リコの文芸サロン

文化、芸術、手芸など人生を豊かにする情報発信ブログを始めました。より良いブログに育てるためにコメントなどお寄せください。

伝統と創作

2024-01-18 | 短歌
今年の宮中歌会始の儀のNHKテレビ放映、19日(金曜日)「和」10:30〜11:45


平成19年に召人として、歌会始の儀に参列された。あけび歌会の大津留 温•前主幹。
召人とは、
天皇陛下に招かれて歌を詠む人です。
お題は「月」
天の原かがやき渡るこの月を異境にひとり君見つらむか
     大津留 温
大津留主幹は現役時代は通産省の事務次官でした。

緑の矢印の方が大津留主幹です。

手前の白髪の方が大津留主幹。


令和6年の宮中歌会始の儀はNHKで19日(金曜日)の10:30から放映されます。




★1月14日に1年かけて、お参りが終了しました。
他の行事と重なったのと、右足踵を痛めていたので私は3回欠席しましたから、満願ではありません。

足底筋膜炎は治るのに7ヶ月もかかったけれど、自然治癒しました。

40年続けたおまいりのバスツアーは今回で卒業します。
今後は体力、気力回復に努めます。

①半年ぶりに散歩を再開。
半年も散歩を休むと、足腰の筋肉が衰えて、体に力が入らない。
②ヨガは週1。
コロナ禍前は週2でしたが、散歩にシフトを動かします。 
③3度の食事を見直す。
食事の量と内容の再点検。

主な改善点です。

★1月14日、新西国霊場参り、
水間寺(大阪府貝塚市)
ここは聖武天皇が42歳の時に病気になられて、なかなか治らない。
天皇の夢枕にたった仏様を行基菩薩に探させて、天皇の病気が平癒した。
その聖観世音菩薩をお祀りしたお寺が水間寺です。








水間寺の境内に愛染堂があります。
私が個人で2010年4月と2013年11月に参りした時に、境内に愛染堂がありました。
そのお庭に正岡子規の句碑があり、



契らばや君は赤われ白椿 
          子規

子規の愛だの恋だの俳句は知らなかったので「ちぎらばや」との悩ましい言葉に大変驚きました。
愛染堂はお夏清十郎のお墓が在ります。


その後、
道成寺(和歌山県日高郡日高町)

絵巻を見せながら、安珍•清姫の物語を話されました。
名解説で以前、姫の自分勝手な恋路を私は心よく思っていなかった清姫の悲しみが、今日は良く解りました。
その後、
観心寺(大阪府河内長野市)
金剛寺(大阪府河内長野市)をお参りしました。

★「宮廷女官チャングムの誓い」を又、観てます。
何回も観てますが、観るたびに学びがあります。
今回は、

王子の薬の副作用で味覚が麻痺したチャングムの味覚をテストする、師匠のハン尚宮。


味覚が麻痺してても。料理は創れることをチャングムに説明する。

さらに、
チャングムの味覚異常を検査するために、料理場の最高位のチェゴサングンは砂糖、塩、真水の3の水を用意して、チャングムに味見をさせる。

イメージ図。

砂糖、塩とチャングムは答えましたが、さすが、チェゴサングンです。
水は全て真水でした。
これで、チャングムの料理人として致命的な味覚異常が公に成りました。


料理を創る必要な3つの資質で、ハン尚宮は味覚異常に絶望したチャングムに料理を続けるように説得します。
○血の滲むような努力をする。

○味を描く能力、ほとんどの人が持っていないが、チャングムは持っている。

○料理を発展させ、新しい味を創る能力。

短歌では私は思います。
○三十一文字等の基本を守る。

○樂しく、真摯に詠む。

○人の気持ちを理解出来る。

物事を始める時に基本とそれらを發展させる想像力が自分に在るかをしっかり見極める。


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短歌の全国大会で東京へ

2023-10-12 | 短歌
あけび歌会の全国大会は4年ぶりに10月8日に東京で開催されました。

東京の永田町の全国町村会館で開催されました。
出席された選者の方々です。

全国大会のあけび賞(25首詠)に応募して、私は3席に入賞しました。
「いのちの夕暮れ」
主人の発病から手術までの25首詠です。
歌歴10年では及ばない表現がまだまだありますね。
もっと歌が上手く成りたいと思いました。

小笠原嗣朗代表から賞状と賞品を受け取る、リコです。



私は歌歴10年なので、この賞を戴いてとても、とても嬉しいです。

短歌の道と山は見えて来ました。
この路を行けば、短歌の山の麓に辿り着けると解ってきたのは、編集委員として、他の人の短歌原稿に目を通すことが多くなった2年くらい前からです。




