ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

ビル解体 × 鉄

2019年12月07日 | 街角の金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、「ビル解体×鉄」です。

北陸新幹線のお陰で、富山県に来られる観光客が増加しているようで、この先、富山駅前には新たなホテル建設がいくつも予定されています。
そのため、最近の富山駅前では、いわゆるスクラップ&ビルトで、ビルの解体が行われています。
ロブスターの様な巨大なハサミを付けた油圧重機が、バキバキと音とたてながらコンクリートを崩しており、
解体作業は豪快で、いつまで見ていても飽きが来ません。


さて、ビルなどの構造物を形作るコンクリートには、引張に強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートを組み合わせた、外力に対して一体となって働くようにした、いわゆる「鉄筋コンクリート」が用いられています。
そのため、解体されたビルからは、コンクリートの他に、鉄筋も出てきます。
鉄筋コンクリートに使用されている鉄筋は、鉄筋コンクリート用棒鋼としてJISに規定された、SD295A、SD345、SD390、SD490などがあります。
解体されたビルから出てくる鉄筋は、新しい鉄の原料として再利用されています。

風邪ひかないように暖かくしながら、もう少しベランダから解体作業見てよーっと。

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