つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町、新緑に包まれて。

2010年05月28日 12時24分02秒 | りくすけ
今日の1枚は、散歩途中の「りくすけ」と新緑萌える並木道。

最近は、野山や木々の傍を歩くと独特の香りが漂ってくる。
言葉では何とも表現しがたい、まさに「新緑の香り」だが、
その正体は「フィトンチッド」。
植物が成長・活動をする際に放つ揮発性の物質である。
春から初夏、植物にとって最も活動的な今が、フィトンチッドの量も多く、
風薫る季節だ。

この薫風…本来は5月あたりの季語だが、旧暦のカレンダーは、
僕らが使う太陽暦とはおよそ1ヶ月のずれがある。
だから薫風の本番はこれから。
「五月晴れ」は、梅雨の合間の晴れの事。
「五月雨」は、シトシトとそぼ降る梅雨の雨の事のようだ。

せっかく四季のある国に暮らしているわけだから、
季節感は大切にしたいと考えているのだが、近年は、どうも勝手が違う。
ちなみに、2010年の初夏は寒い。
先週から気温が上がらない日が多く、心なしか木々の緑も遠慮がちに思える。
このまま、去年同様の冷夏になれば、農作物、飲料、食品、家電、レジャーなど
色んなところに影響が出るだろう。
情緒の点でも、経済的な面でも、やはり夏は暑いほうがいい。

ところで、今朝の散歩途中、「りくすけ」が津幡川沿いの草むらに滑り落ちた。
ま、リードを付けているから、大事に至ることはない。
昨夜からの雨で濡れた草の中から、ヨレヨレと道へ登る様子は、何ともおかしかった。
普通に歩いていただけなのだが、時々、こういうポカをする。

無事、登り切り、体をブルルルル!っと震わせて水気を振り払った後、
彼は、小さな体からは信じられないほど大きなため息をついた。



 
コメント
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