リコの文芸サロン

文化、芸術、手芸など人生を豊かにする情報発信ブログを始めました。より良いブログに育てるためにコメントなどお寄せください。

原始林を守れ③

2022-02-10 | お勧めの本
『樹木たちの知られざる生活』は樹木がいかに人類、地球、生き物に必要か解りやすくか書かれています。

この本でリコが感心した3点は
①樹木はお互いに助け合い、時には虫、動物、コケ類などの力も借りて健康で長生き出来るように努力している。

②常に気候が変るから、いつかその樹木にとって好ましくない環境になったら、枯れていくかも知れないので種を飛ばしてより良い環境に飛んだ種子が育ち、子孫が生き延びる。軽い種子は風に、重い種子は動物や鳥に運んでもらう。

③森を散策した人達を調査したら、針葉樹林では血圧が上がり、ナラ林では血圧が下がってリラックスできることが解った。
どの森が自分にとって快適か試してみてはいかがでしょうか。

リコは森林伐採が一因と言われている地球温暖化で南極や北極の氷河が溶けて未知のウイルス流出も懸念されつつあることが気になっています。



ハヤカワ文庫

2015年に出版された『樹木たちの知られざる生活』は全世界で100万部を越えるベストセラーと成った‼️
本の紹介文から、
「動物のようには動かず、声を出さないため、モノ扱いされることもある樹木。しかし、樹木には驚くべき能力と社会性があるのだ。
子どもを教育し、コミュニケーション交わし、ときには助け合う。
その一方で熾烈な縄張り争いをも繰り広げる。音に反応し、数を数え、長い時間をかけて移動さえする。
ドイツで長年、森林の管理をしてきた著者が、豊かな経験と科学的事実をもとに綴る、樹木への愛に満ちた世界的ベストセラー。」


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直木賞受賞本 :テスカトリポカ

2021-07-18 | お勧めの本


『テスカトリポカ』 佐藤 究
           角川書店・刊
厚さ3.5cm,553頁の大著です。
本の帯が直木賞候補作と成っていますが、15日に直木賞が発表されてすぐにアマゾンに注文したので翌日の16日に届きました。
候補作品の段階で発行された本ですね。話題性が有って楽しいね。

2021年の直木賞が7月15日に発表された。
臓器売買を書いてあり、残虐だと選考委員会でも議論に成ったそうですが直木賞に選ばれました。

選考委員の林真理子氏の選考の談話。


1977年、福岡県生まれの44歳の書き盛りですね。フィクションですがこんなことも世界にはあるんだろうと知ることも大切だとリコは思います。
フィクションとはいえよくぞこれだけ書けたものと感心します。一度読んだだけではリコの中で消化しきれませんのでもう一度読んでみます。
創造と破壊が繰り返される世界で自分はどうそれらとどう関わり合って生きていくのか問われていると思います。

★この本を読んで思い出したのは以前、リコが書いた英文の詩『真実の桃』4人の役割は何かの拍子で変わります。油断大敵です。

1997年にふとした時に心に浮んだ言葉を英語で書いています。


Being, here and now(今、ここに)
Someone is dreaming a peach in the upper reaches,
Someone is catching a peach in front of him,
Someone is missing a peach in the lower reaches,
Someone is overlooking these three people,
All of us are in the heart of nature,
All nature smile in the sunlight.
上流の桃を夢みる人、
眼の前の桃を掴む人、
下流の桃を追う人、
その3人を山上から眺めている人、
私達は大自然に抱かれ、陽光のもとに耀いている。 

(要約ですから、感じ取って、ください。)
お前は未来を夢想していないか、過去を振り返ってばかりしていないか、今、ここにいて桃(真実)を掴め。
一歩引いて三世(過去、現在、未来)を見極めよ。
いますべきことに精神を集中せよ。




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お勧めの本その②

2021-03-17 | お勧めの本

毎年3月に更新するお勧めの本のその②です。その①は3月15日にアップしました。

②スナップショット A.J.クイネル
小説とは言え、世界には私たちの知らない凄い事が起きているのかと本当に驚きました。

この10年の内にエジプトもトルコも行きましたから物語の周辺地域は何となく雰囲気が判ります。

トルコの首都アンカラから南南東に150kmの塩の湖のトウズ湖を観光していた時にトルコ空軍機がシリアからの偵察飛行から帰って3機が着陸する時のすざましい爆音に驚きました。陸続きの国境は大変な緊張感です。

同じ作者で『バチカンからの暗殺者』

 



③シッダールタ ヘルマン・ヘッセ(日本語版、英語版も有ります。)

 お釈迦様の生涯を内面の遍歴を焦点にして、小説として書かれた。

 

 主人公のシッダールタが面接の時にお前は何が出来るかと聞かれて、

「私は考えることが出来ます。  私は待つことが出来ます。

私は断食することが出来ます。」と答えた。

雇い主はそれらは何の役に立つのかと聞く。

シッダールタは何と答えたでしょうか? 本でお確かめください。


④TAO 和尚OSHO
老子の道徳経をユニークな観点で書いた解説書

「玄牝・げんぴん」天の門が閉じたり開いたりした時、牝と言う受け身の状態を取り続けられるか⁉

女性的なるものは受け身である。急いだり、せっかちに成りそうな時に心の中で唱えるリコの座右の銘です

 

