私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ギンポ:穴場の穴場の巻  釣査97種目

2017-06-25 09:35:22 | 周縁魚
2017年6月24日(土) 東方漁港見聞釣録 Part3

体長12cmほどの若いギンポである。


コイツを釣り上げるのはホント面白かったわ。
正式な97種目なのだ! あと3種釣ればめでたく100種なのだあ~!

さて先週、部下(相棒から降格じゃ)が釣った魚がヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?
その正体をあばくためにたった今結成された(今なんかい!)調査隊、いわゆる
「釣った魚がヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?」調査隊(そのまんまやんけ!)は
再び東方漁港へと派遣されたのだった。

ひとまず調査隊は未踏の漁港2つへ立ち寄った。
いわゆる寄り道である。(寄り道するんかいっ!)
そのあたりは長くなるのではしょる。(はしょるんかいっ!)

多くの困難(寄り道じゃろ?)を乗り越え、現地へ到着。
「ワッ! まだ潮が高いわ。」ロクに潮見表も確認しなかった部下の責任だ。
(ミスはすべて部下のせい、これは日本のトップたちの慣習なので従わねばならぬ)

とりあえず不明魚の確認地点で竿を出す。
「私ゃここで見たんじゃけん! まだ真っ黒いのん、おるんじゃけん!」 部下の正確なる情報だ。


調査隊にはいくつもの困難が待っていた。
「こんなとこで竿出して何が釣れるんなあ・・・・・・」
部下へ向かって地元のオッサンの心無きカラカイだ。
「やったあ~! タケノコメバルじゃあ~!」 
隊長の私は大きめのタケノコメバルを釣り上げ、さらに大きめの声を出し、
この困難をのりきった。

さらに困難がやってくる。
「見てみ! あんな短い竿だして釣りょうるわ! おかしいんちゃう?」
3人の地元のオッサンたちの大きな声でのヒソヒソ話だ。
「やったあ~! アイナメじゃあ~!」 
隊長の私はさらに大きめのアイナメを釣り上げ、さらにさらに大きめの声を出し、
この困難を排除したのである。(この日はホント失礼な人多かったわ)

要するに、タケノコメバルとアイナメがよく釣れたんである。(めんどくさいやっちゃ)

そして最大の危機がやってくる。
アミメハギ軍団によるイソゴカイ殲滅作戦に直面したのだ。
目の前の水面下で次々とイソゴカイがかじられていくのであった。

「コラッ! やめんかい! わしら今日黒いヤツをねろうとるんじゃ!」

ほんの1週間前、95種目として暖かく迎え入れられたアミメハギも今や敵と化した。
まさに「昨日の友は今日の敵」なのだ。

かくして調査隊はなんら成果を上げることなく帰路に着こうとしていた。

手元に残っているのは乾ききってカピカピになったイソゴカイ0.5尾。
「こんなによく釣れる穴場漁港でとうとう釣れんかったね。」 部下の憔悴しきった声。
「まだあきらめるんじゃない!」
最後のグミモドキ弾力カピカピゴカイをムリヤリ装着しながら隊長は鼓舞した。

そのときである。隊長は見逃さなかった。
足元の階段の下のすき間に黒い物体が逃げ込んだのだ!

何度もカピカピをその穴場へそっと落とす。
反応はない。
「まだ固いけえ。海水でふやけて柔らこなったら食うわ。」 部下の無責任発言。

7度目のときだった。
「食ったあ~。」
軽くアワセを入れる。
「ん? 穴へもぐりこんでいくがっ!」
シモリウキがどんどん奥へ消えていく。
少々引いてもビクともしない。
強く引くとカキ殻で頼みの綱の糸(またややこしいわ)が切れてしまう。
ゆるめるとハリをはずしてしまう。
まるでウナギの穴釣りだ!

しばらく綱引きを続けた。
そして闘いはおわりを告げるときを迎えた。
精も根も尽きはてた黒いヤツがとうとう目の前に正体を現したのだ!

「なんじゃ、こりゃ? ギンポじゃんか!」


かくして97種目は
「ヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?」から「ギンポ」にその役割をうつされ、
「釣った魚がヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?」調査隊はひとまず解散したのであった。
理由は「なんで私が部下なんよ!」という相棒の反逆なのである。


では、ここまで読んでくれた方へのご褒美コーナー!

コイツ、ニョロニョロ動いて撮影は大変じゃ!




弱ってきてジッとすると間延びしててなんかなあ~?


途中を省いてみるとカワイイ。尾ビレがちっちゃいね。


表情はなんかとっても豊かだ。歯は小さくてかみつくこともない。


上から見るとウナギじゃあ~!


