いよいよ競艇界の年間チャンピオンを決める戦いが始まる。
「第34回 グランプリ」だ。
舞台は、大阪の「住之江競艇場」。
12月17日~22日にかけ、
一年間、鎬を削ってきた獲得賞金上位18名のレーサー達が激突する。
何しろ、賞金額・興行収入共に一番のビッグレースだけに運営側も熱が入る。
ご近所の場外舟券売場「ミニボートピア津幡」には早くから幟が風に揺れ、
場内には景気づけの酒樽が並び、横断幕が掛けられた。
令和初のグランプリは、初のナイター開催。
キャッチコピーは「夜に輝け、真の王者よ。」
一体誰が黄金のヘルメットを着けて玉座に座るのか?
その答えは、まだ神のみぞ知る。
ちょうど一週間後にならないと分からないが、
僕は「毒島 誠(ぶすじま・まこと)」の戴冠を願って止まない。
今年は1月に地元・桐生の一般戦で優勝して幸先よく滑り出したものの、
なかなか好成績を残せず、前半は厳しい道のりが続いた。
転換点は、夏。
愛知・常滑でのオーシャンカップで3位に食い込み、快進撃が始まる。
9月、長崎・大村、10月、岡山・児島と、
SG(スペシャルグレードレース)を連続優勝。
賞金ランキングトップに躍り出た。
運に恵まれた面も多分にあったが、
本人の実力なくして結果は付いてこない。
ここまでは、お見事である。
・・・さあ、本番だ!
過去、グランプリは5度出場して4度優出するも最高は2着。
まだ日本一には手が届いていない。
今年こその思いは強いことと思う。
あの日、あの水面に置き忘れた「誇り」を取り戻しに行こう、一緒に。
苦楽を共にする覚悟は、とっくに出来ているぜ。