月見れば 同じ国なり 山こそば 君があたりを 隔てたりけれ
(私もあなたも、同じ月を見ています。
山野で隔てられてはいますが、同じ国にいるのだと分かります)
これは、天平21年(749年)に「大伴池主(おおとものいけぬし)」が、
離れた土地にいる盟友「大伴家持(おおとものやかもち)」に贈った歌。
「家持」の住居は越中国府、現在の富山県高岡市。
「池主」が歌を詠んだ場所は、越前への赴任途上に立ち寄った宿駅・深見村。
現在の石川県河北郡津幡町とされる。
我が町が歴史上においてスポットライトを浴びる機会は滅多にないが、
北陸の片田舎にも、当然、先人たちが積み重ねてきた物語がある。
先日、その足跡を辿る施設…津幡ふるさと歴史館「れきしる」が誕生した。
<北陸中日新聞記事より引用>
津幡町が整備した施設で津幡の歴史を縄文から年代順にたどれる
「津幡ふるさと歴史館」(愛称・れきしる)が二十一日、同町清水に開館した。
縄文、 弥生の遺跡で出土した土器から当時の暮らしぶりを解説。
絵図と航空写真を映し出したジオラマで、近世から現代にかけての交通の変遷を振り返る。
木造平屋約三百三十平方メートルの建物に、
遺物や史料、写真パネルなど約百八十点を常設で展示。
国重要文化財で日本最古となる平安初期のお触れ書き「加賀郡ぼう示札」については、
町内の加茂遺跡で出土した際の状況や、
住民に向けて掲示されていた当時の風景を再現している。
開館を記念し、津幡で生まれた江戸時代中期の俳人・河合見風(けんぷう)の企画展を
五月二十二日まで開催。交流のあった前田土佐守直躬(なおみ)から贈られた掛け軸や
自筆句集の稿本など、ゆかりの品二十三点を展示する。
開館時間は午前九時~午後五時、月曜は休館。観覧料百円で、
六十五歳以上と中学生以下の町民は無料。
津幡ふるさと歴史館「れきしる」の所在地は、
古くは津幡城が、数年前まで津幡小学校旧校舎が建っていた「大西山」。
本日、足を運んでみた。
…館内写真撮影不可のため画像はないが、
以下に記録として、散歩途中に撮り貯めていた建築の様子をまとめてアップする。
(2015年7月5日撮影)
(2015年9月19日撮影)
(2015年9月23日撮影)
(2015年10月3日撮影)
(2015年12月13日撮影)
(2015年12月21日撮影)
(2016年1月31日撮影)
(本日・2016年4月23日撮影)
こじんまりと整った真新しい施設である。
上記引用記事の写真パネル、
昭和30~40年代を中心に撮影された町内の光景もあり、
往時を思い出し懐かしい気分に浸れるだろう。
また、町内で出土した展示石器や土器を使っていた人たちが、
21世紀の我々と同じ月を見上げていたのかと考えれば、実に感慨深い。
奈良の大和歌を借りるならば…
月見れば 同じ国なり 時こそば 君がくらしを 隔てたりけれ
…である。
時間と都合が許せば、拝観下さい。
(私もあなたも、同じ月を見ています。
山野で隔てられてはいますが、同じ国にいるのだと分かります)
これは、天平21年(749年)に「大伴池主(おおとものいけぬし)」が、
離れた土地にいる盟友「大伴家持(おおとものやかもち)」に贈った歌。
「家持」の住居は越中国府、現在の富山県高岡市。
「池主」が歌を詠んだ場所は、越前への赴任途上に立ち寄った宿駅・深見村。
現在の石川県河北郡津幡町とされる。
我が町が歴史上においてスポットライトを浴びる機会は滅多にないが、
北陸の片田舎にも、当然、先人たちが積み重ねてきた物語がある。
先日、その足跡を辿る施設…津幡ふるさと歴史館「れきしる」が誕生した。
<北陸中日新聞記事より引用>
津幡町が整備した施設で津幡の歴史を縄文から年代順にたどれる
「津幡ふるさと歴史館」(愛称・れきしる)が二十一日、同町清水に開館した。
縄文、 弥生の遺跡で出土した土器から当時の暮らしぶりを解説。
絵図と航空写真を映し出したジオラマで、近世から現代にかけての交通の変遷を振り返る。
木造平屋約三百三十平方メートルの建物に、
遺物や史料、写真パネルなど約百八十点を常設で展示。
国重要文化財で日本最古となる平安初期のお触れ書き「加賀郡ぼう示札」については、
町内の加茂遺跡で出土した際の状況や、
住民に向けて掲示されていた当時の風景を再現している。
開館を記念し、津幡で生まれた江戸時代中期の俳人・河合見風(けんぷう)の企画展を
五月二十二日まで開催。交流のあった前田土佐守直躬(なおみ)から贈られた掛け軸や
自筆句集の稿本など、ゆかりの品二十三点を展示する。
開館時間は午前九時~午後五時、月曜は休館。観覧料百円で、
六十五歳以上と中学生以下の町民は無料。
津幡ふるさと歴史館「れきしる」の所在地は、
古くは津幡城が、数年前まで津幡小学校旧校舎が建っていた「大西山」。
本日、足を運んでみた。
…館内写真撮影不可のため画像はないが、
以下に記録として、散歩途中に撮り貯めていた建築の様子をまとめてアップする。
(2015年7月5日撮影)
(2015年9月19日撮影)
(2015年9月23日撮影)
(2015年10月3日撮影)
(2015年12月13日撮影)
(2015年12月21日撮影)
(2016年1月31日撮影)
(本日・2016年4月23日撮影)
こじんまりと整った真新しい施設である。
上記引用記事の写真パネル、
昭和30~40年代を中心に撮影された町内の光景もあり、
往時を思い出し懐かしい気分に浸れるだろう。
また、町内で出土した展示石器や土器を使っていた人たちが、
21世紀の我々と同じ月を見上げていたのかと考えれば、実に感慨深い。
奈良の大和歌を借りるならば…
月見れば 同じ国なり 時こそば 君がくらしを 隔てたりけれ
…である。
時間と都合が許せば、拝観下さい。