小渕恵三官房長官が新しい元号を1989年1月7日に発表しました。
平成は1989年(平成元年)1月8日から2019年(令和元年)4月30日までです。
リコの平成時代を振り返り詠草しました。
〇平成の二十一年母の逝き猫一匹が家に残りき
〇十年を無人となりし実家には動かぬ空気「しーん」が満つる
〇胸内をさらす覚悟の無き故に更に一歩の踏み込み詠めず
〇風呂桶の栓を忘れてお湯を張る始めてのミスこのごろ多し
平成30年9月26日に55歳で亡くなられた松井一恵さんはリコにブログを始めることを勧めてくれて、彼女自身もブログに沢山の記事を投稿してくれました。
本当に哀しくて残念な出来事でした。 ブログ開設からもうじき2年になります。
松井一恵さんの家の庭の白いバラは彼女のイメージにぴったりです。
一恵さんの木目込み手芸作品の
兎が桜の下で楽しく踊る姿が可愛らしいです。彼女の愛らしい性格を思い出させます。
〇今なのか然るべき時か認めえず松井一恵さん逝去の知らせ
〇突如とはかくなるものか水の幕のかなたに去りぬあなたの姿
〇友の死を知りしはいつかおぼろなり見つめ会ふこと叶はぬままに
〇日が経つにつれて不在がのしかかる予期せぬ別れに悲しみつのる
〇ご主人の記すメールの言の葉に深き愁ひのこもる「亡き妻」
〇「中年の脂肪太りか」六月にお腹の張りを電話に語る
〇診断は腹膜癌なり度々の抗がん剤の点滴辛し
〇病床に八首詠草推敲しスマホのやりとり欠詠も無く
〇病室にパソコン持ち込み綴りたり随想四編執念の術(すべ)
〇最後まで力の限りを尽くしたり怜悧なあなたの確かな誇り
〇あるはずの未来の扉消え失せぬ五十五歳の秋こつぜんと
〇明け暮れに力の限りを尽くしたり病みゐる君との四百日を
〇折りふしに君を思ひて一周忌哀しみ続く若き友の死
リコのブログのマスコットもうさぎです。松井一恵さんとの縁を感じます。