ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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エアコン × アルミニウム

2021年07月25日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、4連休の最終日。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私は、テレビで放映されている東京オリンピック番組をザッピングしながら、エアコン(冷房)の効いた部屋で9月に出版予定されている書籍の初校ゲラへの対応でした。

本日のブログネタは、夏にお世話になっているエアコンについて。
エアコンの冷房は、装置内部に入っている冷媒が液体から気体に気化する時の気化熱を利用して、熱を奪って冷やしています。
その重要な部品が、エアコン内部にある熱交換の役目を果たしているフィンで、エアコン屋内機のフィルター清掃する際に、フィルターを外すと見える無数の細かい板です。
ちょっと調べてみると、熱交換性能を実現することを目的に熱交換器1台当たりのフィン枚数を増やすためにフィン材の板厚を薄くする取り組みも進んでおり、近年ではなんと板厚0.09 mm程度の薄肉フィン材も多く生産されているようです。
日本人の髪の毛の太さが約0.08mmと言われていますので、その薄さがお分かりかと思います。

このフィンの材質は、アルミニウムでできています。
その材質は、純アルミ系あるいはアルミニウム-マンガン合金系です。
アルミニウムが使われている理由は、銅に次ぐ熱伝導率を有しており、アルミニウムは銅より安価なためでしょうか。
ちなみに、自動車のラジエーターもアルミニウムでできています。


夏のお部屋を快適にしてくれるエアコン。
そこには、アルミニウムが活躍しています!!

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