私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

根魚たちを見分けたい!の巻

2017-07-05 06:45:27 | 海釣り
2017年7月4日(火)

先日釣った根魚が頭にこびりついてはなれない。
ムラソイなのかヨロイメバルか何なのか・・・・・・
次、釣ったとき、どこをどのように撮影しておけばいいのかくらいは知っておきたい。

そこで、チマチマと図鑑から引用しては判別用の検索表をつくってみた。
海の魚はまだ知らないことだらけなので、
顔つきとか色彩など「見りゃわかるだろ!」的な経験に基づく要素はできるだけ省いてみた。


さっそく過去の写真で練習問題A


おおっ!
確かに胸ビレがウチワのように丸くなっとらんわ。
すぐにカサゴと判別できるポイントじゃね。

続いて練習問題B


胸ビレが丸いのでカサゴではない。
この場合は、写真から計測してみんと。


計測できたのは背ヒレの棘数と胸ビレの軟条数だけ。
クロソイかムラソイのどっちかみたいだけどなあ。
やはり不十分なデータでは判別できんわ。

目と目の間が凹んでるのか平坦なのか写真を撮っとかんといけんことや
慣れてくればウロコが粗いか細かいかも見分けるポイントになることが分かっただけでも収穫じゃ。

それにしてもコイツなんなのだろう?


ま、コイツの正体が何であろうと、世間は木枯し紋次郎なんだけどね。

十目釣りは楽しいぞ!の巻

2017-07-04 06:51:03 | 海釣り
2017年7月1日(土) 南西漁港見聞釣録 まとめ

この日、元々は川へ行く予定だった。
大雨洪水警報が出た日の深夜過ぎ、また大雨が降った。

「こりゃあ、あかんわ。予定変更じゃ。」と安心・安定の漁港へ。
いつもの180cmタナゴ竿とタナゴ仕掛けを小指で抱えて。(なんせ30gもないもんな)

なんでだろう?
慣れた釣り場でさえ着くまでのワクワク感はハンパない。
「はじめてのお方に会えるかもしれない。
 どんなお方なんだろう?
 今ワクワクせんで、いつワクワクしろと言うのか!」なんで思ったりするのである。

まず、漁港近くの砂浜で
シロギスに、あわよくばベラ類に、運がよければサビハゼに・・・会えるかもしれんのんど! と思いつつ・・・・・・
いつものクサフグが釣れた。一目。


別の砂浜で、最近アチコチでお近づきになれたヒメハゼが釣れた。二目。


徒歩移動じゃ! 漁港を通り過ぎた辺りの古びた階段から・・・
ムラソイでもこんかなあ? この前カサゴだと思い込んで失敗したもんなあ・・・

そろそろ深場へ去っていくマコガレイが釣れた。三目。


ま、予定変更できたんだし、釣れるだけいいわな。

と、思ってたら初物のハオコゼが釣れた。四目。


ヒキはとっても弱い根性なしだが、初めてお会いしたのでごあいさつを・・・・・・言う間もなく

相棒が初物のキュウセンを釣った。五目。


私にも二度お目にかかるチャンスはあったケド
あまりに強いヒキと首振りにハリが折れたり根こそぎとられたり・・・・・・クソッ!
金袖1号のバッタモンを1000本もオークションで・・・・・・安物買いのベラ失いじゃ!

定番中の定番、アカオビシマハゼを釣った。六目。


ほんの数年前シモフリシマハゼとの区別に苦しんでたんだよなあ。

「おっ! なんかギンポっぽいのがおる!」
90cmタナゴ竿をポケットから取り出す。
タイリクバラタナゴ専用だった極小仕掛けで試してみるのだ!

アミメハギのおじゃま虫連発である。七目。


あまり面白い釣りではないな。
そうこうしてるうちにスキマへとギンポ類は去っていった。

となりの漁港へ車移動。

シロギスだ。八目。


ヒキがいい。人気があるのも当然だね。

ドロメが久しぶりに釣れた。九目。


まだ釣ってないアゴハゼだったらなあ。

しめくくりはアイナメ。十目。


ヒキの順で言えば、キュウセン > シロギス > アイナメ かな?

以上を表にまとめると


明らかに私の勝ちなのだが、全然勝った気がしない。
キュウセンのせいじゃね。

それにしてもタナゴ竿での漁港釣りはオモロイ。
何が釣れてくるんか ワクワク。
いつ竿が折られるんか ハラハラ。
持ちかえっちゃうと モグモク。 

さあ、タナゴ釣り師よ!
水路を絶って 海にいでよ!
ワンドを見限り 漁港に立てよ!
新たな釣りの夜明けじゃあ! 











