私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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ヒメゴマダラオトシブミ Paroplapoderus vanvolxemi:剪定された欅から

2022-09-25 10:08:38 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2022年9月25日(日)

ヒメゴマダラオトシブミ Paroplapoderus vanvolxemi

20210619 7mmほど

今頃になって後悔と反省をしている昨春の話。
懺悔も込めて正直に書くことにした。

昨春、友の画像がきっかけでオトシブミ探し散歩に火がついて👇
ウスモンオトシブミ:揺籃づくりの春夏④

5月下旬、自然公園へと向かう山道整備のためか、ケヤキの大きな枝が切り落とされかけていて


駐車場には伐採木がたくさん積まれていて、このケヤキも無価物として処理されるのかなあと

葉を眺めていたら・・・
たくさんの揺籃がついていて・・・

「このままでは一緒に燃やされて命を落とすだけだ」
「友のみつけたルイスアシナガオトシブミが出てくるかもしれない」と
10個ほどの揺籃を持ち帰った。

私なりに飼育方法を調べ、すぐに簡単な飼育装置をつくった。
そして、あきらめかけた約3週間後、8匹のヒメゴマダラオトシブミたちが羽化したのだった。


てっきりルイスアシナガオトシブミが羽化すると思っていたから
この未知のオレンジと黒のこぶこぶオトシブミにびっくりした。
ヒメコブオトシブミとゴマダラオトシブミのキメラ?とも思った。


後悔と反省しているのはここからの行動なのである。

私は、大切な命だからと、次々と羽化していったコイツらを元の場所へと逃がしに通ったのだ。

そのときは、元の場所へ戻すのは良いことだとすっかり思い込んでいた。

その後、虫や植物に保護に詳しい方々との出会いを重ねていって、2つの問題に気づかされた。
1つは、燃やされる運命の伐採木の枝の揺籃とはいえ、公有林の植物の葉を採り持ち帰ったのは、厳密には「森林窃盗罪」にあたるということ。
私有・公有に関わらず生えている植物や茸など「移動しない生き物の持ち帰りは所有者の許可がない限り窃盗罪」になるということを調べていなかった。
もう1つは、飼育個体の放虫だ。
3週間の飼育中、自宅で予期せぬ菌類など付着してしまったかもしれないと考えるべきだった。
安易に元の場所であろうと他の場所であろうと放つべきではなかった。

「何で魚ならわかりきっていたことなのに、昆虫となると想像できなかったんだろう?」
「最後を看取るまで飼育するか標本にしておくか、どっちかだったなあ」
と、悔やみ、学んだ後はきっちりするようにしているけれど・・・

飛んでいった画像に胸が痛むのであった。

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