私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

「釣りガールの挑戦!」:お気に入りの釣りブログの巻

2017-06-25 07:07:00 | 日常
2017年6月25日(日)

今日は雨。

こんな日はお気に入りの釣りブログ紹介。

なんといってもダントツで
「釣りガールの挑戦!2017 何が釣れたかな~♪」なのである。

さあて、あらかじめ許可もいただいた。好きに書くぞお!

お気に入りの理由:

1.おそらく女性(ガールと書いとるもん!)でありながら、単独釣行も多いこと。

 釣りは長らく男性文化であったためか、トイレ問題など女性に不利益な側面も未だに残ってる。
 そのせいなのか、キャピキャピと男性追従してる女性が多いように思うのだ。
 その点、「釣りガール」さんは見事に自立されている。
 男女関係なく、こういう人と釣りをするのは楽しい。
 うちのかみさんもそんな人だ。

2.釣った魚の大半は、小さいのも含め料理されておられること。

 持論だけどね。
 小さくてかわいそうだから逃がしてやろう・・・・・・なんてのは自己満足。
 小さいから料理がめんどくさい、ならまだ分かるけど。
 魚は人と違い「多産多死型」の繁殖スタイル。
 例えば、10000万匹の稚魚がいたとして
 繁殖できるまでに成長したたった2匹の成魚が残ればいいのである。
 9998匹は死ぬのである。
 アマチュア釣り師が100匹の若魚を釣ったとしても9998匹と9898匹の差でしかない。
 もちろん漁師を生業としていて
 例えば、カタクチイワシの子「チリメンジャコ」を獲り尽くす、なんてのは別として。

 だから、小さいから逃がす、なんていうのはおかしい。
 産卵期の大きな立派な成魚(生き残ったたたった2匹)だから戻さないと、と考える方が美しいと思う。

 昨日もある漁港で「オッサンたちの船釣り大会」の表彰式らしきものをハデにやってて、
 静かになった後にそのあたりへ行くと
 グチかイシモチかは分からないけど、死体がアチコチに捨てられてた。


 ホント、あまりに自分勝手な行動じゃないかな?
 特に食えん魚なんてのはカピカピにひからびとったりする。
 みなさんも経験あるっしょ?

 えらそうに書いてる私も実践できていないことが多いのだ。
 5cm未満の魚を釣っちゃったりすると、多くの場合放流してるのだ。

 そのあたりを「釣りガール」さんのコメントから一部引用したのが以下の文。

 釣り上げて持ち帰った魚は必ず調理して食べています
 小さくても大切な命ですから感謝して食べるようにしています
 海が綺麗なのでとても美味しいんですよね~
 有難い事です
 

 ねっ! すばらしいでしょ! 美しい心でしょ!
(あまりに感動したのでバラの花で飾ろうかな。野草が似合うかもしれないけど)

3.ブログの先輩なのにとても謙虚で誠実な姿勢。

 魚に限らず「釣ったり出会ったりした生き物」を知ろうとされてる。
 実は、最初女子プロアングラーかな? と勘違いしてた。
 あまりにコマセなどの工夫や熱意がすごかったから。
 しばらくして「この人、あんまり魚のこと知らんかも(失礼!)」と思い始め、
 意を決してコメントを送ったりした。
 そして対応の謙虚さと誠実さもステキだなと思っているのである。

唯一残念なのは「釣りガール」さん、観察ケースで写真を撮らないこと。
釣った魚を1種類ずつ写しておくだけで、もっと釣りが楽しくなるのに。
魚の名前を覚えること以上に魚と親しくなれるのに。(あくまで私の場合)
お近くにおられたらお手製の観察ケースを喜んで差し上げるのに。

ぜひ、みなさん一度このブログ読んでみてくだされ! おすすめですぞ!
(私が紹介すると却って読者減るかもしれんな・・・・・・)




 
 
  
 


ヨロイメバル? ムラソイ?:同定できんわあ!の巻   釣査97種目?

