、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com