2021年6月15日(火)
アルファルファタコゾウムシ 6mmほど
20210529
近くの草原を散歩してて、見つけたゾウムシ。
「変わった名前やなあ~!」帰宅後調べてみて、まずそう思った。
少し詳しく確かめて、アルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)などのマメ科植物を食草とするからだ、と納得!
さらに調べたら、ヨーロッパ原産の外来種。
国内初記録は、九州の福岡県で1982年だそうだ。
それが、わずか40年間に東北地方以外のほぼ全地域に拡散してるみたい。
こんな小さな外来ゾウムシがあっという間に、全国チェーン展開してるんだなあ。
もちろん、ある程度は飛んだりして分布を広げるかもしれない。
ただし、自然な分布拡大ではこんなに一気に広がらない!
東北地方を越えて北海道にも生息してることから明らかなのは
・『人流にともなう』分布の急速拡大ということ。
・例えば牧草などの輸送にともなうと推測されること。
経済活動だからやむを得ないことだろうけど、殆ど知られないままでいることは如何なもんだろう。
日本の在来種に、よく似たハコベゾウムシもいるというのに。
我が家の近くの草むらにも「見えざるまま」「知らざるまま」生息してることに背筋が寒くなった。
コイツが、日本の『侵略的外来種ワースト100』だなんて・・・
魚や水の生き物ばかり追いかけてたら、頭でっかちの知識として知ることはできたとしても、肌で感じることはないままにのほほんと生活してたかもしれんわ。
ちょ、待てよ? (キムタク風に読んでね!)
北海道でも繁殖できるということは・・・低温にも強いのでは?
そこで、実験をしてみたんだな。
タッパーに草とともに入れ、冷蔵庫へ
半日後、ふたを開けるとモゾモゾと動く。
1日入れてても変わらない。
2日入れてても、こんな風に
へっちゃらに(必死に?)タッパーをよじ登る。
ほんのちょっぴりしかおとなしくならない。
以前、ナミウスイロクチキムシで冷蔵庫保管後に撮影した話を書いた。
そのときは、2時間たらずで十分休眠。
休眠から少しずつ目を覚まし、チョロチョロもせず撮影も楽だった。
(ヤラセ撮影は正直に書くぞ! 虫さんにゴメンゴメンと思いつつ)
比べて、なんともまあ、低温にも強いことよ!
あくまでシロウトのちゃちな実験の感想なんだけどね。
自分で試したから気づけた感覚でもある。
レンゲなどへの食害は養蜂家さん、マメ科作物などへの食害は農家さんにとって頭を悩ませるとてもやっかいな虫。
被害は大きいらしくて人の手に負えないから、農林省も1990年頃からコイツの天敵である『ヨーロッパトビチビアメバチなど4種の外来蜂』を導入。
放し飼いをして経過観察中であるという。
外来種駆除のために外来種を入れることの是非はさておき、なんとなく今の世界の危うい状況に似てるなあと感じたわ。
「見えざるまま」「よく知らんまま」うんちくたれたり勝手気まましたりしてちゃいけんよなあ。
他愛のない散歩からいい勉強につながったわー。
そして、コイツに罪はないけどね、処置はすませた。
罪深い人間の一人として。
アルファルファタコゾウムシ 6mmほど
20210529
近くの草原を散歩してて、見つけたゾウムシ。
「変わった名前やなあ~!」帰宅後調べてみて、まずそう思った。
少し詳しく確かめて、アルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)などのマメ科植物を食草とするからだ、と納得!
さらに調べたら、ヨーロッパ原産の外来種。
国内初記録は、九州の福岡県で1982年だそうだ。
それが、わずか40年間に東北地方以外のほぼ全地域に拡散してるみたい。
こんな小さな外来ゾウムシがあっという間に、全国チェーン展開してるんだなあ。
もちろん、ある程度は飛んだりして分布を広げるかもしれない。
ただし、自然な分布拡大ではこんなに一気に広がらない!
東北地方を越えて北海道にも生息してることから明らかなのは
・『人流にともなう』分布の急速拡大ということ。
・例えば牧草などの輸送にともなうと推測されること。
経済活動だからやむを得ないことだろうけど、殆ど知られないままでいることは如何なもんだろう。
日本の在来種に、よく似たハコベゾウムシもいるというのに。
我が家の近くの草むらにも「見えざるまま」「知らざるまま」生息してることに背筋が寒くなった。
コイツが、日本の『侵略的外来種ワースト100』だなんて・・・
魚や水の生き物ばかり追いかけてたら、頭でっかちの知識として知ることはできたとしても、肌で感じることはないままにのほほんと生活してたかもしれんわ。
ちょ、待てよ? (キムタク風に読んでね!)
北海道でも繁殖できるということは・・・低温にも強いのでは?
そこで、実験をしてみたんだな。
タッパーに草とともに入れ、冷蔵庫へ
半日後、ふたを開けるとモゾモゾと動く。
1日入れてても変わらない。
2日入れてても、こんな風に
へっちゃらに(必死に?)タッパーをよじ登る。
ほんのちょっぴりしかおとなしくならない。
以前、ナミウスイロクチキムシで冷蔵庫保管後に撮影した話を書いた。
そのときは、2時間たらずで十分休眠。
休眠から少しずつ目を覚まし、チョロチョロもせず撮影も楽だった。
(ヤラセ撮影は正直に書くぞ! 虫さんにゴメンゴメンと思いつつ)
比べて、なんともまあ、低温にも強いことよ!
あくまでシロウトのちゃちな実験の感想なんだけどね。
自分で試したから気づけた感覚でもある。
レンゲなどへの食害は養蜂家さん、マメ科作物などへの食害は農家さんにとって頭を悩ませるとてもやっかいな虫。
被害は大きいらしくて人の手に負えないから、農林省も1990年頃からコイツの天敵である『ヨーロッパトビチビアメバチなど4種の外来蜂』を導入。
放し飼いをして経過観察中であるという。
外来種駆除のために外来種を入れることの是非はさておき、なんとなく今の世界の危うい状況に似てるなあと感じたわ。
「見えざるまま」「よく知らんまま」うんちくたれたり勝手気まましたりしてちゃいけんよなあ。
他愛のない散歩からいい勉強につながったわー。
そして、コイツに罪はないけどね、処置はすませた。
罪深い人間の一人として。
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