私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

2020年 タナゴ竿で初めて釣った生き物たち

2020-12-26 15:47:09 | 自然
2020年12月26日(土)

2020年もあと6日
今年タナゴ竿・仕掛けで初めて釣った生き物たちをまとめてみたら・・・


な、なんとわずか15種類。

初物に出会う機会は徐々に減ってくとはいえ、昨年で29種類👇
2019年 初めて釣った生き物たち

半減なのである。
しかも、そのうち東海支部長の日付のない記録3種を含めてだから、しょぼいのなんの。

釣りそのものが遊びだからと、外出自粛を守ってたせいもあるかなあ・・・
遠出とか、最近は毎年のように出かけてた「アジア極貧旅行」もできなかったしなあ・・・
人との接触も極力ひかえてきたしなあ・・・

今年を漢字一字で表すと『疎』
スッカスカやんね。

ま、いい。
そのぶん、虫たちや野草なんぞ、身近な生き物たちに、散策ついでに出会えたしね。
虫や鳥好きのブログ先輩たちともお近づきになれたしね。

物は考えようだ。


シンジコハゼは数秒で・・・(釣査262種目)

2020-12-25 12:02:04 | 通し回遊魚
2020年12月25日(金)

シンジコハゼのメス


婚姻色である黄色い横帯が出はじめてる。

シンジコハゼ(性別不明)


タナゴ竿・仕掛けで釣ってきた262種目なのである。


今年の釣りのトリを飾るのに、Xmasが相応しいかなと・・・
自分と読者の方々へのささやかなプレゼント。

釣ったのは12月上旬。

事情に長けた友人の案内なのだ。
運転も生息地も何もかもお任せの大名釣りである。
もちろん、過密の正反対である超過疎、感染対策も確実に行った上で。

「ここらへんでやってみてください」の一言に、竿を出して数秒後・・・

「釣れた~っ!」


体長5cmほどの小さなハゼだ。
アタリも見た目もビリンゴとそっくり。
釣った場所が、宍道湖じゃなかったら気付かないくらいだ。

入れ食いだから、5匹釣って竿じまい。
口にハリがかかったのは2匹、後の3匹はエサをくわえて釣れ上がった後に草むらにポトリ。

5匹ともに大きな傷を負わせることもなく、実にあっけなく。
あれほど見たかった、釣りたかった魚なのに、もっと勿体ぶって釣れてくれんとなあ。

いつものように撮影ケースへ。

口のあたりが切れちまった実に残念な写真ぢゃ~っ!


向きがが逆やし、斑紋もなく、背ビレの黒点もうすく、地味なやつやんけ~っ!


友の丁寧な撮影の後で疲れはて、ヒレなんぞ広げる元気がなくなっちまってるぞ~っ!
せっかくいい婚姻色が出はじめてるのにな~。

ビリンゴと見た目明らかに違うのは、はっきりと数本の黄色の横帯が入ること。


また、背ビレ・腹ビレ・尻ビレが何となくビリンゴ大きい気がする。
ビリンゴより止水域に適応してるせいなのかなあ?

春先の産卵期には、胸ビレ・尾ビレ以外のヒレと頭部が真っ黒になり、実にきれいだ。
オスが泥地に巣穴を掘り、メスの産卵場所にするらしい。

なのに、なぜシンジコハゼ・ジュズカケハゼ種群・ビリンゴたち、メスがきれいになるんだろう?
そんな様子も一度見てみたい。

「宍道湖も少しずつ塩分濃度が高くなってきてて、シンジコハゼの生息地は狭くなってる」
「より塩分濃度の高い中海にすむビリンゴが宍道湖へと分布を広げてる」
「宍道湖以外の生息地はもっと厳しい状態になりつつあるらしい」と、友は言う。

考え方が極めて近い良い友に恵まれたもんだ。感謝!

私が、あえて釣ることにこだわってるのは
タナゴ釣り・仕掛けでもタナゴにこだわることはないよ、多様な生き物が釣れるよと
希少種や俗に外道と呼ばれ相手にされない連中も紹介していきたいと、思ってるから。

だから、シンジコハゼはもう二度と釣る必要はない。
絶滅危惧Ⅱ類

ハシビロガモたち:水面下でもがいてるんだっ!