キュウセン:白旗をあげて・・・の巻  釣査99種目

2017-07-03 06:54:57 | 海水魚
2017年7月1日(土) 南西漁港見聞釣録 その②

キュウセンの成魚である。


かなりな大物で、メスからオスへと性転換しはじめているところである。

私がハオコゼを釣り上げたちょうどそのとき
相棒の歓声が聞こえてきた。

「お父さん! 大きいよお!」
漁港の階段に仁王立ち、竿を大きく弓なりに曲げておられる。
1分近いヤリトリの後、見事に釣り上げたではないかっ!


いつも相棒、アッチへウロウロ、コッチへウロウロ動きまくって釣りをされる。
今回も竿だけもってうろついとったんである。
当然イケス代わりのバケツもないままに。

「コッチもハオコゼで忙しいんじゃ! はよ持ってこんと! さわんなよお!」
何十年ぶりだろうか? 彼女が走ってる姿を見たのは。

「何回もアタリがあったんよ。フグじゃと思うて言わんかったんよ」
「ふ~ん」
「まさかベラと思わんかったけえ・・・・・・」
と、口調はやさしそうだが、目が笑い、口元がひきつっとる。
きっと心の中では「ヤッター! 私の勝ちじゃ!」とほくそ笑んどるに違いないわ。

コイツ百戦錬磨とは言わないにしてもしたたかな九十九戦錬磨なのである。
いずれにしてもハオコゼとキュウセンでは勝ち目はない。
おとなしく白旗をあげて、休戦を申し出るしかないのである。

なんせ観察ケースにギリギリ入る大きさだったのだから。


さておき、キュウセン(私の地方ではギザミという)について。
冒頭に書いたように性転換が得意なベラのなかまである。
大きく成長したものが性転換し二次オスになることで、たくさんの子孫を残そうという作戦である。

追記:9月23日にオスを釣った。2ヶ月かかってやっと・・・・・・


夜は砂にもぐって眠る、という健全な生活をされる。



そんな彼らも最近は海水温上昇によってササノハベラなどの南方系のベラに圧されつつあるという。

我が家の釣りバトルと同じじゃないかっ!




ハオコゼ:あまりにあっけなく・・・の巻  釣査98種目

2017-07-03 06:46:50 | 周縁魚
2017年7月1日(土) 南西漁港見聞釣録 その①

ハオコゼの成魚である。


タナゴ竿での釣果もいよいよ98種目を迎えたケド。

ハオコゼの紹介はおととい書いたばかりなので気も進まん。
ま、釣れたもんはしょうない。(なんか書くと釣れるんよなあ)

半夏生の日。
暑くてたまらん中、昼には帰るつもりで
昨年の秋から何度か通った
クサフグとアカオビシマハゼばっかおる漁港へと向かった。

こんな所でクサフグの総攻撃をさけながら


釣りをしてて見つけてしまった。

顔の前にイソゴカイをそっと落とし・・・・・・パクッ!


釣れたんである。

も1匹見つけ、そっと落とし・・・・・・パクッ!


釣れたんである。

あっけないにもほどがあろうに!

背ビレ・胸ビレなんかに毒があるので、バケツの上でハリスを切る。
吻にハリがついたままにして、釣り再開!

なんやかんや釣って、そろそろ撮影しよか・・・・・・
2匹ともキレイにハリを吐き出しとったんである。

「へえ~っ、無理矢理ハリはずししなくてもいいんだ!」
それなら釣った魚をあまり傷めずにすむじゃないか!
サルカンの所で切れば、も1回ハリも結べるし・・・・・・(セコロ爺ですな)

そのことが一番の収穫じゃった。
ほかの魚でも試さんといけんな。

そして1匹目を釣りあげ自慢しようと顔をあげたとき、右手20m先から相棒のキャーキャー声が・・・・・・

オクヨウジ:夏の干潟の魚たち⑫

2017-07-01 05:31:34 | 夏の干潟の魚たち
オクヨウジである。


昨日ブログデビューしたハオコゼくんとともに採れた。

じっとしとってもピントが合わんのんである。

アマモ場にすむ吻の短いヨウジウオ。

よく見ると体じゅうに「カビでもはえとんか?」と。
これは皮弁といってコイツの皮ふがのびとるのである。


尾ビレがやたら小さい。


のんびりしとるときは、アマモに尾を巻きつけるようにして立ち泳ぎ。
(このへんはタツノオトシゴっぽいわな)
急いどるときは、ちっこいヒレをセッセと使いクネルようにして水平泳ぎ。
(このへんはヨウジウオじゃね)
なんてなことを書いとる論文もあったりする。

タツノオトシゴっぽい立ち泳ぎが見たかった。
私の観察ケースでは無理なお願いなのだケド。

進化のオトシゴとでも言うべきか
ひょんなヨウジに使われるスキマ産業製品(糸ヨウジとか?)とでも言うべきか。

はよ、雨やまんかの・・・・・・