キャラクター(character)を辞書で引くと以下の記述がある。
1. 性格。人格。その人の持ち味。
2. 小説・劇・映画などの登場人物。
3. 文字。記号。
1は今回の趣旨と外れるため割愛するが、
2と3を合わせたそれは、目にしない日がないと言っていいだろう。
アニメ、マンガ、映画、ゲーム、アバター ---。
あらゆる商品広告、観光・交通・流通、政府や自治体広報 --- 。
日本の日常には「キャラクター」が溢れている。
それらの多くは目にしても右から左。
忘れ去るケースが大半かもしれないが、心に留まる場合もある。
今回は僕の記憶に刻まれた「像」について投稿してみたい。
ほんの手すさび 手慰み。
不定期イラスト連載 第百九十四弾は「2人のLUM」。
昭和40年生まれの僕が、初めて虜になったキャラクターは、
やはり「アグネス・ラム」かもしれない。
漢民族、イングランド、アイルランド、ポルトガル、ポリネシアなど、
複数の血を引くハワイ在住のチャイニーズアメリカン。
昭和50年(1975年)、初代「クラリオンガール」に選出されたのをキッカケに、
メディアに登場するようになる。
東洋的で愛くるしい面立ちと、9頭身のプロポーション。
小さなビキニだけを身に着け、ワイキキの潮風に吹かれながら笑顔で砂浜に佇む姿は、
当時小学生だった僕には、小麦色のビーナスに見えた。
勿論、実在の人物と分かっていたが、余りに異質な存在感の為、
リアリティに乏しい架空のキャラクターのようにも感じていた。
10年に満たない芸能活動ながら、エピソードは多い。
クラリオンのポスターは販売店の店頭に張り出すそばから盗難に遭い、
50枚のポスタープレゼント企画に、10万通を超える応募が殺到。
歌手デビューを飾り、ドキュメンタリー映画も公開された。
2度の来日では、各種CM、バラエティー番組出演のオファーが引っ切り無し。
サイン会には数千人、屋外プロモーションには数万人が詰めかけたという。
そんなアグネスブームのさ中「週刊少年サンデー」誌上に、
彼女をモデルにした同じ名前を持つキャラクターが現れた。
漫画『うる星やつら』のヒロイン「ラムちゃん」である。
地球侵略を目論んでやって来た、宇宙人の鬼娘。
八重歯(牙)と角がチャームポイントの美少女。
惜しげもなく露出した虎柄ビキニが定番の装い。
語尾に「~だっちゃ」または「~っちゃ」を付けるコケティッシュな話し方。
空中を自在に飛べて、10万ボルトの強力な電撃を放つ。
--- 実は、僕は『うる星やつら』の熱心な読者ではなく、あまり詳しくない。
しかし、同作が数々の栄誉に浴し、世界中にファンがいる事は知っている。
また、長きに亘りTVアニメが放映された事も、
複数の劇場版(※)が公開された事も知っている。
そして、そのヒットの原動力の一つが、
「ラムちゃん」というキャラクターの魅力である事も理解している。
今年、36年ぶりに再びTVアニメ化されるという。
スタートした暁には、観賞してみようかと考えている今日この頃だ。
(※1984年公開の劇場版第2作
『うる星やつら2~ビューティフル・ドリーマー』は、別物。
偶然リバイバル上映で鑑賞し感慨を覚え、何度も映画館に出かけた。
監督「押井 守」氏の作家性が遺憾なく発揮された傑作と思っている)
アグネス・ラムが登場した頃、
僕はまだ年齢的に劣情を持ち合わせていない
第二次性徴前だったと思います。
でも、あのビジュアルに驚くと同時に、
オトコが目覚めるキッカケになった気がします。
太平洋を越えハワイから来航した黒船。
そんな感じでしょうか。
「うる星やつら」、僕も門外漢です。
作者「高橋留美子」氏の世界と、
どうも波長が合わないのかもしれませんね。
好みが分かれるのも
エンターテイメントが背負う宿命かと考えます。
司法書士試験、健闘・合格をお祈りしております。
では、また。
アグネス・ラム、65歳。
現年齢に驚きを覚えてしまうほど、
ビキニ姿が頭に焼き付いている証でしょうか。
当時の少年達に自分が男だという事を教え、
成長を促してくれた意味でも、
やはり彼女はビーナスだったと言えそうです。
「うる星やつら」リメイクは、
同作が連載されていた「サンデー」出版元
“小学館創業100周年”のキャッチ付き。
懐古の一面もあるでしょうが、
これを機に関連本などを出して、
出版不況の対抗策の1つにしたい。
また、放映を請け負うフジテレビとしては、
テレビ離れを何とかしたい。
そんな大人の思惑も見え隠れ。
作品が良きものになって欲しいと思うと同時に、
メディアの商売も頑張って欲しいと思います。
では、また。
アグネス・ラムは、僕にとって、最初に女性の性的魅力を意識した存在かもしれません。
りくすけさんと同様、小麦色のビーナスに見えたものです。
また、「うる星やつら」は、りくすけさん同様、興味の対象外でした。大学生のころ、「・・・・だっちゃ」という語尾は、仙台弁だと聞かされたことがありました。
36年ぶりのTVアニメ化というのも、日本社会の懐古志向でしょうかね。
話は戻ってアグネス・ラム。ネット検索すると、すでに65才。あたりまえのことですが、やっぱり驚きました。
では、また。