私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ホンモロコ(タモロコ湖沼型?)も釣った! : 島根行脚②  釣査151種目

2018-04-17 07:49:49 | 純淡水魚
2018年4月17日(火)

15日(日)の島根行脚の続き。

ホンモロコ(タモロコ湖沼型?)じゃないかなあ?


友が宍道湖畔でタナゴ竿を出してみた。


「アタリ全然ないでっ!」

私は湖畔に流れ込む小川の杭スレスレを流してみることに。


「すぐあたったでっ! ほれっ!」

「・・・ヌマチチブじゃん!・・・」 (老眼のため、近眼メガネをはずし、手元でじっと見んとわからんのんじゃ)
このポイントへ来る前に立ち寄った川で
ヌマチチブさんはすでに釣ってるのでつまらない。

友はほんの少し川上へ移動。


「うわっ! ヌマチチブじゃっ! ヌマチチブしか釣れんわ、きっと」

なんてなことやってるとき、私にアタリ。
「今度は違う! 光っとる! よくわからんケド・・・ありゃま タモロコやんか」


と、バケツに放り込んどったのである。

老眼の良さは、釣れた魚がよく見えないため、初物かも?というワクワク感が常にあることだ。

「次 行こっ!」 釣りに飽きた友が道具をしまいつつバケツを覗く。

「ありゃ? 細長いじゃん。ホンモロコちゃうん?」
「えっ? ほんまな?」
「タモロコもホンモロコも殆ど見分けがつかんのんで。
 同種じゃないかという人もおるし、ホンモロコと言わずにタモロコ湖沼型という人もおる」
友の淡水魚偏愛はハンパでなく、底なし沼のように深い。

「でも次行くでっ! そのままバケツに入れてそこで確かめりゃええが」
友の淡水魚偏愛はハンパではないが、私へのあしらいは荒い。

「ホンモロコは琵琶湖じゃったら5mくらいの深さを群れて泳いどるけえなあ」
友のうんちくを聞きながら到着、とりあえず私は釣り、友はガサ。
タモロコの類いなら少々ほっといとっても大丈夫じゃもん。

あまりに釣れないので撮影開始。

口ヒゲがほとんど見えない。

タモロコの画像と比べてみることに。

確かに口ヒゲが長いもんな。

ついでに両種の違いを図鑑を見ながらまとめてみることに。


なお、この表の眼径とは黒目の直径のことである。

さらに調べてみる。

ホンモロコは元々琵琶湖の固有種なのだが、
宍道湖では国による淡水化事業が進められていた頃に
特産のワカサギに代わる名産品を生み出すために琵琶湖より移入したとのこと。

ところが、淡水化事業がいろんな事情で途中やめになったため
宍道湖には今も海水が流入し、汽水湖になっているとのこと。

ホンモロコは塩分濃度の低い湖周辺河川へと入り込んでいるとのこと。
特に西岸地帯の河川では繁殖もしているとのこと。

本来、大きな湖で悠々と泳ぐハズじゃったホンモロコも
「しょっぱい、しょっぱい」とでも言いながら河川へと向かい、
元々そこらへんにいたタモロコを追いやったか、または交雑したか、なのである。

も一度、この連中を並べてみる。




真ん中の魚はタモロコじゃケド、口ヒゲも短いし、割と細長いもんね。
見分けはほぼつかないのである。

ま、151種類目として ホンモロコを釣ったということにしとこっ!

トウヨシノボリ宍道湖型(?)を釣った! : 島根行脚①  釣査150種目

2018-04-16 08:07:24 | 通し回遊魚
2018年4月16日(月)

トウヨシノボリ宍道湖型と思われるオスを釣った。


記念すべき150種類目にふさわしい(と勝手に思う)。
釣り上げるのにホント苦労した。
何度あきらめかけたことか。

さて、友に誘われ島根県宍道湖周辺へ。
山のような仕事に埋もれ、多忙な日々を送っている友なのだ。
たまのお誘いも直前であることが多く、やむなく断ることも多い。
その友が珍しく1週間も前から「行かん?」と声をかけてきた。

