リコの文芸サロン

文化、芸術、手芸など人生を豊かにする情報発信ブログを始めました。より良いブログに育てるためにコメントなどお寄せください。

人は弱く、限りあるもの

2018-12-28 | 心に問うこと

今年、最後のアップです。

年末年始のお楽しみに、リコがこれまでに観たテレビドラマの中で庶民の生き様を作品とした
素晴らしいドラマを紹介します。

4月から始めた私のブログを皆さま応援してくださり有り難うございました。
9月にブログのパートナーの松井一恵さんが亡くなられたのはリコにとつて深い哀しみと成りました。
彼女の為にも「リコの文芸サロン」をしっかりと育てて行きたいと思いますので、
今後とも宜しくご声援下さい。


2作品とも放送は終了していますがDVDが出ていますのでTUTAYA等のレンタルショップで借りれます。

「ホジュン・宮廷医官への道」「大草原の小さな家」です。
人は弱く、限りあるもの。それでも人々は一生懸命に生き、誠を尽くし人生を終えていく。

 

〇「ホジュン・宮廷医官への道」チョン・グァンリョル主演のこの韓国ドラマは朝鮮時代に実在した
医師ホジュンの波瀾万丈
の生きざまを描いています。
恵まれない境遇から強靭な意志とたゆみない努力で、そして弱者に対する限りない優しさをもって
人生を切り拓いて行った物語です。

 

 〇大草原の小さな家は1974年~1982年までシリーズ1~9で、全203話NHKで放映されました。

最近、ケーブルテレビの559で再放送され、土曜の10時から夜9時まで長時間放映されていました。
11月17日の再放送の話で金の採掘ラッシュ(ゴールドラッシュ)の話でお爺さんの金鉱掘りが
奥さんのお墓の下に沢山の金を隠していたのをローラが人に話したので聞いた人はお爺さんの金
を盗んで逃げて行きました。お爺さんはローラがしゃべったのでこの惨事が起きたと嘆き哀しみ
焼身自殺をしてしまいました。ローラのお父さんが見に行った時には家は炎に包まれていてお爺さんを
助ける事が出来ませんでした。

ローラにはお爺さんが自殺したことを隠して、「怒っていなかったよ。彼は町を出た。」と
ローラに真実を告げませんでした。リコはこの事に納得がいきませんでしたが、3日ほど考えました。
真実を受け止める精神がまだ無い幼い子供には受け止めれるだけの真実を伝えればよく、この場合は、

「ローラはお爺さんにひどい事をしたと反省している。」「父親はお爺さんは町を出たと方便を使って
幼いローラの心を守った。」真実をすべて伝える必要はなく当時者の精神力に合わせて
対応する必要をリコは学びました。

「人は弱い、限りがあるもの」との視点で様々な困難を乗り越えて生き抜くインガルス一家の物語は
リコが30代で見た時よりも、シニアの今の方がより多くのことを感じ取れます。

 

 

 

 

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天皇陛下の誕生日

2018-12-25 | 心に問うこと

12月23日で85 歳になられるお誕生日に因み、天皇陛下の会見をYou Tube で拝見しました。時々、声を詰まらせながら、
語られた内容に、私は心が震えて、目頭が熱く成りました。
新聞記事で誕生日の会見全文を読みましたが、私達国民はこれ程にご立派な両陛下と共に
平成の世を生きてきたのかと大変に感慨深く、ありがたく思いました。

皇太子さまが美智子さまと婚約内定して詠まれた歌、
「語らいを重ねゆきつつ気がつきぬわれのこころに開きたる窓」  明仁皇太子

昭和34年4月10日にご成婚されました。
「たまきはるいのちの旅に吾を待たす君にまみえむ明日の喜び」  美智子妃 

〇昭和33年11月27日、宮内庁に到着した正田美智子さんとご両親の英三郎さん、富美子さん。

                             〇ご成婚パレード、昭和34年4月10日

 

 〇昭和36年5月5日 東宮御所の庭で美智子さまと遊ぶ浩宮さま。

〇昭和45年10月 サルビアの花で紀宮さまをあやす美智子さま。東宮御所にて。

 

〇平成2年11月12日、「即位礼正殿の儀」          〇皇居から赤坂御所までパレードの両陛下。

 

〇戦争の犠牲者を悼み長崎、広島、沖縄などへ慰霊の旅。慰霊の旅に各地を訪問されました。唯一の地上戦となり、多くの犠牲者が出た沖縄には11 回も訪問されました。

 

 〇2015年4月9日 パラオ・激戦地のペリリュー島の「西太平洋戦没者の碑」
 で供花される両陛下。

    サイパンの慰霊の旅。

 

 

〇平成25年9月26日、両陛下ご近影

 

平成30年12月10日 皇居・宮殿の南庭を散策される両陛下。

 

23日のNHK の番組では 天皇 運命の物語り 第1話「敗戦国の皇太子」の中で
「I shall  be  the  Emperor.」(わたしは必ず天皇になります。)と15 歳の時、
英語の授業で将来何に成りたいかの質問に陛下の答えです。
15歳で既に将来は天皇と成る覚悟をお持ちだった。

 

 

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ブログの人気ランキング第3位

2018-12-19 | 日々彩彩

 今年のリコのブログ人気ランキング第3位は「松井一恵さんの絶筆」です。

11月15日にアップした記事を再掲載します。 

たっちゃんのネームで「Chambre de K.」にフランス語の詩や、手芸、庭の花をブログにアップしてくれていた故・松井一恵さんが死の20日前に病床でスマホを使い書かれた随想は彼女がスマホのメール画面を使い、1400字もの文章を書いていた。スマホのメール画面は1行が20字位だから70行近い文を小さなスマホの画面に病床で打ち込んだことに成る。
 この頃は病状も重くなり熱も出ていたのに驚異的な精神力です。彼女は「せめてこれだけは」と人生の完成に向けて最後の力を出し切った事と思います。
松井一恵さんは平成30年9月26日に亡くなられました。享年55でした。