⑤沙門空海海唐の国にて鬼と宴す(全4巻) 夢枕獏

 この小説を完結するまでに17 年もかかった力作です。玄宗皇帝、楊貴妃などの登場人物が面白い。楊貴妃が実は死んでなくて別人に変わって生き延びていたなどと奇想天外の話です。

リコは7年前に敦煌と長安(西安)に行き、阿倍仲麻呂の碑と空海、玄宗皇帝、楊貴妃の遺跡をたずねました。



日本ーその姿と心ー(日英対訳第10版)

 日本の生活、文化芸術、習慣などを日本語と英文の対訳で紹介した本です。



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お勧めの本その①

2021-03-15 | お勧めの本

毎年3月に更新します。

リコのお勧めの本、⑦~⑩位と番外編です。

その②(⑥~②位)とその③(①位)は順次アップします。


⑦利休にたずねよ 山本兼一

直木賞受賞作です。利休を主人公にあれだけ発想を飛ばし驚きと哀しみを合わせ持つ傑作です。
惜しいことに山本氏は確か2014年2月に57歳で亡くなられました。


⑧志村ふくみ先生の作品集(草木染めの人間国宝です。)

写真は小袱紗です。

名随筆家と言われると志村ふくみ先生の本を始めて読んだのは『一色一生』でした。
『たまゆらの道』は娘の洋子さんと共著ですが、志村先生と洋子さんは美しい作品共に文章も素晴らしいのでご覧あれ。
リコは40年くらい前に展覧会で手に入れた袱紗セット、紫根染めの帯締めなど数点志村先生の作品を持っています。


⑨木を植えた男

絵本と、文章で読みましたがこの本は私たちが忘れてしまった大切な事を思い出させてくれます。


⑩塩沼亮順大阿闍梨

2015年9月のNHKのスイッチインタビューで初めて塩沼師を拝見しましたが、
その穏やかな風貌に惹き付けられました。
修験道の荒行と言われる吉野の大峯山を千日もかけて(往復48m、標高差1300m)
登り降りする、大峯千日回峰行を1300年間に2人しか満行していない内の
そのお一人です。あんなに厳しい荒行を成し遂げた人にしてはその佇まいの和やかさ。


私は5年前に仙台市の慈眼寺の護摩祈祷に参列して、塩沼師を遠くから拝しました。
昨今の日本の環境を心配して塩沼師に日本を守って頂きたい思っています。


★番外ながら面白い本です。

〇マディソン郡の橋 

人生の一時期、その後の生涯を支える出来事が有っても良いではないかと思わせるフランチェスカの恋でした。
その後、再び二人は会うこともなく人生を終えます。


〇天国から始まる物語



20歳からシニアのリコは読書を始めましたから読書歴はながーいですが、有りそで無かった本です。
『天国からはじまる物語』はアメリカ人の著者のガブリエル・ゼヴィンが28歳の時(2005年)の作品です。若いのに有りそうでなかった本が書けるとは驚きです。
年齢別、性別、健康状態により、人それぞれにこの本の役立て方があり、人生の礎(いしずえ)に出来ると思います。
ぜひ、皆さまご自身でじっくりと読んでみて下さい。
《訳者あとがき》
実り豊かな人生を送るには、「逃げない勇気」が必要だ。人はみな、どういう状況に置かれているにせよその時に自分にできることを精いっぱいやるしかない。そうして人生をあきらめずにいれば、いつかどこかで、大好きな人
や、憧れの人、そして、まだ見ぬ大切な人と出会えるときが来るかも知れない。この物語は、そんな希望を与えてくれる。

読み終えておとぎ話の『桃太郎』を思い浮かべました。

コメント (4)
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ガンバ、グリックたちの冒険・③余談

2021-02-26 | お勧めの本
グリックたちの冒険の23日の①,27日の②に続いて、余談を書きます。

グリックとのんのん(メスで右足を痛めている)が雨を避ける為に乗り込んだ小舟に穴が開いて水が浸入して2匹は溺れて死にそうになった時に、
のんのんは「昨日は歌を歌っていたのに、今は死にかかっている。」
のんのは川に飛び込んで150mある岸まで泳ごうとグリックに提案しますが、グリックはこの流れと水の冷たさで10mも泳げない、溺れ死ぬと断固拒否します。
グリックは目の前状態をしっかり見て判断し、のんのんは昨日と明日を思い煩っています。

リコの文芸サロンへのリンクです。

困難にあった時にどう行動するか、どう考えることがとっても大切なブログを以前にアップしましたので再度、紹介します。

1997年にふとした時に心に浮んだ言葉を英語で書いています。
Being,here and now(今、ここに)
Someone is dreaming a peach in the upper reahces,
Someone is catching a peach in front of him,
Someone is missing a peach in the lower reaches,
Someone is overlooking these three people,
All of us are in the heart of nature,
All nature smile in the sunlight.
上流の桃を夢みる人、
眼の前の桃を掴む人、
下流の桃を追う人、
その3人を山上から眺めている人、
私達は大自然に抱かれ、陽光のもとに耀いている。 
(要約ですから、感じ取って、ください。) 桃は真実を表わし、お前は夢想していないか、過去を振り返ってばかりいないか、今、ここにいるか(Being,here and now)
一歩引いて三世(過去、現在、未来)を見極めよ。いますべきことに精神を集中せよ。



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