2019年5月のブログです
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藤沢周平さんの『三屋清左衛門残日録』(1992・文春文庫)を再読しました。
久しぶりでしたが、堪能しました。
やはりいい小説です。
この小説も、テレビドラマを観たのがきっかけで読みました。
嫁役の南果歩さんがとても可愛かったのを覚えています。
その後、原作を読んだのですが、すばらしい小説で、それがきっかけでじーじは藤沢周平さんの小説をたくさん読むことになりました。
さて、本書、おとなの小説です。
おとなというより年寄りの小説かもしれません。
しかし、物語は結構、現代的で、描かれる主題は、例えば、組織で、あるいは、社会で、生きていく、とはどういうことか、と問いかけてきます。
そして、そこに、男女のことがらが絡み、人として生きることとは、ということも出てきます。
出てきますが、当然、正解はなく、様々な生き様が描かれます。
若い人には少し時間が必要な物語かもしれませんが、青年期後半くらいからなら理解できるのではないでしょうか。そんな小説です。
周りに流されずに、真摯に生きていきたい、という人にはぴったりの小説ではないかと思います。 (2019.5 記)
再読:https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/2ff0cb9828713ec4cfd8e07b7007aad0
再々読:https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/27caf2e0411a3650b945d29b811cf16d
よろしければ、読んでみてください。
吉村昭さんについてのブロブも良かったです。
真面目な小説をきちんと読まれる姿勢がいいな、と思いました。
今後ともよろしくお願いいたします。