3席の賞状と景品の色紙をいただきました。

私の一番好きな短歌は、
歌会創始者の花田比露思先生の昭和39年の宮中歌会始の召人として参内された時の歌です。
題「紙」、
 ふるさとの
 清き流れに
 今もかも
 翁はひとり
 紙すくらむか  比露思

入賞賞品の花田先生の色紙です。
本人の知らない所で知らない人が、翁に思いをはせている。知らない人にでも、他者への思いやりのこの歌を読んでとても感動しました。
 夜は歌会の人達と懇親会で、遅くなるので、泊まりました。


選者の方々の席です。


東京地区、名古屋、京都、奈良、大阪、岡山などの歌会の方が参加されました。



夜は懇親会、
とても美味しい料理でした。


★翌日の9日のランチは那須塩原市の幸田陽子さんと帝国ホテルでビュッフェを楽しみました。帝国ホテルはバイキングスタイルを始めて取り入れたホテルなので、前から行きたいと思っていました。
彼女とは40年以上のつきあいです。
彼女は7年前に仙台の塩沼亮潤大阿闍梨を訪ねる7日間の旅をスケジュールしてくれました。


帝国ホテルのロビー。


手前の右のローストビーフが絶品でした。
ここでもほとんどの注文は左上のタブレットでします。


小鉢の和食。




デザートコーナー。

大好きなスモークサーモンで3回もお代わりしました。

120分では、食べるのに忙しい。
料金は14000円(休日料金)で食事が高いのに、飲み物は紅茶、コーヒー等もすべて、有料です。
水だけは無料でした。

食後に皇居を散策する予定が雨で断念して、引き続きロビーで友達と話をしました。




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不機嫌なときの会話

2023-07-03 | 短歌
先日来、リコは体調不良もあり、主人にやっ当りをして、会話が不自然になっています。
主人、
品物はいつ届くかな?

私は、
心のなかで「先の事は分からん」で、無言。
普段は「そうね。早く届くと良いね」と返事をします。

気分に依って対話が変わってしまうのを観察しました。

ことの発端は、
土曜日は1日雨でした。ポツポツの雨の中を午前、午後と買い物にいきましたので、すこし右踵が痛くなった。
買い物を台所のテーブルに広げて置いた。
休んでいると、「いつ、買い物を片付けるの」と主人が不満そうに言った。
「足が痛いので休んでいる」と答え、以後、無口に成った。

主人は優しくて(次の詠草の8番の様に)細やかですが、気の付かない所がリコの不機嫌に触ってしまいました。


★映画タイタニックを観ました。25年前の映画です。
1912年4月に氷山にぶつかり沈没したタイタニック号。


私も人を押しのけて先に逃げるだろうか。
ジャック(レオナルド•デカプリオ)のようにあの惨事であんなふうに行動できたら、19歳で短いけどこんな人生も良いかもと思います。

それにしてもデカプリオ(当時23歳)の演技は素晴らしい。青年のひたむきさ、一途さが画面いっぱいに溢れていました。
25年前の映画です。
セリーヌ•ディオンの主題歌が素晴らしい。

私は貴重な人生を活かしきれていないのでは。

はや五年
姿見えねど
今もなを
ブログの中に
あなたは生きる  涼風

この映画を見て2018年に55歳で亡くなった、私にブログを始めることを勧めてくれた友を偲びました。


テレビ番組の性格診断を詠みました。



性格判断  涼風
①狼と狸と猫の旅連れに馬と牛をも仲間に入れぬ

 テレビ番組で旅の道連れに馬、牛、狼、狸、猫を連れた行き、途中で手放す順でその人の性格が判るそうです。


②道中で一匹づつを手放せばどの動物の順番となす


③狼は噛みつく恐れ狸とは意志の疎通が難しからむ
 ③~⑥はリコの手放す順番、1番狼(プライド)、2番狸(友達)。

④プライドを表す狼一番に手放すわれに誇りなからむ


⑤猫二番狸三番二匹とも人付き合いの苦手暗示す


⑥最後まで荷物を運ぶ道ずれに仕事を示す馬に頼らむ 
 

⑦三人の友人達は最後まで猫と旅する穏やかな性(さが)


⑧懐に猫を抱いて旅すらし夫の優しき人柄を知る
 主人の答えには驚きました。
道連れでも、懐に入れて歩いていく。優しい人柄ですね。
主人は日常でも優しい配慮が行き届いています。


★ガラス皿の紹介。
「麻の葉」の写真が真っ黒で柄がわからなかったから、撮り直しました。

これにはどんな和菓子をのせたら良いか思案中です。

こんな感じの、






コメント (2)
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花壇は花盛り

2023-06-20 | 短歌
今年はサフランモドキが庭のあちこちで咲きます。


写真を撮っていたら、ミー姫が甘えに来て、ゴロンとしてます。



ランタナはよく茂るので、何度も刈り込みました。そのおかげて、アガパンサスが良く咲いてます。



★アジアンハイビスカを 
7月10日頃に本植えをしますので花壇の土をふるいにかけて、1週間天日干しして、消毒してます。
金曜日に「戻るんです」を、土に混ぜて植え込みの花壇の準備は万端。


