梅雨に入り夏が近づき暑くなってくると、気になるのは「不快指数」。
不快指数とは、簡単に言うと人間が感じる「蒸し暑さ」を数字で表したもの。
この「蒸し暑さ」…気温の高い低いだけでは決まらない。
たとえば同じ気温でも、湿度の高さによって感じ方はかなり違う。
その湿度と気温を合わせて表したのが不快指数である。
ちなみに今日、石川県・加賀のそれは「73」。
一部の人が不快に感じるレベルらしい。
僕は、一部に含まれる。
…暑がりにとっては、何かと過ごしにくい季節なのだ。
ムシムシジメジメのレイニーシーズン。
これから屋外で盛りを迎えているのが「今日の一枚」…
瑞々しい花を咲かせる「紫陽花」である。
降り続く雨の中で佇む紫陽花は、清楚なイメージ。
いくら初夏とはいっても、雨に打たれて濡れれば、
人間なら身体の芯まで冷え切ってしまう。
しかし、紫陽花は、ただ一途に咲いている。
何だか心を打たれる。
そんな紫陽花の美しさを描いた作家といえば、金沢の三文豪の1人「泉鏡花」。
ペンネームに「花」の字を使い、作品名にも、しばしば花の名を用いたように、
生涯、花を愛した作家だった。
特に紫陽花への思い入れは深く、影のある女性の美しさと重ね合わせ、
紫陽花をモチーフにした短編小説も残している。
また紫陽花をモチーフに詠んだ、こんな歌もある。
『花二つ 紫陽花青き 月夜かな』
紫陽花は日本原産の花。
万葉集の頃から詩人のモチーフになってきた。
もう1つ、「正岡子規」が詠んだ歌もなかなかいい。
『紫陽花や 赤に化けたる 雨上がり』
紫陽花が、花の開く過程で色が変化するのは有名な話。
つぼみの時は緑色。
それがやがて白くなり、青紫に変わりながら咲き始め、
紅紫、ピンクや赤へと妖艶に姿を変えてゆく。
人は、それを見て『移り気』という花言葉も与えた。
明治以前、紫陽花は、移り気、心変わり、
裏切りの象徴として嫌われていた時代もあったそうだが、
これは、土壌のPh濃度によるもの。
酸性が高いと青色が強く、低いところでは赤紫が濃くなる。
昔、理科の実験で使った「リトマス試験紙」とは逆。
とにかく花が色を変えるのは、自然の摂理。
それを浮気者のように言われるのは、紫陽花にとっては心外かもしれない。
梅雨の長雨に耐える姿は、
もう1つの花言葉…『辛抱強い愛情』がピッタリではないだろうか。
不快指数とは、簡単に言うと人間が感じる「蒸し暑さ」を数字で表したもの。
この「蒸し暑さ」…気温の高い低いだけでは決まらない。
たとえば同じ気温でも、湿度の高さによって感じ方はかなり違う。
その湿度と気温を合わせて表したのが不快指数である。
ちなみに今日、石川県・加賀のそれは「73」。
一部の人が不快に感じるレベルらしい。
僕は、一部に含まれる。
…暑がりにとっては、何かと過ごしにくい季節なのだ。
ムシムシジメジメのレイニーシーズン。
これから屋外で盛りを迎えているのが「今日の一枚」…
瑞々しい花を咲かせる「紫陽花」である。
降り続く雨の中で佇む紫陽花は、清楚なイメージ。
いくら初夏とはいっても、雨に打たれて濡れれば、
人間なら身体の芯まで冷え切ってしまう。
しかし、紫陽花は、ただ一途に咲いている。
何だか心を打たれる。
そんな紫陽花の美しさを描いた作家といえば、金沢の三文豪の1人「泉鏡花」。
ペンネームに「花」の字を使い、作品名にも、しばしば花の名を用いたように、
生涯、花を愛した作家だった。
特に紫陽花への思い入れは深く、影のある女性の美しさと重ね合わせ、
紫陽花をモチーフにした短編小説も残している。
また紫陽花をモチーフに詠んだ、こんな歌もある。
『花二つ 紫陽花青き 月夜かな』
紫陽花は日本原産の花。
万葉集の頃から詩人のモチーフになってきた。
もう1つ、「正岡子規」が詠んだ歌もなかなかいい。
『紫陽花や 赤に化けたる 雨上がり』
紫陽花が、花の開く過程で色が変化するのは有名な話。
つぼみの時は緑色。
それがやがて白くなり、青紫に変わりながら咲き始め、
紅紫、ピンクや赤へと妖艶に姿を変えてゆく。
人は、それを見て『移り気』という花言葉も与えた。
明治以前、紫陽花は、移り気、心変わり、
裏切りの象徴として嫌われていた時代もあったそうだが、
これは、土壌のPh濃度によるもの。
酸性が高いと青色が強く、低いところでは赤紫が濃くなる。
昔、理科の実験で使った「リトマス試験紙」とは逆。
とにかく花が色を変えるのは、自然の摂理。
それを浮気者のように言われるのは、紫陽花にとっては心外かもしれない。
梅雨の長雨に耐える姿は、
もう1つの花言葉…『辛抱強い愛情』がピッタリではないだろうか。