そりゃ行くに決まっとる。

さ、出発じゃ!
運転手は友。
私は助手席でのほほんとしてればいい。

アッチへ顔を出し、コッチでタモ網とタナゴ竿を出し
ソッチで友におごられと、友の案内の下ウロウロする。

夕方近くに昨年私が出会ったポイントへ。
「なかなかええね! ワシの案内したトコよりずっとええ!」 友のおべんちゃら。

魚の姿見えず。
「何もおらんじゃろ? フナやコイが上ってくるんはもっと後や」 通りがかりのオッサン。
友はガサへ出かける。

私はタナゴ竿を出してみるもののウキは微動だにしない。
仕方なく石組み護岸のすき間にエサを落とし込み、ヌマチチブくんと戯れていた。

そのとき砂泥底にポツンと1個だけあった小石の下から
「ボクも遊んでえ~っ!」 と出てきたのがコイツ。

エサをくわえては小石の下へ。
あわせてもミミズのはしだけくわえててポッチャン!
何度も休憩をはさみ繰り返し、繰り返し。
コイツも隠れ家がここしかなく、警戒しつつまた先っぽに食いついてはポッチャン。
友がガサを終え、撮影を終えてもこの闘いは続いた。

「も、行くで! シマドジョウ見に行くけんな」 と片付け終えた友の3度目の主張。

そのときにやっと釣れたっ! (単にヘタの一言で済むんかもしれんな)


「も~っ! 片付けたのに~っ」 とブツブツ言われつつ・・・

さあ確認である。

ほほに斑点は模様はほとんど見られない。

胸ビレ条数も18本以上ある。
カワヨシノボリではないことがわかる。

何より宍道湖近くの下流域用水路である。
カワヨシノボリが暮らすような場所じゃない。

第1背ビレはとがる。

尾ビレ付け根に黄色っぽい斑紋。

オウミヨシノボリにも似ているが生息地域が違う。

となると・・・・・・
トウヨシノボリ宍道湖型なのではないか?
顔つきはオオヨシノボリに似ているという人もいるが
私はどちらかというとクロヨシノボリに似ていると思う。
オオヨシの顔はもっとふてぶてしいのである。 (読んどる人は何のこっちゃじやね)

さて、最近ヨシノボリ類を分類し直した提言がなされている。
ケド、全体を統括しての分類になってないために
その他大勢をひっくるめたクロダハゼという妙ちきりんな名前が生まれていて
つい最新図鑑を信用してトウヨシノボリ宍道湖型をクロダハゼと呼ぶ人もおられたりするのである。

日本人で言うと、広島県民・千葉県民・長野県民・大阪府民と、その他の民みたいな分け方である。
こんなもん分類とは言えんわいっ! と、私は思うので・・・・・・

ここではトウヨシノボリ宍道湖型としておくのであった。

3馬鹿兄弟 半世紀ぶりぶり釣り大会:30分1本勝負

2018-04-14 22:55:24 | 淡水釣り
2018年4月14日(土)

1年ぶりに3兄弟とそれぞれのパートナーで集合。
弟は関東に住んでいることもあり、なかなか会えない。

まず、食事。
昼間2時間、夜1時間半しか店を開けない頑固親父のお好み焼き屋へ。
さすがに大人気、少なくとも近辺では一番うまい。

その後、お土産物々交換
私のブログを題材にした兄の直筆絵手紙が特にうれしい。


所用を済ませ、少し時間が余る。

外は雨。
ええいっ!
雨天決行じゃっ!
30分1本勝負じゃっ! 
と、あきれるかみさんたちを尻目に近くの沢へ。

還暦過ぎたオッサンたちとしては決して正しい行いではないのだが
半世紀ぶりの釣りがはじまったとたん、3人とも子どもに帰る。

弟が平然と大きなタカハヤを釣る。
長く魚に関わってきた私の人生でも最大だ。
手のひらを越えたから、全長12cmはあったハズだ。
その後、老眼のため魚を外せないわ、ミミズをつけられないわ・・・
どんどんハリ先に刺さってないままのミミズを放流しとるわ。

いつもダジャレ機関銃の兄が黙々とちっこいタカハヤを釣り上げてる。
どうも遊びの時だけは無口に真剣になるようだ。
どんな小さなアタリも逃さない集中力が災いしてちっこいのんばかり。

コツはね、大きめのミミズのちょんがけ。
小さいのがつついてもほっとく。
そのうち大きいのがやってきてパコッ!
大物のときはウキがゆっくり沈むのだ。

と、うんちくたれてる私はどうかって?

私は集合時間30分前に立ち寄り、下調べと称して爆釣しとるけね。(このクソがっ!)
ちゃっかり遊んどるのである。
ほどほどに釣っておつきあい。

だってタカハヤばっかなんだもん。
ヒキもヌタクタ・ノラリクラリと弱くてつまんないんだもん。

雨が激しくなり、終了!

