2019年のブログです
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本棚を眺めていたら、ユング派のグッゲンビュール・クレイグさんの『魂の荒野』(長井真理訳・1989・創元社)が目に入りましたので、すごく久しぶりに再読をしました。
ひょっとすると、30年ぶりくらいかもしれません(グッゲンビュール・クレイグさん、ごめんなさい)。
本書はいわゆる精神病質の人についての本。
精神病質とは犯罪者や独裁者などに多い性格というか精神的な病気で、現在の分類では反社会性パーソナリティ障害に近いと思いますが、じーじは裁判所でもお会いして苦労した経験があります。
対応がなかなか難しいですし、治療は相当に困難なようです。
しかし、本書はその特徴をよく考察していて、参考になります。
訳は精神科医の長井真理さん。
木村敏さんのお弟子さんで、明確な翻訳で読みやすい日本語です。
そして、解説が、じーじはすっかり忘れていたのですが、なんと山中康裕さん(山中さん、ごめんなさい)。
いつもの歯切れのよい文章で、わかりやすく説明をしてくださっています。
とてもいい本なのに、久しぶりすぎます。
今度は、さらに経験を積んで、数年以内にまた再読をしたいと思いました。 (2019. 11 記)
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同日の追記
その後、いろいろ考えていたら、なぜかばいきんまんの顔が心に浮かんできました。
ばいきんまんは、ひょっとすると、マイルドな、あるいは、愛嬌のある、反社会性パーソナリティ障害(?)かもしれません。
ちなみに、じーじはうちの奥さんから、ばいきんまん、と呼ばれています(?)。あんなにかわいい顔ではないのですが…。