2020-12-23 10:00:22 | 鳥類
2020年12月23日(水)

近くのため池散歩で出会った水鳥たち。
ヒドリガモはなつっこく近づいてくるから相手をしない。(誰か餌付けしてるな)
マガモ・コガモ・オオバンもその周りをうろついてるから撮らない。

なんか権力に奢る人たちと金の臭いにすり寄る連中との関係みたいで不愉快な気分になっちゃう。

人慣れもせず、密を避け、距離をとろうとする連中がいとおしい。

カワウ


日頃たくさんの魚を食べまくり、都合が悪くなると、すかさず深く身を潜ませる。

カイツブリ


池の遠くでポツン。
まるで口をつぶってるかのごとく、おとなしく静かだ。

ハシビロガモのメス


くちばしの太さ・幅の広さは、おしゃべりなドナルドダックみたいだ。

悠々と泳いでるようにみえるけど、後方の水紋を見れば


水面下では必死にもがいてることがわかるよなあ。

オスは、はなっから遠くの遠くで知らん顔。


でも、その足もまたもがいてるんだろうなあ。

水鳥を詠んだ昔の俳句なんかを調べてると、水面上の見た目の句がやたらと多い気がする。
何となく「そうじゃないんじゃないか?」と、突っ込みたくなる。

どうか、今を生きてる国のリーダーよ
もがきにもがきつつ、静かに苦しんでる水面下を肌で感じてくれんもんかのう。


ナガレカマツカの舞い踊り

2020-12-22 10:03:02 | 純淡水魚
2020年12月22日(火)

ずっと家にこもりつつ、11~12月初めまでの記録ずっとをまとめてる。
ま、今日もニホンリスみたいに冬ごもり用の蓄えを小出しに。

ナガレカマツカの若魚の舞い踊り(友の撮影)


以前、こんな記事を書いた。
ナガレカマツカ採れましたっ! と友の報告 & ブログ異変

ナガレカマツカの判別は簡単かな?!:愛弟子の願いを叶えようぞ!その④

先日、友や知人と、とある希少種の生息確認に出かけ、たまたまナガレカマツカとカマツカが同所的にかつ見事にすみわけてる流域に出くわした。
なるほどなあ、確かにコイツら全然違う魚やわ。

ヒゲの長さとか胸ビレの軟条とか、吻の形とかの見た目での違いより
性格や住処の好みとでも言えばいいのかわからないけど
肌感覚で違うなあ、と感じる瞬間の方がしびれてしまう。

ナガレカマツカを撮影しようとしても、少しもじっとせず舞い踊る。


上へ下へ右へ左へ


まだまだヘタクソな撮影しかできぬ私に比べ、友の写真は見事なもんだ。


カマツカ


並べとくから、特徴は見比べてみてね。


カマツカを見比べる:夕暮れLED照明撮影チャレンジⅧ

2020-12-21 09:33:16 | 純淡水魚
2020年12月21日(月)

ずっと家にこもりつつ、11~12月初めまでの記録ずっとをまとめてる。
ま、今日もニホンリスみたいに冬ごもり用の蓄えを小出しにしよう。
そして、リスも蓄えの場所を忘れるように、私もあれこれ忘失しつつ進めよう。

カマツカの若魚


夕方にLED照明をあてて撮影したもの。
ピンッとヒレを立て、スクランブル警戒態勢をとってるかのように見える。
実にかっこいい!

コツは、撮影ケースに入れた後、しばらくベタッと底につくから

(画像は別個体)

様子を見て、ベタッとしたままのおだやかな性格のヤツは撮影中止。
落ち着きのないあわてん坊のバタバタくんを選ぶ。

その場合、しばらくケースを上下左右とオロオロと動くから、スーッと着底する瞬間をねらうんだな。

昼間だとこんな感じ


やはり、背景が映るよなあ。
希少種の場合、こういう画像や文章からトリコの方たちは『生息地をすぐ解明する』という。
トリコとは、販売目的で大量採集に出かける方たちのことだ。

もちろん、某大学の教授たちや環境コンサルの方たち・環境省など行政の方たち・地域の自然保護団体の方たちくらいしかこんなこと言ってる人はいないし
私も、トリコらしい方たちには数回しか出会ってないから、正しいかどうかはわからないけど。

ただ、私程度のレベルでも、釣った場所を秘しているSNSでも近県ならば、「あ~あそこか」とわかったりするから、大切に釣り続けたいならば慎重にされた方がいいと思うなあ。

採ったり釣ったりした以上、外道だなんだと言っては無礼・失礼千万!
なるべくきれいに撮って、傷まぬよう元の場所へ。

そうすると、とってもいいことがある。

珍種フンヅマリカマツカに出会えたりもする。


フンヅマリとは、糞詰まりというお下劣な意味ではなく、吻(口)が短くちぢんでるという意味だ。
顔だけみれは、まるでツチフキのようなこのフンヅマリカマツカ、滅多なことでは出会えない。

もちろん、新種ではなくカマツカの個体変異にすぎないんだけど・・・
ま、珍種というより日本犬の狆(チン)に似てるから『狆種』かなあ・・・