私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ネンブツダイ (釣査170種目): 日本海の漁港にて 島根釣行④  

2018-07-19 19:11:03 | 海水魚
2018年7月19日(木)

ネンブツダイである。




7月4日、小河川でカジカ類の遡上を確かめた後、日本海へ。
立ち寄った釣具屋さんにゴカイの入荷なし、スーパーで特売バナメイエビ6尾140円を買う。
台風の影響で、小雨がパラつき、風も少し強くなってきた。
予報では晴れていくはずなのに・・・

安全・安心・安直・安価・安物をモットーに長年水遊びをしてきた2人である。

波も極めて穏やかな内湾の小さな漁港へ立ち寄ることにした。


日本海側は潮の干満も小さく、満潮時なのか漁港の海水はどこも足元50cmほど。
タナゴ竿しか持たない私らには、実に釣りやすい絶好ポイントが広がっとる。
のぞき込むとメジナの当才魚など、去年なら瀬戸内海にもたくさんいた魚たちが見える。
後は、バナメイエビを食うかどうかだけ。
1尾を細かく切って使ったとしても1日中釣れる量だ。

と、いきなり食った。


「わっ! ネンブツダイやんかっ! 日本海におるんか? 想定外じゃっ!
 この夏に愛媛県へ行って釣る予定じゃったのに・・・ここで釣ったら愛媛に行けんよになる!」
「何言よるんな? 島根県は対馬海流じゃろ? 黒潮と同じ暖流やろ?」

私、日本海での初釣りなのである。
いきなりのネンブツダイに舞い上がってしまった。

一番の大物は最後に釣れたコイツ。




ネンブツダイは、クロホシイシモチなんかと同じテンジクダイ科の魚だ。
マウスブルーダーといって、オスが口内保育する。

そのためか口はとても大きい。


この珍妙な名は
1.繁殖期に浅瀬でブツブツと念仏を唱えてるような音をたてるから。
2.肉や魚を食べることのできないお坊さんにでも、例外として食べることのできた魚だから。
3.口内保育をする魚のため、受精卵をパクパクしている姿が念仏を唱えているように見えるから。
なんてのが由来だそうだ。

が、いくらそんな話を聞いても「私の耳に念仏」なのである。

カジカ中卵型 : 釣ったといえるか? 島根釣行③  釣査169種目?

2018-07-18 18:04:19 | 通し回遊魚
2018年7月18日(水)

このたびの災害で被災されました方に、心よりお見舞い申し上げます。
あらためて人間の無力さを痛感する毎日です。

さて、知人から水没して商品にならなくなり、
山積みのまま廃棄する予定だった
手ぬぐいやネッククーラーをいただいてきていた。




かみさんと洗濯機とタッグを組んで、4日間かけて洗って干した。
かみさんとアイロンとタッグを組んで手ぬぐいは1枚1枚アイロンをかけた。

今日、とりあえず約100個ずつ、昨年の仕事場に顔を出してお願いをしてみた。
そして、若き知人が明日ボランティアに行くついでに支援物資として持ってってもらえることに。

不要な時は仕事場で使ってくれるとのこと。

被災地へ赴きボランティアできれば一番なのだけれど
体力・運動機能にまったく自信もなく
現場を知らぬまま交通渋滞の迷惑になる気もしてて・・・

少しでも役に立ってくれれば・・・ありがたい。


さておき、島根へ出かけた話の続き。
(少しでも笑ってくれれば・・・ありがたい。)

熱心に記録撮影を続ける友。


ヒマな私は、ついタナゴ短竿・タイバラ用極小仕掛けセットを取り出し・・・

黒バケツの中で釣りごっこを始めた。(釣れるとは思わんもんな・・・)

「つ、釣れたあっ!」


なんとっ! カジカくんの口に見事に2mmのハリがかかってるではないかっ!
カジカくんは呼吸を少ししたかどうか分からんくらいだったのに・・・
恐るべしっ! 極小タナゴスレバリ! (バケツで釣りをしようと思う人間の方が恐ろしいかも?) 
実に簡単に魚のヒフにくい込むことがよく分かったぞ!

さあて、このカジカ、釣ったといえるかどうかなのだ。


まず、水域がバケツという人工物内であるという問題である。
これは、例えばため池やダム湖も人工物であることや
私の住む街の川や江戸川なんかも江戸時代に作られた人工の川であることから
規模の大小の違いといえば言えなくもないもんな。

続いて、知人がガサで採ってバケツに入れておいた魚という問題である。
これも、例えばアユとかキジハタやクロダイなんかも水試で増やし放流した魚であることや
釣り堀や管理釣り場に放流したニジマスやヤマメ・アマゴなんてのを釣ったとき
「お前、そりゃ釣ったことにならんわ」とはあまり言わんと思うもんな。
人が放したということに関して、どっちも似たようなもんかもしれない。

というくだらん屁理屈のもと、169種目?は疑問符をつけて紹介しとくね。

「そこまでして釣るか?」 と友はあきれていたが・・・
繰り返すが、釣れるとは思わんかったもんな・・・



中海流入小河川にて : 島根釣行②

2018-07-17 10:14:11 | 淡水釣り
2018年7月17日(火)

