ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングやメールカウンセリングなどをやっています

下坂幸三『心理療法のひろがり』2007・金剛出版-ていねいな心理面接に学ぶ

2024年11月25日 | 心理療法に学ぶ

 2011年のブログです

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 このところ、何だか自分の面接がやや雑になっていたような気がして、精神科医で家族療法家の下坂幸三さんの『精神療法の条件』(1988・金剛出版)や『心理療法の常識』(1998・金剛出版)、『フロイト再読』(2007・金剛出版)、『心理療法のひろがり』(2007・金剛出版)、そして、成田善弘さんの『新訂増補精神療法の第一歩』(2007・金剛出版)などを再読しました。

 少し修正ができたような感じがしています。

 やはり時々、振り返りが必要なようです。

 特に、下坂さんの「家族面接」の技法は参考になります。

 じーじも同席面接をする時には、下坂さんの技法を真似て実践をしているのですが、まだまだ上手にはできません。

 しかし、時々、手ごたえのある面接ができることもあるような気がしています。

 もっともっと面接の質を上げていきたいなと思っています。        (2011記)

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 2019年2月の追記です

 ひさしぶりに下坂さんの『心理療法のひろがり』を再読をしました。 

 この間、1回くらいは読んでいるような気もしますが、例によって(?)記憶がはっきりしません。付箋は3種類くらいが貼られているのですが…。

 なお、上記の本のうち『フロイト再読』も再読をして、その感想は先日、ブログに書きましたので、よかったら読んでみてください(理論、言葉、心的現実などについて書きました)。

 今回、印象に残ったことを二つ、三つ。

 一つめは、どこかにも書きましたが、「なぞる」ことの大切さ。

 クライエントや家族の言うことを繰り返し、あるいは、要約をして返して、確認をすることの重要性です。

 じーじはこれがおろそかになりやすく、面接が上滑りしやすいなあ、と改めて反省をしました。

 二つめは、やはり言葉にこだわること。

 その人が使っている言葉の意味するところを徹底的に明らかにすることが心理療法に繋がると説きます。

 三つめが、少しの改善の積み重ねということ。

 心理療法では、ホームランを狙わずに、ヒットを繋げていくことが大切なようで、じーじはここでイチロー選手を思い浮かべました。

 いずれも、最近、じーじの面接で少し努力が不十分になっていたように思いましたので、さらに研鑽を深めていきたいと思いました。         (2019.2 記)

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 2022年2月の追記です

 今考えると、クライエントさんが話されることを「なぞる」ことがうまくいく時には、クライエントさんが使っている「言葉」に込められている意味が次第にわかってくることと重なっているような気がします。          (2022.2 記)

 

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村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』1999・平凡社-村上夫妻のアイラ島・アイルランドのウィスキー紀行です

2024年11月25日 | 村上春樹さんを読む

 2024年11月のブログです

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 村上春樹さんの『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』(1999・平凡社)を再読する。

 1999年の本なので、25年ぶり。

 この本は、じーじの部屋の本の山の一番下にあって、背表紙が見えてはいたが、なかなか読めずにいた本。

 読むとなると、本の山を崩さなければならず、躊躇して、日が過ぎていた。

 ところが、今年の能登半島地震で本の山が崩れ、なんとか救出できそうな状況が見えてきたので、このたび勇気をふるって(?)、救出作戦を敢行、ようやく読むことができた。

 これが期待どおりにとてもいい本。

 写真担当が村上陽子さん。そう、村上さんの奥さん!

 村上さんが奥さんと一緒に、ウィスキーの本場であるスコットランドのアイラ島とアイルランドを旅した紀行文だ。

 夫婦で本を作るなんて、すごい。

 二人で印税を稼ぐなんて、うらやましい(?)。

 冗談はともかく、村上さんが各地でウィスキーを楽しむ様子がとてもいい。

 アイラ島で牡蛎にウィスキーを垂らして食する場面などは、贅沢の極みだ。

 奥さんの写真も温かで、素敵。

 特に、羊さんへの愛情(?)がすごくうかがえて、楽しい。

 ということで、とても楽しくて、優しくて、いい本だ。

 本の山から苦労をして救出をした甲斐があった。

 明日からは、また本を積み直す作業が待っているじーじである。        (2024.11 記)

 

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