2017-06-23 07:18:59 | 海水魚
2017年6月18日(日) 東方漁港見聞釣録 Part2 のラスト

ヨロイメバルなのかもしれない。ムラソイなのかもしれない。
どっちでもないのかもしれない。


この漁港で、アイナメやタケノコメバルとともに、始めた頃に釣れてた1匹。
例のごとく相棒が釣ったんである。

「お父さん、真っ黒いの釣れたで!」
「どれ? 見せてみ? ああ・・・黒っぽいカサゴやろ。」
適当に済ませていたのであった。


なんせコチトラ、アミメハギとのヤリトリに忙しくて・・・・・・

この時点でヨロイメバルとかムラソイとかまったく浮かんでないのだ。
カサゴの黒いヤツと思い込んでいた。

釣った1匹目のアミメハギの撮影ついでにパチパチパチと3枚。
「ん? カサゴじゃないわ。タケノコメバルの黒っぽいヤツかも・・・・・・」


でも、たくさんタケノコメバル釣ってきたけど、全部こんなんだったし・・・・・・
なんか違うかもしれん・・・・・・釣ったことない魚なのかもしれん・・・・・・


帰宅後、ロクな写真が撮れてない。
細かい特徴が調べられないことに気づき、ショック。

さらに分厚い図鑑「日本産魚類検索 全種の同定」なんかで調べても
当てはまりそうなのはタケノコメバルかヨロイメバルかムラソイ。

相棒の直感は「絶対タケノコメバルじゃない!」らしい。
私も「カサゴの丸い顔つきじゃないし、白点もないし、ウロコも荒いし・・・」

結局コチトラのデータ不足が致命傷になってわからないままなのだ!

もちろんネット検索も判別なんて出てこんし!

「相棒だっきゃ、こんなん釣りやがって!」
と、人のせいにしつつ、モヤモヤを残しつつ、ひとまずしめくくるしかないのであった。

一魚一会のまたとない機会を悔やみつつ、97種目はひとまずおあずけである。

お願い:誰か教えていただけませんか?
     教えて下されば97種目も正式に・・・腹黒いオッサンなのである。


この日釣った魚

ナベカ:凶暴なる猛虎?の巻  釣査96種目

2017-06-23 06:14:33 | 周縁魚
2017年6月18日(日) 東方漁港見聞釣録 Part2 の続き。

体長6cmほどのナベカである。


キレイだ。カワイイ。
あまりのカワイさに学生の頃飼ったこともあるくらいだ。

さておき釣り上げた話を。
漁港の階段からの釣りもアミメハギを区切りに終了。

船揚場の斜路(しゃろ)へ。

相棒(かみさんのこと)、再びアイナメの爆釣!
手のひらをはるかに越えるサイズを2ケタ。
わずか30分ほどの間にである。

私は、干潮で現れたすぐ目の前の岩場にはりつくオオヘビガイを見つめてた。
この貝、規律を守ろうとせん不良巻貝なのである。(食うと美味い!)
白い筒状の殻をクネクネと自由奔放に。
この貝殻にナベカというギンポ類がすんでる。

ナベカ見っけ! ハデな黄色がよく目立つ。

十分に釣れることはアミメハギで証明済みでいっ!
後は「飲まさずに釣り上げる」だけだ。

ササクレのごときゴカイの破片をソーッと落とす。
シメシメ、何も知らんで食いにきたぞお~!

「やった~!」のオタケビ・・・・・・、ナベカ足元へポトンッ。
早アワセのためハリガカリが不十分じゃ。
幸いコンクリートの上へ。

これで96種目、すぐに拾って撮影じゃ!
「イテッ!」・・・・・・お前も咬むんかいっ。
咬まれた写真を相棒にお願いするもピンボケばかりで・・・


いつまでも咬まれたままでは、痛い。
イダテンギンポの時みたいな流血事件は避けたい。

「こんなんでしたよお」という再現記録はタオルくんに任せよう。

咬まれた後わかったのは、イダテンギンポと比べ
1.咬む力は弱い。
2.板バネのようにカッコンカッコン式2段構造ではない。
3.頭を向ける筋力は強く、どんな持ち方をしてもキチンと咬みつく。
4.この凶暴な2種が同じナベカ属なのである。

こんな歯なのだ。


おそらくナワバリ争いなのだろう、コイツも咬まれえぐられたキズが数箇所。


私は見た目のカワイさにつられ、40年間もだまされ続けてきたのである。
オオカミウオのサイズだとすれば(オオカミウオはどっかで確かめてね)
コイツらの方がはるかにキバが大きく、はるかに凶暴な危険魚なのである。

さて、撮影しようじゃないか。
クネクネと体を曲げる。
さすがオオヘビガイにすむだけのことはある。


観察ケースを揺らすと隅へスーッ!
ピントが合わん。


落ち着くと尾を曲げ、すぐヒレをたたむ。 


咬みつくわ、チョロチョロするわ、ヒレたたむわ・・・・・・イラつくわあ。

「ええかげんにせんか~!」とつい叫んだために
ホラ、漁港の釣り人たちコッチ振り向いたじゃんか!
コイツのせいじゃ! みんなナベカが悪いんじゃ!

