ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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結露するグラスと結露しないグラス どちらがお好き?

2013年08月15日 | ガラス
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

皆さん、お盆のお休みいかがお過ごしですか?
猛暑が続く毎日、冷たい飲み物を美味しく頂くことが多いですよね。
本日は、結露しないグラスについて。

この間、富山市内のショッピングセンターで「結露しないグラス」を見かけました。
普通は、冷たい飲み物をグラスに入れると、グラス表面には結露が発生しますよね。
これは、グラス表面近くの空気が冷やされて空気中に含まれる水が凝集することによって発生します。
同じ原理で、冬場の窓ガラスにも結露が発生しますよね。

この「結露しないグラス」は、グラスの内側と外側の間に空間のある二重構造になっているようで、飲み物に触れている側のガラスは直接外気と触れないので、グラスに冷たい飲み物を入れてもグラス表面には結露しなく、また中の飲み物は外の熱からも遮断されているので、いつまでも冷たさを保つようです。
また、そのグラスを実際に手に持ってみると、空間がある分だけ、その大きさの割には軽さも感じました。

冬場の窓に発生する結露はカビの原因にもなるので予防したいですが、グラスに付いた結露は飲み物の冷たさを感じさせるので、どちらかと言うと、私は結露するグラスの方が好きかな??

結露するグラスと結露しないグラス。
皆さんは、どちらがお好きですか?