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イソアワモチかな?:春の大潮 瀬戸内の磯採集Ⅳ

2021-05-02 08:18:02 | 他の無脊椎動物
2021年5月2日(日)

イソアワモチかな? 大きさ5cmほど


もっこりとした小判型、ぶつぶつの突起。
アワモチ(粟餅)という名は的を得てるなあ。
南西日本地域では「ホーミー」と呼んで食べているとのこと。

そりゃそうだ。
「ウミウシ類」というのは、「貝殻を持たない、または小さくて見えない巻き貝たち」の総称。
アワビを食うのならアワモチ食う方が殻がない分楽でいい。

先日、福山大学の阪本先生のご厚意で「磯の生物採集記録定期調査」のすみっこに参加した日のウミウシ最終弾。

潮がだいぶひいた頃、次々に小島へと渡る人たちが増え


私も、も一度阪本先生チームの採集生物の確認へと向かった。
バケツから初見またはブログ未紹介の生き物をピックアップしてもらう。

学生たちは優しくきびきびと手際良い。
至れり尽くせりだ。
数年間で、こんな学生たちに成長させる阪本先生はやっぱりすばらしい。

さてさて、帰宅後、アワモチには少なくとも数種類いると知る。
可能性が高いのは、イソアワモチかドロアワモチ。


んで、以下の特徴からイソアワモチと判断したケド、あってるんだろうか?
・比べてみて、体色がより緑色っぽいこと
・膨らみが強いこと
・2つの二次鰓がみられること
(イソアワモチは複数の二次鰓をもつらしい)

また、触角にある眼以外に、背の大きな突起の1つ1つに背眼があるということを初めて知った。
まさに「背中に殺気を感じる」わけだ。

ゴルゴ13で、ゴルゴは背中を人に晒さない。
ルパン三世で、佐々木小次郎は心眼で背後の敵を感じる。

この2人よりも優れた能力を持ってるってことになるな。
それだけ外敵も多いってことなのかな?
それだけ食べておいしいってことなのかな?


コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (blue-wing-olive)
2021-05-02 09:56:14
いいなぁこれ。
ウミウシ最終弾に相応しい魅力があります。
こんなの見つけたらいつまでも観察してしまいそう。ボコボコがかっこいい。
食用にしている地域があるとのことですが、大きな生物ではないでしょうから、集めるのが大変そう。
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Blue Wing Oliveさんへ (私魚人)
2021-05-03 07:38:47
ありがとうございます。
アワモチくんになり代わってお礼を申し上げます。

沖縄なんかでは10cmを越えるサイズがゴロゴロしてるみたいです。
それなら食べてみようかという気にもなって当然かもしれませんね。
腹側から見たらいかにも美味そうでした。
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Unknown (うみ)
2024-11-22 15:06:20
イソアワモチは肺呼吸のため二次鰓はありません。二次鰓があるという特徴と特徴的な触覚から、ヤマトウミウシもしくはその近縁種ではないかと思われます。
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