よく見ると黒と黄色のしま模様。
あのしぶとい強敵タイガースじゃないか! (今年のジャイアン・ジャイ子はのび太くんじゃけえな)
「そうか、よおく分かった。
きみはタイガースのまわし者だ。
だから熱烈なるカープファンに歯向かうわけだ。」

フフフ・・・・・・首絞めてっと。 歯を見せてごらん? これでも逆らうのか?
しょせんカープにゃ勝てまい・・・・・・ワハハハハハ。 

アッ! 
タイガースは縦縞、きみは横縞じゃんか! (頭から尾に伸びるのが縦縞)

すまんことした。
ナベカくん、とんだトバッチリじゃったなあ。

  続く

アミメハギ:息を呑む神経戦の果てに!の巻 釣査95種目

2017-06-21 19:19:44 | 周縁魚
2017年6月18日(日) 東方漁港見聞釣録 Part2 なのだ。

体長4cmほどのアミメハギである。 ついに95種類釣ったぞ。


相棒が釣った個体である。
黒い毛が何本も尾柄に見えるのでオスらしい。

さておき、見ちょれ~、今日こそリベンジじゃあ!(何度このセリフを書いたことやら・・・)

訪れたのは、初めての古びた漁港。


船着場の階段が好ポイントじゃね。

さっそくすわりこんで釣り開始。
いきなりおっきなアイナメやタケノコメバルがワッと押し寄せる。
入れ食い状態じゃ!
2mにも満たないのべ竿で釣りをする人もいなかったからだ。

軟調子のストロー竿が満月のようにたわむ。
釣り上げるのもひと仕事だ。
何が上がってくるのかワクワクしっぱなし!

こんな安上がりな気持ちのいい釣りを何でみんなしないんだろ?

理由はたぶん1つ。
慣れるまではとっても恥ずかしいのじゃ。
通り過ぎる人たちの目線は
「なんや? あの道具は? あんなんで釣りしようるのはド素人やで」なのだ。
バケツの中は、けっこう漁港で一番沢山の魚がいるのにね。

ひとしきり釣った頃、小さなハギの仲間が寄ってくる。
ハギ類は今年初めて見た。
すぐさまねらって釣り開始。
ところがである。
近づいてはつっつき、ひっぱってはかじる。
なるほどっ! これがエサ取りと呼ばれる状態なんだわ。
無銭飲食常習犯を前に感心しきりなのだ。

であれば奥の手で逮捕じゃ!
金袖1号ハリを手持ち最小ハリのワカサギ0.5号につけかえる。
(なお、極タナゴ 極小ハリはもったいないので使わん)
ふるえる手で、イソゴカイの尾を1mmちぎりハリ先につける。
近づいてきた・・・・・・くわえたかも?・・・・・・水中のシモリウキがゆっくりたなびくように移動したっ!
「今じゃあ!」


息を呑む神経戦に勝利したのは私だ!
フフフ・・・・・・どんなもんでいっ!

あらっ? ハリのまれとる。
カッコワル~!
ちっこいアミメハギにハリを飲まれた下手くそアングラーになりさがってしまったわあ!

はずすのが大変だし、魚も弱ってしまう。
哀しい釣り方になってしまった。

しかも第1背ビレのトゲ、ゆがんどる!

お持ち帰りしてもどこ食べればええんか?


体長3cmほどのアミメハギのおそらくメスなのである。


トホホ、下のスポンジで休まれとるお姿に。

記録撮影のために駐車場を往復、アミメハギを海へ返してっと。

「釣り飽きたあ~! マコガレイもマハゼももう飽きたあ~!」 相棒の贅沢な言葉。
「アミメハギでも釣ったら?」
「ん。」
ハリもそのまんま、ゴカイも大きいまま、相棒テキトーにポイッ!
「そんなんじゃ釣れんで! 繊細な仕掛けでな、神経をしゅうちゅ・・・・・・」
「釣れたあ~!」


きれいなお魚の口元に、きれいにハリをおかけになられてからに・・・・・・もお~!

