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ニジゴミムシダマシ Tetraphyllus paykullii :日本固有のレインボービートル

2023-06-22 11:22:11 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2023年6月22日(木)

ニジゴミムシダマシ Tetraphyllus paykullii



20230616  8mmほど

里山散歩中、朽ち木にいた。
前から美しい昆虫だと知っていて、あわててシャッターを切った。


安物デジカメめ!
勝手にオートフラッシュするから真っ黒じゃないかっ!(そりゃあんたの設定が悪い!)
辺りも暗いし、フラッシュに驚いて逃げ出したから、あわてて生ごみ水切り用ネットでつかまえ、朽ち木の破片とともに持ち帰った。

帰宅後、撮影してみたら・・・




どうしても影が入ってしまい、肉眼で見てる全体レインボーの美しさが撮れない。
広島大学デジタル自然史博物館にあるニジゴミムシダマシの画像などをネット上で見させていただく。
まさに、肉眼で見たそのまんまの美しさだ。

想像だけど、最近のTG5とかいったレンズ周辺に複数の照明がある顕微鏡モード付きデジカメなんだろうか?
とはいえ、今さら手になじんだリコーCX3とサヨナラする気もないし・・・

と、翌日もチャレンジ。
日陰ならば影はできにくいだろう、露出をオーバー気味にして・・・
あとから色調は調整すればいい。



う~ん?
どうやら黒く写ってる影は、撮影してる私みたいだ。
つかまえた命だ、できるだけ工夫して撮ってやらねば・・・

次の日、「透明なガラス皿においてみたら?」と、かみさんのアドバイス。
さっそくしまい込んでたペトリ皿(シャーレ)で試してみる。

ずいぶんマシになった。

よく晴れた次の日、日陰の車庫でモゾモゾ試した。


背景も変えて


ピントが背にあるときと脚にあるときで、ずいぶん色調が変わる。
まるで『生きた宝石』だ。

調べてみると、ニジゴミムシダマシ属は最近5種にわけられて
コイツはもっとも普通にみられる「ホンドニジゴミムシダマシ」にあたるようだ。
『5種いずれも日本固有種』と書かれていたりもする。

まるで「生きた宝石」のように輝き、場合によっては若い女性たちからバズってもおかしくないのに
「ゴミムシダマシ」という名だと興ざめするんじゃないかなあ。

なので、私が勝手にニックネームをつけよう!
ジャパニーズ・トレジャー・ビートルだとJTB、大手旅行会社みたいになるのでボツ!
ジャパニーズ・ジュエリー・ビートルだとJJB、なんか朝ドラ再放送中の「あまちゃん」っぽいのでボツ!
ジャパニーズ・レインボー・ビートルだとJRB、大手鉄道会社っぽいけど
そもそもゴミムシダマシ科辺りの黒っぽい昆虫は、英語だとまとめて darkling beetlesと呼ぶらしく
また、外国にはrainbow beetleと呼ばれてるハムシの仲間もいるみたいなので、このへんでどうだろう?

私の脳と工夫と腕とカメラではもう限界だ!
このニジゴミムシダマシ、「公園や里山の朽ち木に普通にいる虫」らしいから、ぜひ地元散歩中に探してみてほしい。
でも、バズったらどうしよう・・・

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