私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

巨大アサヒアナハゼを巨匠が釣るの巻

2017-07-11 06:27:56 | 海釣り
2017年7月9日(日) の続き

巨大なアサヒアナハゼである。


この観察ケースは20cmまでメモリがついている。
入らないのだ。

どの魚類図鑑を調べても、ネット検索しても
体長20cmオーバーなんてのは・・・・・・・のってない。
アナハゼならばありうる話だけれど、アナハゼではないのである。

アンビリイバボオ・・・・・・なのである。

誰が釣ったんかって?
言わずとも分かるやろ?

どこで釣ったんかって?
100種目のホンベラを釣ったこんなとこや。


ここはチャガラやらなんやらお世話になってる。


「父さん! 大きいアイナメがかかったよ!」
それがどしたっちゅうねん。
コッチはやっとホンベラの写真撮りおえたとこや。
「竿が折れそうっ! ええねっ! 抜くよっ!」
オイオイッ! こづかいで買うたワシの竿ぢゃっちゅうのに。
「おりゃ!」
雑にすんなよなっ!
「・・・・・・ワッ! アナハゼじゃんか!こんなデカイん初めて見たわ。
いや、ちゃうわ! アサヒアナハゼや! ほんまにもお~ええかげんにせいよ。」



私が疲れ果てていく原因の1つなのである。
100種のお祝いなんて吹っ飛ぶくらい、次々と・・・・・・ね。
週末はかみさん(相棒とも巨匠ともいう)としょっちゅう釣りに出かけるが、もう神経がもたへん。

ホンベラ:祝100種釣ったど~! の巻  釣査100種目

2017-07-10 06:50:22 | 海水魚
2017年7月9日(日)

ホンベラの二次オスである。


そして、ホンベラのメスである。


いつものようにかみさんが先にどちらも釣り上げ、


ベラベラベラベラ・・・・・・饒舌になる。
「黙らんかいっ! このスナフキンモドキめがっ!」 と、心でどなりつける。(口にしてはいけない)


不機嫌極まりない私は、黙々とカメラをのぞくことに徹する。
その間もかみさん次々にいろいろ釣り上げ、大漁になっとるわ。もお~っ!

雨も落ちてきた。もお~っ!
空を見る。
雨雲はうすい。どしゃぶりにはならない。続行じゃ!

釣れるまでは帰らんけんね。

なんせボケ防止にと、このブログを始めた昨年の10月から約9ヶ月。
やっと100種類に到達したのだ。
180cmのタナゴ竿とタナゴ仕掛けで100種釣るために川へ干潟へ漁港へ。
ホンマ並々ならぬ楽しさばかり思い出すのだ。(楽しいんかいっ!)

100は縁起の良い数字なのだ。
100点満点とは完璧なことをさす。
100円ショップでは実に多種多様な商品が買える。
ホレ、「金も100才、銀も100才」なんてCMもあったくらいだ!

というわけで、汗をダラダラ流し、エサをアミエビに代えてメスを。
帰り際に、すっかり潮のひいた浅瀬で見釣りで二次オスを釣り、帰り支度。
自分の釣ったヤツの写真を撮る余裕も、帰りの運転をする体力気力もないままに。



ホンベラのことも100種目の記念セレモニーも後日じゃ。
疲れた・・・・・・






スズキさんの一発!の巻

2017-07-09 07:21:19 | 海釣り
2017年7月8日(土)

タナゴ竿での珍魚ハンターもあと1種で100種目となる。
記念となる1種をいろいろ考えてみるものの
豪雨による川の増水や潮の関係など、うまくいかない。
あくまで定年後の趣味として始めたことだから
「お年寄りが増水で流され行方不明」なんてなご迷惑をかけるわけにはいかぬ。

というわけで、100種目は自然に任せることにし、こんな漁港へ。


以前スズメダイを釣った場所である。
アマモがびっしり生えていて、底近くにチラホラ泳いどるんが見えるほどキレイだった。

「ホンベラやニシキベラなどベラの仲間でも見えたらええねえ。」と思ったのである。
ここなら公園もトイレも日陰もあるのだ。

「あかんわ。にごりまくり。アマモもワシの頭と同じや!」
濁りのせいなのかどうかはわからないケド
十分な光合成ができないままアマモがどんどん枯れているのである。

竿を出すもアイナメ1尾。

テクテク移動じゃ。(老化防止のためのテクテクは大切!)
景色がいい!