緊張感をなくすとひらべったさでバレてしまうケド。


胸ビレもちっちゃいわあ!


生活環境が似ているとまったく系統の違う2種の生物の姿かたちが似てくるという。
ギンポとウナギもそうなのかもしれない。

以前「イダテンギンポがドジョウに似ている」と書いたケド、まさかギンポもねえ・・・・・・


こうなりゃイダテンギンポをウミドジョウと
ギンポをウミウナギと
呼んでみてはいかがなもんだろうか? (オッサンの冗談でっせ!)

参考までに:
全然ドジョウに似ていないウミドジョウという魚が存在しています。
また、もともとウナギは浅海付近に多く生息していますし、
アナゴ類など、よりウナギに似た魚も多いため、ウミウナギは不自然な名となりますよね。










「釣りガールの挑戦!」:お気に入りの釣りブログの巻

2017-06-25 07:07:00 | 日常
2017年6月25日(日)

今日は雨。

こんな日はお気に入りの釣りブログ紹介。

なんといってもダントツで
「釣りガールの挑戦!2017 何が釣れたかな~♪」なのである。

さあて、あらかじめ許可もいただいた。好きに書くぞお!

お気に入りの理由:

1.おそらく女性(ガールと書いとるもん!)でありながら、単独釣行も多いこと。

 釣りは長らく男性文化であったためか、トイレ問題など女性に不利益な側面も未だに残ってる。
 そのせいなのか、キャピキャピと男性追従してる女性が多いように思うのだ。
 その点、「釣りガール」さんは見事に自立されている。
 男女関係なく、こういう人と釣りをするのは楽しい。
 うちのかみさんもそんな人だ。

2.釣った魚の大半は、小さいのも含め料理されておられること。

 持論だけどね。
 小さくてかわいそうだから逃がしてやろう・・・・・・なんてのは自己満足。
 小さいから料理がめんどくさい、ならまだ分かるけど。
 魚は人と違い「多産多死型」の繁殖スタイル。
 例えば、10000万匹の稚魚がいたとして
 繁殖できるまでに成長したたった2匹の成魚が残ればいいのである。
 9998匹は死ぬのである。
 アマチュア釣り師が100匹の若魚を釣ったとしても9998匹と9898匹の差でしかない。
 もちろん漁師を生業としていて
 例えば、カタクチイワシの子「チリメンジャコ」を獲り尽くす、なんてのは別として。

 だから、小さいから逃がす、なんていうのはおかしい。
 産卵期の大きな立派な成魚(生き残ったたたった2匹)だから戻さないと、と考える方が美しいと思う。

 昨日もある漁港で「オッサンたちの船釣り大会」の表彰式らしきものをハデにやってて、
 静かになった後にそのあたりへ行くと
 グチかイシモチかは分からないけど、死体がアチコチに捨てられてた。


 ホント、あまりに自分勝手な行動じゃないかな?
 特に食えん魚なんてのはカピカピにひからびとったりする。
 みなさんも経験あるっしょ?

 えらそうに書いてる私も実践できていないことが多いのだ。
 5cm未満の魚を釣っちゃったりすると、多くの場合放流してるのだ。

 そのあたりを「釣りガール」さんのコメントから一部引用したのが以下の文。

 釣り上げて持ち帰った魚は必ず調理して食べています
 小さくても大切な命ですから感謝して食べるようにしています
 海が綺麗なのでとても美味しいんですよね~
 有難い事です
 

 ねっ! すばらしいでしょ! 美しい心でしょ!
(あまりに感動したのでバラの花で飾ろうかな。野草が似合うかもしれないけど)

3.ブログの先輩なのにとても謙虚で誠実な姿勢。

 魚に限らず「釣ったり出会ったりした生き物」を知ろうとされてる。
 実は、最初女子プロアングラーかな? と勘違いしてた。
 あまりにコマセなどの工夫や熱意がすごかったから。
 しばらくして「この人、あんまり魚のこと知らんかも(失礼!)」と思い始め、
 意を決してコメントを送ったりした。
 そして対応の謙虚さと誠実さもステキだなと思っているのである。

唯一残念なのは「釣りガール」さん、観察ケースで写真を撮らないこと。
釣った魚を1種類ずつ写しておくだけで、もっと釣りが楽しくなるのに。
魚の名前を覚えること以上に魚と親しくなれるのに。(あくまで私の場合)
お近くにおられたらお手製の観察ケースを喜んで差し上げるのに。

ぜひ、みなさん一度このブログ読んでみてくだされ! おすすめですぞ!
(私が紹介すると却って読者減るかもしれんな・・・・・・)