昨夜、8月27日に読売テレビの「24時間テレビ45愛は地球を救う」でスペシャルドラマとして「無言館」が放映されました。
戦没画学生の絵を展示する「無言館」が出来上がるまでのドラマです。
劇団ひとり監督・脚本の素晴らしドラマでした。
美術館長の窪島誠一郎役を浅野忠信、この件を提案した野見山暁治画伯役を寺尾聡、他、出演者の皆さんの名演技で感動的のドラマになりました。
リコはこのドラマの放映を大阪歌会のグループラインに連絡しましたら、皆さん見てくださいまして、「素晴らしいドラマですね。胸がいっぱいになりました。」のラインが多く入りました。
30分遅れの午後9:30ごろに始まり、11:30ごろに終わりました。
無言館は1997年5月に開館しました。
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2021年8月17日の記事を再アップします。
長野県上田市の 無言館:戦没画学生の美術館
8月15日.NHKの日曜美術館・選で無言館が放映されました。
戦没画学生慰霊美術館 無言館
長野県上田市 美術学校で又は独学で美術を学んでいたが若くして戦没した画学生の遺作、遺品を集めた美術館です。
展示されている絵のモデルとなった女性が1997年の開館から2年後に無言館を訪れて来館者ノートに書かれたモデルの女性の言葉を窪島館長が読まれた。
「日高安典さん、安典さん。やっと貴方に会いに来ました。あれから50年、私はおばあちゃんに成りましたが、この絵の描かれた日を今もはっきり覚えています。・・・」
「裸婦」日高安典·画のモデルさんが来館して感想を書かれた。来館者ノート。
「裸婦」を描いた日高安典さん
(享年27)
右、窪島館長
窪島館長は「画学生らは楽しんでこれらの絵を描いて、出征していった。現代の若者のようにサッカー、野球に興じる若者のように絵を描く幸せを感じていたに違い。こうして僕たちは短い人生を終えたが、現代を生きる君の命は何の為に在るか・考えて欲しい。」と番組の中で話されました。
(引用文は要約です。)
遺された絵も年月と共に傷みが酷く今もアトリエ山領で修復作業が続けられています。
若くして出征して亡くなった日本の画学生の遺作・遺品の美術館が上田市にあります。私の友人の美喜さんが2014年にこの無言館を訪れた時に詠んだ短歌を紹介します。
無言館 美喜
〇平成の世に開設のこの館画学生らの遺作を並ぶ
〇こころざし半ばに逝きし画学生の若さの滲む絵に対ひあふ
〇太き線に命あふるる自画像の見開くまなこの深く澄みたり
〇丸みおび穏しき面の揃ふ絵に家族の絆のほのぼのと見ゆ
〇若くして散りたる人らの遺す絵は今もて若き命をたもつ
〇力強き絵を描きたる若者らの無意義の戦に散りて帰らず
〇四百余通の「必ず帰る」と妻宛の戦地の手紙の空しく遺る
〇それぞれの絵を守り来しうかららの長き戦後を付記に読みたり
〇新妻の裸像画の瞳まさやかに夫の帰還をひたに待ちしか
〇画学生のはづむ心の滲む絵に対へば時の過ぐるははやし
「君を忘れない」 は8月15日にアップしましたので、そちらもご覧ください。28歳で戦死したイギリス兵の清明な詩をお読み下さい。
リコも無言館を訪れようと色々調べましたら、ネットの情報に寄ると長野県上田市は寒い土地なので秋、冬の訪問はお勧めできないとありました。火曜日は定休日で通年開館です。
リコもまだ行けてないのでコロナ禍の鎮静を見てベストな時を見つけて行こうと思っています。
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2021年8月17日の記事をサイアップして昨夜のドラマの紹介を書きました。