 

身体(絶筆)    松井一恵    

 

 身体というのは不思議なものです。私は四カ月間何も食べていません。必要最低限の栄養素を点滴から摂取しています。後は水です。それでも生きています。それでも生きていた方がいいのか、死んでしまった方がいいのかの選択権がないのです。毎日同じことの繰り返しです。

 

 〇いつまでもこのままで居ていいのかな覚束なき身を思ふ吾あり

 

  病院から出られないという事は、ここで死を迎えるという事です。そうで無ければ、中間病院で、何処かに移されるという事になりますが、腹膜癌などまだよくわかっていない癌患者、まして末期癌患者を受け入れてくれる病院は無いだろうと先生に言われました。主人は、自分と子供の為に生きてくれと言います。確かにこれだけ一生懸命にやってくれる主人を残してさっさと死ぬことは出来ません。しかし、この苦しみは、本人しか分からないと思います。
では何の為に生きているのでしょうか。何かすればいいと先生たちは言いますが、何をしても虚無感ばかりで、何かをしたいという感覚も無くなりました。皆、こんな感じなのでしょうか。比較できない為、私だけではないかとまたまた絶望してしまいます。横になってもしんどいし、起きてもしんどいの繰り返しです。

 

 〇少しでも触ればブザーの鳴るマット無機質な部屋に鎮座まします 

 

  足下にはマットが敷いてあります。勝手に動くと危ないからです。従ってベッドの上でしか身動きが取れません。物を取るのも一大事で、どっこいしょなのです。実は、落ちたスマホを取ろうとして、ベッドからずり落ちたことがあるのです。その時、マットが敷いてあって助かりました。ただこれは大変なプレッシャーで、少しでも触るとブザーが鳴り、看護婦さんが飛んで来るんです。何かを取って欲しい時、主人が居なければいちいちナースコールを入れてからになり大変に面倒です。

 

 〇吾は今何もできずに寝るばかり主人が近くにいなければなほ 

 

 〇やる気なく頭はぼんやりするばかり美味き物のみただ浮かび来る  

 

  それでも美味しい物は食べたい。ジレンマです。結局治らない。何の為に治療を続けるのか。ぐるぐるぐるぐる頭の中で回っています。結局死ぬに死ね無い状態がずっと続いているのです。とても変な感覚です。頭がぼんやりするのは、痛み止めのせいです。急に目が覚めてぼんやりするのがずっと続いているような感覚です。記憶の混濁みたいに嫌な感じが残ります。

 

  こんなに辛い思いをしてまで生きなくてはいけないでしょうか? 最後まで残る疑問であり、最後まで答えが出ない疑問だろうと思います。

 

 〇携帯を見るのも嫌な今のわれ浄土といふをふと思ひをり

 

【参考】
松井一恵さんは平成30 年5月9日から再入院してみえましたが、 退院する事無くて9月26日に55歳で亡くなられました。彼女は病床でスマホを使い4つもの随想を書き、リコのパソコンに送られてきた横書き原稿を私は短歌誌の3段組の書式(19字X24行の3段)の縦書きに書き換えて掲載原稿としました。

 

 

一恵さんの手芸作品の一部です。

                               

 バネ口の財布   リサラーソンの猫  ブックカバー   木目込み、無我     通帳入れ    

                    

ペアのメガネケース   鍋つかみ      ペンケース            カメラ入れ          切り絵、雪だるま 
       

                     

   

木目込み作品、お雛様         2ヵ月掛かって作ったパッチワークの椅子カバー                                             

                                              

 一恵さんの宝物です。

 時の試練に耐えてヒビも欠けも無く水漏れも無いそうです。
 エジプトの紀元前2000 ~3000年前のなんとも愛らしい形の壺です。
 たっちゃんのお気に入りの宝物です。

 

 

 インドの象牙製の女神像。これも古そうで年代物らしい。

 

 

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紀野一義先生の本①

2018-12-18 | お勧めの本

リコが40年近く教えを受けた紀野一義先生から頂いた『名僧列伝・全4巻』・講談社学術文庫をお勧めします。
名僧列伝(一)・・・明恵・道元・夢窓・一休・沢庵
    (二)・・・良寛・盤珪・鈴木正三・白隠
    (三)・・・西行・源信・親鸞・日蓮
    (四)・・・一遍・蓮如・元政・辯榮聖者

それぞれの時代の名僧の生き様を明らかにした、読み応えのある本です。

 

 

本の表紙の裏に押された花押をご紹介します。

上段、左の(一)に押された「紀野一義」の花押。右、(二)は「常懐悲感」

下段、左(三)は「心遂醒悟」。右(四)は「第一義」と思われます。

「常懐悲感 心遂醒悟」(じょうえひかんしんすいしょうご)とは法華経如来寿量品(ほけきょうにょらいじゅりょうぼん)に出て来る言葉で
「悲しみや愚痴をこぼしたりしないで、常に心に悲しみを抱いていれば、心は醒めて遂には悟りにいたる。」

 

 

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永田和宏さんの本

2018-12-16 | お勧めの本

平成30 年12月16日の新聞に「平成時代 名著50」 に
永田和宏著『歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子 闘病の十年』新潮社刊 が取り上げられていました。
記事の中で河野裕子さんを偲ぶ会に美智子皇后から歌が届いたことに触れています。
 「いち人の大き不在か俳壇に歌壇に河野裕子をしのぶ歌」  皇后陛下

リコのブログの今年の人気ランキング第4位に「永田和宏の心」が入りました。

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