Rin's Table

結婚を機に福岡から上京。趣味の食べ飲み歩きを中心に記録(ひとりせんべろ~グランメゾンまで)

「ラ・ブリアンツァ」ディナー

2007-08-05 | 飲もうや!! レストラン(港・渋谷区)
麻布十番のイタリアン「ラ・ブリアンツァ (La Brianza)」に行ってきました。
(以下旦那が記事担当)
まずはワインとスパークリング・ウォーターをお願いしてメニュー選び。シチリアのワイン「ETNA ROSSO」を今回はお願いしました。ビンがブルゴーニュのような形をしていたので戸惑いましたが、注がれたワインは思いの外粘度が高く、香りはフルーティ。口にするととても飲みやすいワインでした。

ぼくたちが願いしたのは MENU BRIANZA。前菜、穀物、主菜、デザートをメニューから選んで約5,000円は驚きのプライス。後で奥野オーナーシェフとお話をしたのですが、近所にあってすぐに遊びに行ける気軽なお店を目指しているのだとか。
まずは、このお店自慢のフライものが出され、それから、バーニャカウダが出て、初めて前菜へとつながります。

上の写真はお嫁さんが選んだ前菜「当店のスペシャリタ ウンブリア産サマートリュフのオーブン焼き」。トリュフをテーブルで削ってくれるのですが、香り豊かで食欲が高まります。

ぼくの前菜は「本日の鮮魚のカルパッチョ」。エビとイカを使ったカルパッチョです。お皿の透明感と素材の透明感が涼しさを誘います。

子羊のラグーが食べたかったお嫁さんですが、残念ながら、この日はすでに終了。かわりにお願いしたのが上の「長野産ウサギのラグーのパッパルデッレ チェルボ風」。レモンの風味が効いていて、とても気持ちのいい一品でした。後で奥野シェフに伺ったところ、「夏をイメージ」した一品だとか。

ぼくのパスタは「完熟の甘ーいトマトのスパゲティ」。いつもトマト系をお願いするので、また? とお嫁さんには呆れられていますが、貫くところは貫きたい。

最後のメインを前にお口直しが出されました。このプライスでお口直しが出るとは思っていなかったので驚き。

お嫁さんがお願いしたのは「紀州産 天然 活け〆鮮魚のピカタ」。少し食べてみて思い出したのはポルトガル料理の代表「アロシュ・デ・マリシュコ」。味付けがとても似ていました。ただ、こちらには、中にクスクスが入っているのが特徴。

ぼくは、メインはお肉を食べたい人。魚ではなく、「肉」が食べたいのです。それも、しっかり「肉」している肉がいい。ということで、「和牛の炭火焼き タリアータ風」をいただきました。こういうお肉の方がワインと合いやすいと言う計算も実はあるのです。

上は本日のデザート。お嫁さんの選択です。

ぼくがお願いしたのは「Babarese di mandalina」。ババレーゼでぴんときました。
babarese --> babarois
つまり「蜜柑のババロア アカシアの蜂蜜風味」です。

最後に奥野シェフとお話をしました。ずいぶん話し込んでしまって申し訳なかったのですが、おかげでシェフの心意義がしっかりと伝わりました。こういうこじんまりとしたお店のいいところは、シェフとの交流なのですが、そこで、シェフの哲学とお店のコンセプトを教えてもらうことはとてもためになります。

ラ・ブリアンツァは、もともと、お昼はトラットリアを目指していて、新聞を持って紳士がさらっと立ち寄ってくれたらというイメージでリーズナブルな価格でランチを提供しているのだとか。次は、ル・モンドなんかを持って立ち寄りたいところです。

実家がお魚屋さんをしている奥野シェフはイタリアで二年間修行をされたのですが、8つのお店をめぐり、様々な地域も経験されたそうです。リグーリア州(Liguria)に対する思い入れが深いシェフ。4月はリグーリア州の料理と決めているそうですが、他の月は少しずつ趣向を凝らしているとか。

なお、リグーリア州はフランス国境の州。ジェノヴァを擁する州で海に面しています。ワインで有名なピエモンテ州はリグーリア州のちょうど北に位置します。

おいしい料理と奥野シェフのホスピタリティにすっかりご機嫌になった二人は大満足。気持ちはほろ酔い気分でお店を後にしました。

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