私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

マコガレイ:見釣りで釣ったどお!の巻  釣査87種目

2017-06-10 22:36:03 | 周縁魚
2017年6月4日(日)

体長6cmほどのマコガレイである。


見釣りで釣ったのである。

さて、この日は前日の釣り疲れもあり、所要もありで・・・
ちょっと漁港をのぞくだけのつもりで出かけた。(病気やね)


すると、漁港の下から2番目の階段の砂地の上にいたのだ。


ウロウロしはじめたマハゼの新子をたまたま(いつもとも言う)釣り落とした。
落ちたあたりを見ているとスーッと何かが動いた。

「カレイじゃあ!」 思わず口に出る。
「どこ? どこ?」
「そこじゃ! そこ! 見といてくれい!」 
いくら指差しても相棒には見えんらしい。

しかたがないので右目でカレイを、
左目でハリを見つめ、
3mmほどにちぎったイソゴカイをもどかしく震える手でつける。

「よかった。まだおる。」
竿がジャマだ。
道糸を持ち、ソーッと顔の前にしかけを落とす。
気付いたカレイくん、近づいてきた。
パクッとくわえたようだ。

「今じゃあ! ほりゃあ!」
カラブリである。トホホホホ・・・・・・

「逃げとりゃせんか? おっ! まだおる、おる!」

再チャレンジ。
今度はくわえたらしい行動の後、30秒ほどガマンして待ってみた。

やったでえ! ヒラヒラとカレイが華麗に舞いながらあがったのである。


悲しいことに袖バリ1号を完全に呑ませてしまったけれど・・・・・・

マコガレイの当才魚なのである。
いやあ、180cmのノベ竿さえ使わずに、みち糸を手であやつり釣ってしまった。

いわゆる「マコガレイの1本釣り」ちゅうやつやね。

「おっ! もう1匹おる。」
今度は、相棒に釣らせようとした。
だが、まったく見えないという。
そこで、ゆとりのできた私は、
つぶさに観察しながら「マコガレイの1本釣り」に再度挑んた。

近づく ⇒ じっとする ⇒ はしっこをくわえる ⇒ じっとする ⇒ 突然スポッと吸い込む ⇒ じっとする

このマニュアルにしたがってマコガレイはエサを食うみたいなのだ。
いちいち「じっとする」習慣があるらしい。
この「じっとする」間に「指差し確認」でもしとるんかの?

ま、これならハリが呑まれてもしかたないわな。

かくして2匹目もゲット! 今度は少し大きい。


干潟からこの漁港まで数km。
こうなれば次の休みはイシガレイのガサポイントへいかんといけん。
マコガレイが干潟から次第に散らばりはじめていると思うのである。
はやくしないとどちらも深みへと移動していくかもと、あせるのである。

家に帰り、ふと考えた。
4月22日に体長は2cmくらいだった。
2ヶ月も経たないうちに6cmに成長してる。
「3倍に大きくなったなあ」 と思うのはマチガイなのかもしれないと。


たても横も幅(厚さ)も3倍になったわけだから
3×3×3=27倍なのである。

人にあてはめて想像してみた。
生まれたとき体重3kgで生まれた赤ちゃんが
2ヶ月後に3×27=81kgになっているなんてなことを・・・

信じられないほどの成長速度なのだなあ!

ウグイ(淡水型?):40年ぶりに・・・の巻  釣査86種目

2017-06-10 06:04:05 | 純淡水魚
2017年6月3日(土) その⑤

まだ続く。

体長10cmほどのウグイの若魚である。


どうあがいてももはや巨匠との勝負に勝ち目はない。
そこで私はオオカナダモが密生している流域のさらに沖合いへ腕を伸ばしてみた。(あがいとるがな!)
こういうとき「長いのべ竿なら苦労もせんのに・・・」と思ったりもするのだが。

1投目からアタリがあるがカラブリ。
「どうせ太ったコウライモロコやろな」とたかをくくっていたのである。
そして、忘れもしない3投目か4投目か5投目・・・・・・忘れとるがな!
銀色に光るコイツが釣れたのである。


まったく想定していなかったために
「ワッ! ウグイや!」となるまでに時間がかかってしまった。

なんせ10代の頃、ブタのアブラ身やサナギ団子をエサに感潮域で釣ったのが最後である。
当時の私はコイツをイダと呼び、小骨の多いまずい魚として雑にあつかっていた。

そのウグイと40数年ぶりの再会なのである。
もううれしいのうれしくないの・・・・・・
「どっちなんや!」
「あっ! うれしいんです!」というギャグが久々に登場するほどうれしいのであった。

「たかがウグイなんかで・・・」と思われる方も多いかもしれん。
多いかもしれんが、現在私が暮らしている地域あたりではなかなかお目にかかれない魚なのである。
少なくともいつもの川では30年ガサをして1度も採っていないのだ。

何度もバケツに手を入れては顔をおがんでみる。


「へへへ。やっぱウグイや。美しいねえ。」
小さくしきつめられたウロコがダイヤモンドのように思えてくる。(アホじゃねえ)

さておき
ウグイには淡水型(一生を川で過ごす)と降海型(一度海へ下る)がある。
例えばヤマメとサクラマス、アマゴとサツキマス、イワナとアメマスなどと同じように。
こうしたサケマス類ではパーマークとスモルト(銀毛)で判別もしやすいのだが・・・
ウグイの場合どこで型を区別していいのか?
不勉強な私にはよくわからないのである。
よくわからないのだが、おそらく今回のウグイは淡水型だろう。
上流にあるダム湖のさらに上流域だからである。
10代の時に釣ったウグイは降海型だろう。
最下流の感潮域だったからである。

どうしてこのように分けておくかと言えば
「降海型ウグイを釣った時にさらに1種増やせる」という邪心があるからである。

今回の釣りでは
巨匠:コウライモロコ・ヤリタナゴ・アブラボテ・タモロコ・コウライニゴイ・カワムツ・
   カワヨシノボリ・ギギ・ブルーギルとクサガメの10種類に対し
 私:コウライモロコ・ヤリタナゴ・アブラボテ・タモロコ・カワムツ・
   カワヨシノボリ・ブルーギルとウグイの8種類しか釣れてないのである。

完敗そして惨敗なのである。
なのであるが、なぜかうれしい。
なんで笑いがこみ上げてくるんだろ? ワハハハハハ・・・・・・完