ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

ビール缶、ゼムクリップ、洗濯バサミ。さて共通点は?

2015年01月04日 | 金属
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

先日、塑性変形について紹介しましたが、今回は変形を伴わない弾性変形について。

皆さん、年末年始に缶ビールを始めとするお酒を飲まれた方は多いと思います。
この缶ビールの缶を用いて弾性変形を説明しよう。
飲んだ後のビール缶を手で潰すと、潰す力が弱い時は、その力を外すとペコンと音を出してビール缶は元の形に戻ってしまう。
この様な金属に力を加えた後に力を外すと金属が元の形状に戻る変形を弾性変形(だんせいへんけい)といいます。

身近な物で弾性変形を利用したものは、
・書類を止めるゼムクリップ
・洗濯物を干す際に使用する洗濯バサミ
など。
いずれも、金属に力を加えた後に力を外すと金属が元の形状に戻る弾性変形の特性を利用しています。

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