伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。
本日は、金と白金についてです。
それぞれの元素記号は、金はAu、白金はPtで、金の元素記号Auは金のラテン語aurumの由来だそうです。
一方、白金はプラチナとも呼び、その元素記号Ptはスペイン語で「かわいい小粒の銀」を表す愛称platinaが由来とのことだそうです。
2017年における金と白金のそれぞれの生産量は、金は3,250トン、白金は251トンであり、白金の生産量は金の1/13とかなり少ないです。
また、白金の有史以来の総生産量は、金の約1/26と言われています。
年間生産量や有史以来の総生産量の観点から、一般的には、白金の希少性の高さは、金をはるかに上回ると言われています。
そんな金と白金の価格が、最近、逆転しているようです。
金の価格は、不景気の時に相場が上がりやすい金属のため、昨今の世界経済の状況により金相場が急上昇しているようです。
一方、白金は自動車の排ガスを浄化する触媒に使用されており、白金の価格は自動車業界事情の動向に影響しがちなようです。
このような背景から、本来、年間生産量や有史以来の総生産量の観点で希少価値の高い白金が金より安くなってしまっている、取引相場価格での逆転が発生しているようですね。
今回は、金と白金の価値についてお話ししましたが、
改めて、金属の価値という視点で昨今の経済状況を眺めてみるのも面白いかもしれませんね。
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『トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)
『銅のはなし』(技報堂出版)
『身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)
『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
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本日は、金と白金についてです。
それぞれの元素記号は、金はAu、白金はPtで、金の元素記号Auは金のラテン語aurumの由来だそうです。
一方、白金はプラチナとも呼び、その元素記号Ptはスペイン語で「かわいい小粒の銀」を表す愛称platinaが由来とのことだそうです。
2017年における金と白金のそれぞれの生産量は、金は3,250トン、白金は251トンであり、白金の生産量は金の1/13とかなり少ないです。
また、白金の有史以来の総生産量は、金の約1/26と言われています。
年間生産量や有史以来の総生産量の観点から、一般的には、白金の希少性の高さは、金をはるかに上回ると言われています。
そんな金と白金の価格が、最近、逆転しているようです。
金の価格は、不景気の時に相場が上がりやすい金属のため、昨今の世界経済の状況により金相場が急上昇しているようです。
一方、白金は自動車の排ガスを浄化する触媒に使用されており、白金の価格は自動車業界事情の動向に影響しがちなようです。
このような背景から、本来、年間生産量や有史以来の総生産量の観点で希少価値の高い白金が金より安くなってしまっている、取引相場価格での逆転が発生しているようですね。
今回は、金と白金の価値についてお話ししましたが、
改めて、金属の価値という視点で昨今の経済状況を眺めてみるのも面白いかもしれませんね。
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『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
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