7月4日に島根へ行った思い出話の続き。

うまい出雲蕎麦を食った後、雨も止んだ。
島根の淡水魚に詳しい友が「カジカの遡上を見せたい」と言って立ち寄った川。


いつものように私は釣り、友はガサ。

まず、私の成果3種を紹介。

ヌマチチブかな? 次々と釣れる。


ヌマチチブとチチブの区別は、いろんな地域で見つけるほどに余計わからなくなってしまった。

ウキゴリの幼魚。コイツもよく釣れる。


ここ数年間釣ってみたいと思って地域の川のアチコチで釣りをした。
今年4月、訳もわかっとらんかみさんに成魚がヒョイと釣られてしまった時はグヤジイのなんの・・・
6月になって、遡上中の幼魚や未成魚なら割とヒョイヒョイと釣れる体験をした。
要はポイントとタイミングをつかんでるか否かなのかもしれない。

初物の時の体験は強烈な記憶のだが・・・その後は当たり前に釣れる普通の魚になっていく。
アミメハギ・カワハギ・メジナ・キジハタなどなど・・・大騒ぎをしたのが恥ずかしくなる。

マハゼの幼魚。コイツは1尾だけ。


カジカ中卵型(かな?)はとうとう釣れずじまい。

続いて、友のガサ成果の紹介。(私のと重なる魚は省かせてもらう)

カジカ中卵型(?)のりっぱな成魚と


遡上中の幼魚。


「ほれみ。遡上中のカジカ、たくさんおるじゃろ?」と。(そりゃ、いつも100%信用してますって)

トウヨシノボリ宍道湖型(かな?)と呼ばれてたりっぱなオス。


「こんな美しいオスは初めて採った」と、友ははしゃいでる。
確かに美しい。
ただ、私にはオウミヨシノボリなんかとの区別はますますわからなくなる。

まして、最近の説で先取優先というルールの下、ヨシノボリ類の一部を「クロダハゼ」と呼んでるのは釈然としないぞ。
今回のは、分布域からいえば「クロダハゼ(不明型)」にあたるんだろうケド・・・
学名を最も古く記載されてる論文からリノゴビウス・クロダイと改めるのはいいと思う。
でも、標準和名さえもその論文をもとにして変更せにゃならんのんだろうか?
変更するにしても他の多くのヨシノボリ類との整合性を持たせて
せめて「クロダヨシノボリ」と呼ぶわけにはいかんのんだろうか?
発表論文が広域に長年の研究に基づく成果ならば納得もできるけどなあ。

一般に広くわかりやすく伝えていくのも学会や研究者の仕事の1つだと思うもんな。
最初に論文を書いた人の成果を称えるのは学名だけでいいんじゃないかなあ?
標準和名ってけっこうコロコロ話し合いで変えられてるし・・・、カエルアンコウなんてね。

他にもドジョウなどなど、ガサで採った魚たちを丁寧に1種ずつ撮影してる友。


いつもながら友は「いい仕事をされてます」なあ。

その横で、撮影をさっさと終えた私のくだらぬ好奇心がしょ~もない出来事を・・・続く。











下流域の細い水路は

2018-07-16 16:17:17 | 淡水釣り
2018年7月16日(月)

川と魚の様子を記録に残しておこうと、今日は定点ポイントにしてる下流域の水路へ。
もちろん午前中だけ、暑さ対策も十分にして出かけた。

景観は一変していた。(右は平常時)


大雨特別警報時の水位は2m程も高かったのだろう跡が残ってた。
多量の細かな土砂が運ばれ、通路にも固まっていた。


流れもすっかり細くなっていた。

目視観察で確認したのは、ヨシノボリ類・オイカワ・タモロコの若魚たち。

釣れたのはタモロコの若魚と


ブルーギル


水も濁ってるだろうから、撮影用の水は家から持ってきておいた。

かつて、ここには今日釣った2種以外にも
カネヒラ・ヤリタナゴ・タイリクバラタナゴなどのタナゴ類
カワヒガイ・コウライモロコ・ハス・ヌマムツ・ギンブナ・ゲンゴロウブナ・コイ・コウライニゴイ
カマツカ・ゼゼラ・ナマズ・ゴクラクハゼ・ウキゴリ・ナマズ・オオクチバス 
なんかがいたんだけどね。



久しぶりに河口近くの漁港でちょい釣り

2018-07-15 21:47:42 | 汽水釣り
2018年7月15日(日)

午前中、2時間ほど河口近くの漁港で久しぶりに釣りをした。

大雨による多量の水を放水したせいか濁りがひどいまま。

ウロハゼが釣れた。


すぐ撮影ケースへ。


色素胞を縮めてるのかやたらと白い。

少しすると


もうしばらく待ってようやくウロハゼらしい体色に。


アカオビシマハゼも白い。


しばらく後は


タケノコメバルも


ムラソイも


濁った水のせいか、塩分濃度の変化のせいかわからないケド・・・
いつもより体色が白く淡くみえた。

変わらなかったのはイダテンギンポ


咬まれるとかなり痛いし、かといって魚を傷めたくないし
ハリはずしも慎重に丁寧に・・・作業用手袋を持って来れば良かった。

河口から流されたのだろうか、大きなフナ類の死体もいくつも浮かんでた。