(jan-29)
家から歩いて10分くらいの三田の「コート・ドール」でディナー
(コート・ドールって英語ではゴールド・コースト)
前回行った時にアラカルトで十分と伺っていたので、メニューからチョイス
前酒を楽しんでいると、定番の「赤ピーマンのムース」が運ばれてきました。オードブルの前にこういったお皿があると心が温まります。
まず、私はアントレが蝦夷鹿のテリーヌ、メインが青森産シタビラメの黒トリュフソース。相方はゆでた白アスパラガス ドレッシングがアントレ。メインは北海道産の子羊のロースト ポテトのグラタン。
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まずは、蝦夷鹿のテリーヌです。添えられているのはキャベツ。テリーヌの真ん中の色の変わっている部分は肝。実は、この時点から赤ワインをいただいたのですが、赤ワインが好きそうなテリーヌでした。
選んだワインはフロンサックのシャトー・ダレム1999 (Chateau Dalem 1999) 。ソムリエさんに選んでもらったのですが、フロンサック (Fronsac) はサン・テミリオンに近いとか。私達は基本的にボルドー系なのでお願いしました。アロマは土の香りが強く、強いタニンの渋みを予想したのですが、味はむしろ甘みが強く、やや若いかもという不安はまったく消えてしまいました。
相方の一皿目は茹でた白アスパラガスにドレッシングをかけたものです。最初に見て思ったのは「でかい!」。一本あたり20センチくらいの長さはあったでしょう。本当に立派なアスパラガス。
マスタードのドレッシングと塩で食べました。個人的には塩と合わせる方がおいしく感じましたが、ワインを飲むには、マスタードのドレッシングの方が合っていたかもしれません。また、ドレッシングと塩の両方をつけると、微妙に甘い感じがしました。
私のメインディッシュは青森産シタビラメの黒トリュフソースです。
お皿を見るなり、前回のエイを食べた時を思い出しました。あのときにもキャベツがあった。さらに、贅沢な黒トリュフソースが彩りを添えます。
このお店の料理はとてもシンプル。黒トリュフのどこがシンプルと思うかもしれませんが、シンプルなのは料理のコンセプトです。それを料理人の技術で洗練させていく。きっと、ヨーロッパの人は高く評価するに違いない。
実際に松下支配人と話してみると、ヨーロッパの人はとても喜んでくれるそうです。一方、アメリカ人は残してしまうのだとか。残念ながら、味覚は民族的な差があると思っているので、この差はある程度仕方がないと思っています。もちろん、これはマクロな話ですから、個人レベルでは、また差があるのも事実です。
相方のメインは北海道産の仔羊のローストです。肉料理の中で一番食べたいと思った皿。とてもよい羊の肉の香りが強くしました。
肉は軟らかく、とてもいい焼き上がり。
加えて忘れてはならないポム・ド・テールのグラタンです。フランス語ではポテトのことをポム・ド・テール、つまり「土のリンゴ」というのですが、それを使ったグラタンです。
「シンプルなグラタン。軽くて、だけどしっかりしたグラタンで、とても気持ちのいい驚きでした。また、これがワインと合ってご機嫌。このグラタンは一度は経験して欲しい一品のひとつです(旦那談)」。
今回はチーズはとらずに、デザートに向かいました。一つは、写真のイチゴのスープ。もうひとつはサヴァラン。
うーん満足。こちらのお店は洗練されているけど、暖かい雰囲気があり好きなお店です。ドアを開けると、まずは待ち合い所で腰を落ち着ける。客層もフレンチに行き慣れた方々が多いようで、relaxできます。この日も満席。後で松下さんに伺ったら手長海老の前菜が一押しだったようでそちらの味も気になりました。また3ヶ月後くらいに伺おうと思います。