結果発表っ! 
大物賞  弟 賞品としてタナゴ釣りセット2組・撮影ケース。
       また、特別賞として関東支部長就任の栄誉を授与。
数釣り賞 兄 賞品 撮影ケース
       また、特別賞として広島西支部長に昇級。

3人ともすぶ濡れで撮影どころではなかったが・・・
めでたしめでたし。
  


記念すべき日ぢゃ! : 釣具を調えつつ・・・

2018-04-13 10:27:30 | 釣り道具
2018年4月13日(金)

基本自分たちの釣りと魚の話ばかりを書く。

世間の悲喜交々の話題について思うこともあるケド
関わりが直接ないことを書くとどうしても評論家や見物客的になる。
他人事をえらそうにうんぬんかんぬん書けるもんかねと、つい思ってしまう。

唯一の例外が広島カープである。
半世紀を越えるファンである私にとって、カープは精神の一部なのである。

さて、4月13日の朝日新聞スポーツ欄を見てみよう!


カープの首位は大変うれしい。

が、それよりもジャイアンツの1人負け・借金生活が震えるほどたまらない。

あれほどの財源で、大リーガー・他球団の主力をさらっておきながら
十分すぎる戦力と伝統と多くのファンに支えられながら
このおそまつさなのである。

偏屈な私は、勝って当たり前といわれるチームを応援する気には到底なれないのだ。

釣りでいえば、魚探・船・ロッド・リールなどなど・・・
「高価最新機材全種類勢揃い」状態なのである。
そりゃ大きいのや数釣れても当たり前じゃろ?

カープは独立採算、財源も乏しく、生え抜きを育ててきて今がある。

30cmものさしよりも短くたためるタナゴ竿たちのようなもんである。


100円の筆入れケースに収められるタナゴ竿のようなもんである。

(凝ってる人は、このケースにも大金を投じるらしい)

コイツらもよくいろんな魚に挑んでくれたもんじゃね。
現在149種類。

ムラソイ類までも : かみさんは非道いぞ!②

2018-04-12 09:51:15 | 海釣り
2018年4月12日(木)

一昨日の釣りの続き。

オウゴンムラソイである。


私が釣った撮影にピッタンコのオウゴンムラソイなのである。

大きすぎても撮影に困るだけなのである。
私くらいの上級プロフェッショナルになると
キチンとわきまえて釣ることができるのである。

ワハハハハハ・・・・・・

ムラソイ類は少々飽きてきてるので適当に撮影することに・・・



「父さ~んっ! 釣ったよ~っ! おっきいよ~! 手応え十分っ!」 

ムギギギギギ・・・・・・なんか腹立つ。
確かに大きい。
実に食べ頃サイズである。

でも撮影しちゃらんのである。
大きければいいというものではないと
ダイナンギンポのときに口が酸っぱくなるほど言うたのに。

そのあたりはしっかり肝に銘じてもらわねばならぬ。

と、帰り際に、また
「父さ~んっ! 釣ったよ~っ! ちっこいよ~!」

それがコイツ






どれくらいちっこいかというと

撮影ケースの黄色い矢印の先のゴミのように見える大きさなのである。

手のひらにのせると

大きめの黒真珠くらいなのである。


こんなん釣るか?
タイリクバラタナゴほどのこのサイズ、そう簡単には釣れんじゃろ?


どうも今春生まれた体長1cmほどのムラソイ類の幼魚なのである。

先週あたりまで群れて遊泳生活をしていた連中が
ようやく着底しはじめて新生活をはじめたところだったのである。

入学式を終えたばかりのピカッピカの小学1年生なのである。

たまたま目の前に現れたはじめての給食に飛びつき
ハナの穴にフォーク(ハリ)が刺さってしまったのである。

遊泳生活から着底に変わる幼魚の大きさ・期間が
タケノコメバルに比べて小さく・短いのではないか? と思ったのであった。
私の中では新発見なのである。

「今度はちっこいけえ、ええじゃろ?」
「うわあっ! 見えんわ。 ピントがわからんわ。老眼じゃけえな」

ちっこければいいというものでもないのである。

うちのかみさんは「ほどほど」という言葉を知らない。
まったくもってあきれてしまうのである。

チャガラの数で負け、ダイナンギンポの大きさで負け
ムラソイの大きさで負け、小ささで負け

これでは広島カープ同様、4連敗ではないかっ!

今日こそは、行くとこ変えてでも勝たんといけん。