毎日、陽に当てて消毒。夜には軒下にしまいます。


ここに、いま干している砂を戻し、このアジアンハイビスカを定植します。
1番大きくなっている若葉。
何れにしても、10本もあれば充分なので、大きくなった苗から花壇に移します。

この鉢はまだ密集させて、大きくなるのを待ちます。

浮きつりぼくはどんどん伸びて、大きく広がりました。

高さは2m位有り、2鉢有ります。挿し木で育てた木です。

★18日は歌会でした。
災害やミサイルのアラートの多い日々でしたから、タイムリーな詠草が出ました。

感染者千人超ゆるも五月八日五類に移行すコロナの手打ち
         涼風

コロナパンデミツクを記録に残しました。
4句切れにしましたら、4句切れは珍しいので水谷和子先生が、万葉集の4句切れの例を説明してくださいました。




奈良県五條市岡町に建つ、歌碑です。

「富雄川氾濫危険水位超え」とエリアメールが手の中に鳴る    
        Nさん            
「手の中に鳴る」がとても良いですね。近頃はスマホがJアラートにも活躍します。

★金曜日に切った指はこんな感じで順調に回復中。

小さな傷だけど、ミスが悔しいな




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あけび歌会の源流

2023-06-01 | 短歌
私があけび歌会の月刊あけび誌6月号に書いた随想です。


令和5年4月号からあけび誌掲載の写真が初めてカラーになりましたから、記事の内容が良くわかるようになりました。


大鳥大社とあけび歌会
      涼風
大阪府堺市に一万五千余坪の境内に三つの池がある大鳥大社があります。

鳥居

拝殿

境内には、「あけび歌会」の源流である「関西根岸短歌会」の記念碑があり、花田師の
次の歌が刻まれています。

ますらをの歌起さなと集ふ日に
 ふふめる梅を見らくはたぬし       
       比露思


関西根岸短歌会•記念碑

花田比露思師の第一歌集「さんげ」の明治四十二年には、「歌巡礼」と題する一連の作品があります。その頃の比露思師は大阪朝日新聞社の記者であり、朝日歌壇の選者でもありました。正岡子規に心服し自らを
「先生没後の弟子」と称し根岸派の歌風を継承した比露思師のこの歌巡礼は、単に関西在住の歌人を歴訪し交遊を深めるものではなく、根岸系の歌人を糾合し、関西に根岸短歌会を結成したいという目的があったと思われます。この歴訪が実を結び、翌年、明治四十三年一月九日、大鳥大社の社務所に於いて、「関西根岸短歌会」が発足しました。現在の「あけび歌会」の源流で、比露思師の遺言により昭和四十三年六月この大鳥大社の境内に記念碑が建立されたのです。
 
記念碑の除幕式の挨拶で林光雄主幹は次のように述べられています。
「関西根岸短歌会が子規の流れを汲む同志の結集であったのは大切なことです。花田師が記念碑を建てて欲しいと遺言されたのは、歌の根本は止むに止まれぬ命の息吹、心の躍動が第一義で、『あけび』の全員がこの根本を忘れること無く勉強して欲しいとの願いに他なりません。」 

関西根岸短歌会結成当時、27歳の花田師が、これ程の高い志を持っておられたことに、私は正直驚きました。百年以上も前に、花田師の尽力で湧き出たあけび歌会の流れに私達は出会い、人生の折々を短歌に託すことの出来る幸せを頂きました。
令和十一年にはあけび誌発刊・百巻の節目を迎えます。
このご縁の深い大鳥大社で令和五年四月十六日に小笠原嗣朗代表においでいただき大阪歌会の吟行をしました。

吟行の詠草一覧
涌き出でしはるかあけびの源流のなかに身を置く今日のこの幸 
小笠原嗣朗

春陽射す宮居に凛々し木の葉影揺らし建ちたる花田師の歌碑  
水谷 和子

根上りの楠の根元の小さき穴楠神霊のおはすかしこさ     
野中 智子

大鳥の社の森の大人の歌碑よみ返しつつ若葉風受く      
浜田美喜代
 
大楠のやわらかき影歌碑にゆれ歌友(とも)と集えり大鳥大社     
中村 優子

駅名の「鳳」を見て想ひ出づ堺に生れし晶子の旧姓      
久米 建寿

大鳥の万緑の苔につばき招(を)く祠官の描く宮の賑はひ  
涼風

 権禰宜の万力さんの歌一首、
歌詠みの声消え入りてより幾年を経てもありなむ神の御縁(みゆかり) 
万力 康司

 



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