ハヤカワ文庫
ハヤカワ文庫
1977年、福岡県生まれの44歳の書き盛りですね。フィクションですがこんなことも世界にはあるんだろうと知ることも大切だとリコは思います。
毎年3月に更新するお勧めの本のその②です。その①は3月15日にアップしました。
②スナップショット A.J.クイネル
小説とは言え、世界には私たちの知らない凄い事が起きているのかと本当に驚きました。
この10年の内にエジプトもトルコも行きましたから物語の周辺地域は何となく雰囲気が判ります。
トルコの首都アンカラから南南東に150kmの塩の湖のトウズ湖を観光していた時にトルコ空軍機がシリアからの偵察飛行から帰って3機が着陸する時のすざましい爆音に驚きました。陸続きの国境は大変な緊張感です。
同じ作者で『バチカンからの暗殺者』
③シッダールタ ヘルマン・ヘッセ(日本語版、英語版も有ります。)
お釈迦様の生涯を内面の遍歴を焦点にして、小説として書かれた。
主人公のシッダールタが面接の時にお前は何が出来るかと聞かれて、
「私は考えることが出来ます。 私は待つことが出来ます。
私は断食することが出来ます。」と答えた。
雇い主はそれらは何の役に立つのかと聞く。
④TAO 和尚OSHO
老子の道徳経をユニークな観点で書いた解説書
「玄牝・げんぴん」天の門が閉じたり開いたりした時、牝と言う受け身の状態を取り続けられるか⁉
女性的なるものは受け身である。急いだり、せっかちに成りそうな時に心の中で唱えるリコの座右の銘です
⑤沙門空海海唐の国にて鬼と宴す(全4巻) 夢枕獏
この小説を完結するまでに17 年もかかった力作です。玄宗皇帝、楊貴妃などの登場人物が面白い。楊貴妃が実は死んでなくて別人に変わって生き延びていたなどと奇想天外の話です。
リコは7年前に敦煌と長安(西安)に行き、阿倍仲麻呂の碑と空海、玄宗皇帝、楊貴妃の遺跡をたずねました。
⑥日本ーその姿と心ー(日英対訳第10版)
日本の生活、文化芸術、習慣などを日本語と英文の対訳で紹介した本です。
毎年3月に更新します。
リコのお勧めの本、⑦~⑩位と番外編です。
その②(⑥~②位)とその③(①位)は順次アップします。
⑦利休にたずねよ 山本兼一
直木賞受賞作です。利休を主人公にあれだけ発想を飛ばし驚きと哀しみを合わせ持つ傑作です。
惜しいことに山本氏は確か2014年2月に57歳で亡くなられました。
⑧志村ふくみ先生の作品集(草木染めの人間国宝です。)
写真は小袱紗です。
名随筆家と言われると志村ふくみ先生の本を始めて読んだのは『一色一生』でした。
『たまゆらの道』は娘の洋子さんと共著ですが、志村先生と洋子さんは美しい作品共に文章も素晴らしいのでご覧あれ。
リコは40年くらい前に展覧会で手に入れた袱紗セット、紫根染めの帯締めなど数点志村先生の作品を持っています。
⑨木を植えた男
絵本と、文章で読みましたがこの本は私たちが忘れてしまった大切な事を思い出させてくれます。
⑩塩沼亮順大阿闍梨
2015年9月のNHKのスイッチインタビューで初めて塩沼師を拝見しましたが、
その穏やかな風貌に惹き付けられました。
修験道の荒行と言われる吉野の大峯山を千日もかけて(往復48m、標高差1300m)
登り降りする、大峯千日回峰行を1300年間に2人しか満行していない内の
そのお一人です。あんなに厳しい荒行を成し遂げた人にしてはその佇まいの和やかさ。
私は5年前に仙台市の慈眼寺の護摩祈祷に参列して、塩沼師を遠くから拝しました。
昨今の日本の環境を心配して塩沼師に日本を守って頂きたい思っています。
★番外ながら面白い本です。
〇マディソン郡の橋
人生の一時期、その後の生涯を支える出来事が有っても良いではないかと思わせるフランチェスカの恋でした。
その後、再び二人は会うこともなく人生を終えます。