ホンマ私のちっぽけなプライドまでズタボロにしやがって・・・・・・ホンマッ!

といういきさつで冒頭の写真にたどりつくのである。
キレイに撮れてるのもなんか腹立つわあ~。

アミメハギはガラモ場や漁港でよく見かける小さなハギ。
体長8cmなんて書かれてたりするけど、そんな大きなアミメハギっておるんかなあ?
全長(頭から尾ビレの先まで)なら分からんこともないケド・・・・・・

とってもおいしいカワハギやウマヅラハギたちと同じ仲間であり、
さらにおいしいフグたちの親戚筋にあたる。
だからたぶんおいしい。

ところで、私の地方ではハギをハゲと呼んでる。
特にカワハギはマルハゲなんて呼んだりもするから、
知らないオッサンたちはビクッとしたりもするんだろうね。
ハギをハゲと呼ぶのなら、
山口県萩市は「ハゲ市」と呼ばんのんだろうか? オラ! 答えてみ?
おはぎは「おハゲ」ではないのか? オラオラ!
おいはぎに出くわしたら「オイ! ハゲ~!」と叫ぶわな?
すると、まわりのオッサンたちにボコボコにされるじゃろ? オラオラオラ!

かつて私は名だたる「妄想族の長」として
巷の人に「ブーブー」言われてたもんだ。(言われてたんかい!)

    続く







メナダ:なんで釣れるの?の巻  釣査94種目

2017-06-21 06:45:54 | 周縁魚
2017年6月17日(土) 東方漁港見聞釣録 ラスト である。

メナダである。

(この写真は数年前にガサで採ったもの)

さて、もとの釣り場へと戻り、撮影を終えたダツとドチザメをそっと海へ。
かなり潮も引き、ボラの子たちや小さな浮き魚たちがよく見えるぞ。

イソゴカイでの底魚釣りからアミエビまるごと1匹づけ(これが大変)に換える。

階段状になった岸壁にそってテナガダコが数回通り過ぎる。
「食っていきませんかあ~!」
コチラのやさしいお誘いにもシランプリ。
続いてたぶんコウイカも相手にしてくれんまま。
う~ん、軟体系には嫌われとるかもしれんな。

キチヌの子を追加。
ただ、クロダイやキチヌの子でもメバルの子でもなさそうな小魚も見えるのだ。
ちょびっと粘ろ。
相棒、アミエビつけるのができんでずっとイソゴカイ。
「そんなんじゃ、ここで浮き魚釣れんでえ~・・・・・・」 親切に教えてあげた。

そのときである。
「わあ~! 大きいよお~・・・・・・」
何度この言葉を浴びせられればいいんだっ!
見れば大きく180cmタナゴ竿をしならせて見事にヤリトリされておられる。
以前なら助けを求める初々しさもあったのだけどね・・・・・・

てなわけで、お釣りになられたのがメナダなのである。


デトリタス食者であるメナダが、なんで釣れるの?
ゴカイ類などムシして通り過ぎるハズ。
何度も何度も試してきたからね。

たぶんじゃけど、たまたま群れで底をつついてたときに吸い込んだんじゃろね。
誤飲じゃないか!
お年寄りなら肺炎起こして大変なことになるじゃろがっ!



しかもコイツとっても元気。
バケツから何度も脱走するし、
観察ケース大に入れてもビチャビチャと水しぶきあげるし、
撮影にならんわ! 

釣ったヤツがヤツなら、釣られたメナダもメナダじゃ!


結局、手で持って撮影。
コイツが弱りきってしまってもイカンしな。

最初の写真が7年前のものになったのはそういう訳なのだ。

ちなみに、メナダ。
目と胸ビレの付け根が赤茶っぽい。(ボラは青っぽい)


ま、そんなことはそこらかしこに載ってるので、いいや。

相棒のことを師匠と呼んだりもした。
これからは「かみさん」と呼ぼう。
あまりに神がかり的な釣果だから「かみ(神)さん」なのだ。
この日、92種目のスジハゼを先に釣り、
そして93種目の準絶滅危惧種であるシロチチブを
さらに94種目、ありえない釣り方でメナダを一人占めしやがったからである。
わ~ん! 悔しいよお~!
身も心もズタボロになって帰路についたのであった。
(こういう日は運転代われよな!)

えっ? 相棒のままでいいってか?

最後にこの日の釣果のまとめ。あわせて13種類。