ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

マンホールの蓋 形状に工夫あり!

2013年08月31日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

毎日何気なく歩いている道路。
そこに必ずあるのがマンホールの蓋です。
しげしげと眺めたことはほとんどないかもしれませんが、実は工夫がなされています。

マンホールの中を点検・整備する際には、作業者がマンホールの蓋を開け閉めしますが、その時に誤ってマンホールの中に蓋を落とすと、マンホールの中で作業している人にぶつかって大変なことになってしまいます。
そこで、誤ってマンホールの中に蓋を落とさないように、マンホールの蓋の形状は丸形状になっています。
四角形状だと蓋がマンホールの中に落ちてしまうことがありますが、丸形状であれば、ひっくり返しても、逆さにしても、斜めにしても、蓋がマンホールの中に落ちることは決してありません。

また、このマンホールには地域によって色々な絵や模様が描かれています。
例えば、桃太郎の故郷として知られる岡山市のマンホールには桃太郎が、奈良公園のある奈良市のマンホールには鹿がそれぞれ描かれています。
最近では、日本の多種多様なマンホールの写真を集めた写真集も発売されています。
自分の町のマンホールや旅行先のマンホールを注意して見てみてはいかがでしょうか?
新たな発見があるかもしれませんね。

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