私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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『世界 温帯域の淡水魚図鑑』を見終えて

2020-04-01 11:09:38 | 書籍紹介
2020年4月1日(水)

『世界 温帯域の淡水魚図鑑』 著:佐土 哲也、写真: 関 慎太郎  緑書房 (2020)


先日、タナゴの本とともに買ってきて見終えたところ。

南米・アフリカを除いた8つの国・地域・大陸の温帯域の淡水魚387種を紹介してる。

日本の淡水魚の進化・種分化は、日本列島の成立の歴史でもある。
それは、近隣諸国の韓国や中国、台湾の淡水魚相との比較から見えてきたりする。

この近隣3国の魚種に重点を置いた構成になってるのはうれしいね。

何せ巷に南米、アフリカ、東南アジアの熱帯魚の図鑑や本は割とあふれているけど
世界の温帯域を紹介した図鑑は初めてじゃなかろうか?

特に人気のタナゴ類やハゼ類にはページを割いてるな。

また、こんなに多くの淡水魚たちが観賞魚・ペットとして日本に入ってきてるのか!
という驚きも味わえる。

ホンマ、人間という生き物は無節操だね。
自分の都合のいい物はドンドン輸入しておいて、売り買いして
不都合な物の人為的侵入に対しては無頓着すぎるんじゃないかなあ。

私は、もともと野生生物売買の反対派。
地域の生き物はその地域の名物、観光資源といってもいいくらい。
会いに行って、会えれば感動し、そっと元に戻せばいい。

ま、この図鑑、個人的に3点ほどわがままを言えば
・淡水魚図鑑と銘打ってるのだから両生類・爬虫類の紹介はなくてもいいのかな?
・その分、もっと多岐にわたる淡水魚たちを紹介できるんじゃないかな?
・やはり広範な温帯域の淡水魚を紹介するのに387種ではちょっぴり無理があるかな?

ま、わがままです。
こんな図鑑を出版するだけですごいことですから。

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