と、足元に広がる砂浜に魚影発見!
「キスじゃろか?」
「あんた、魚だけはよう見えるねえ・・・・・・」
低い防波堤の上から竿を出す。
「おっ! 近づいてきた! 食うたあ~! 1発じゃあ!」
シロギスかも? と思った魚はスズキさんだった。


その後シロギス(やはりおった!)とクサフグを追加して・・・・・・
ここらで鈴木さんの1発(カープの4番じゃけんね)を祈念して(ホレ、打ったじゃろ!)
スズキさんを1発撮っておくことにした。
前の写真が夕方でイマイチ気に食わないからである。



二発にしたのは菊池さんへのお礼も込めて。

道沿いには投げ釣りの方々がチラホラ。
エギをいじってたオジサンに声をかけてみる。
「ここらでベラがよく釣れる場所、知っとってないですか?」
「う~ん・・・・・・今 ワシ釣りょうるんじゃがな。」
「ありゃりゃ、すんません。イカ釣りのエギいじっとられたから・・・・・・」
「う~ん・・・・・・こりゃあタコ釣りじゃがな。沈めるオモリつけとるんじゃが・・・」
「ありゃりゃなんとも・・・・・・失礼いたしましたっ!」
という何とも間の抜けた会話をしつつ、アチコチで竿を出しつつ、
空模様の怪しくなったこの島とお別れしたのであった。(もうここへは当分来んぞ!)


忍びよる侵入者 ヒナハゼ の巻:夏の干潟の魚たち⑭

2017-07-07 17:40:25 | 夏の干潟の魚たち
ヒナハゼのオスである。


4年前の夏、初めて出会った。
瀬戸内の島に流れる小さな川の下流域でのこと。

小さくて市松模様がカワイクて、丈夫で飼育しやすいそうだ。
なのでペットショップで観賞魚として売られていたりもする。

特に口の小さいメスはカワイイ。


沖縄など暖かい地域の河川下流域では当たり前のようにいるそうだケド・・・・・・。
まさか、瀬戸内の広島県東部の島で出会うとは・・・・・・。

ネットで調べて見ると
「海水温上昇の影響で南方系の魚たちが黒潮にのって分布を広げている一例」らしい。

ムムムッ・・・・・・!
こういう場合はもともといなかったのだから「在来種」じゃないよね?
人為的な移動であると明確にいえないので「国内外来魚」とか「国内移入種」とも呼べないよね?
なんて呼べばいいんだろ? と思いつつ・・・・・・

その後も山口県のこんな川や


広島県東部の2ヶ所で採集したのである。


「冬を越せない死滅回遊とちゃうか?」と最初はたかをくくっていたのだが・・・・・・
どうやら「どっか暖かいところで冬越ししてるとしか思えない」のである。

冬も水温が安定して高い所を妄想してみると
温排水を安定して流すであろう発電所や大きな工場なのだ。

やってみたのである。
1月に。
火力発電所近くの小さな河川で。

もちろん、カラブリなのであった。
おかげでそのときクボハゼに出会えたんだけどね。





ガンテンイシヨウジ:夏の干潟の魚たち⑬

2017-07-06 07:11:54 | 夏の干潟の魚たち
ガンテンイシヨウジである。


もっとも川の近くで生活するヨウジウオである(私の暮らす地域では)。

「枯れ枝じゃんか!」という声に対しては「その通り!」と応じよう。
おそらく流木の小枝のフリして、スポイトでエサを吸い取っとるんであろう。

カメラの前でも寝そべった直立不動(?)のお姿でおられることが多いのである。
キリッと顔を上げるところなんかも凛々しいではないか!


さて、ヨウジウオ・タツノオトシゴはオスが育児袋で卵から孵化まで育てることで有名だ。
今頃でいうイクメンなのである。

ただ、私はこの常識となりつつあるイクメンについて一言ものが言いたい!

「オスが卵から孵化まで守り育てる魚は山ほどおるんじゃ!」と。  (ソッチかいっ!)

♬ カジカだって、アイナメだって、ヨシノボリだって~ ♫
みんなみんな育てているんだ!
イクメンなんだあ~! ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦ (メロディつけて読んでね)


魚たちは基本的に繁殖にかけるエネルギーが大きい。
産卵後に死んでしまう種類も多い。
子持ちシシャモを食べてみたことがある人は、一度は
「お前こんなに腹に子を抱えて産むのん大変じゃなあ~」と涙ぐんだはずだ。  (ぐむかいっ!)
魚のおかあさんは産むだけで十分仕事を果たしているのである。
オスが育児するのは魚の世界では割と当たり前なのである。

ヨウジウオ・タツノオトシゴは不幸にも卵を守る手段が見当たらずに腹の中で育てているだけじゃなかろうか?
一例だけど、ものも食わずに口の中で育てているテンジクダイのお父さんたちの方がツライと思うなあ。

と、スポットライトが当たってる魚には、ついツッコミを入れたくなるのであった。