つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

甘味とラーメンとスカールと。 ~ 寿がきやスーちゃん。

2018年10月08日 04時54分27秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第九十六弾は「寿がきや」のキャラクター「スーちゃん」。

今回は「スカール」から筆を起こそう。

時は、昭和48年(1973年)。
わが津幡町に「ショッピングセンター スカール」が開業した。
当時、館内を中央を貫く通路や吹き抜けのホールを配した構造は、大変に斬新。
食品、衣料、雑貨、玩具、電化製品、書籍。
旅行代理店やクリーニング、ゲーセン、レコード。
商店街が丸ごと収まったそこは、田舎の小学生にとって“夢の国”。
そして、安価に楽しめる外食が「寿がきや」だった。

「寿がきや」は、敗戦間もない昭和21年(1946年)、
名古屋・栄にて「甘党の店」として創業。
店名は、創業者「菅木兄弟」の名前に、縁起のいい「寿」の字を入れたのが由来。
やがて、メニューにラーメン類が加わり、ファストフードの体裁が整う。
名古屋を中心とした東海ご当地の味が、早々と「スカール」へ出店したのは、
同施設に「名古屋鉄道」が資本参入していた為と推測される。
お蔭で、僕の買い食い生活は豊かなものになった。

ちなみに、同店のキャラクター「スーちゃん」が誕生したのは、昭和33年(1958年)。
つまり、彼女は、今年・平成30年(2018年)に還暦を迎えた事になる。
オリジナルは、右手にラーメン、左手にソフトクリーム。
今拙作は、右手にソフトクリーム、左手に寿がきや発のアイディア食器、
「ラーメンフォーク」を握ってもらった。

・・・さて「ショッピングセンター スカール」の跡地には
「津幡町立 津幡小学校」が建っている。
かつての面影は、心の中にしかない。
しかし、津幡町から「寿がきや」の灯は消えていない。

僕は、時折「アルプラザ津幡店」のフードコートへ足を運ぶ。

注文するのは、いつも「肉入りラーメン」と「ソフトクリーム(ミニ)」。
和風とんこつの香りとバニラフレーバーに鼻をくすぐられると、
脳裏に、あの頃が浮かんでは消える。
コメント (2)
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