2019年の日記です
*
田中千穂子さんのプレイセラピー(遊戯療法)の本を読んでいると、母子同席セラピー(別に父子同席でもいいんだけれど)のお話がよく出てくる。
子どもさんを遊ばせながら、お母さんの悩みごとの相談をされている田中さんは、とてもていねいでこまやかな面接をされていて、感心させられる。
そんな時に、不思議と子どもがいろいろな出来事をしでかしてくれて、お母さんはふと子どものお母さんに戻って、安心させられる場面が出てくる。
母子同席のいいところだと思う。
これが逆に、子どもがギャンギャン泣いているのに、ほったらかしで、自分の悩みに没入しているような時は、ちょっと心配。
治療者が子どもに声掛けをしたりして、お母さんの現実感覚を少し揺さぶったりするだろう。
親子同席面接の醍醐味はここにある。
じーじのカウンセリングで、親子一緒を拒否しないのも同じ理由だ。
親ごさんがどんなに悩んでいても、子どもと一緒の時は親ごさんになる。そのことはとても大切だろうと思う。
悩みながらも親ごさんらしく、そんな親ごさんと一緒に問題を考えていきたいと思う。 (2019.12 記)